震災関連ブログ(牡鹿半島・石巻)

非公開にしていましたが震災10年に際し一部投稿のみ公開設定に変更しています。

10/9 石巻・牡鹿半島(小積浜)(続)

2011年10月13日 | 日記
千年に一度の津波がきて間もない丸裸状態の被災地に
数十年に一度の台風が襲ってきた

小積浜の親戚の家の周辺が「山津波」状態だった
ボランティアの方々から複数情報を得ていたので
実際に早朝父と現地を確認した。
その後9時ころにボランティアの知人親子が様子を見に来たとのことで
再度現地へ。


親戚宅へ渡る小さな橋。
写真ではわかりにくいかもしれないが手前から奥にかけて
幅1m弱の小川が山から海に流れていたが
流れてきた土砂で埋まってしまった。


同じ位置から川上方向を撮影。川は消滅している。


橋を渡り親戚宅へ向かうと途中道の半分がこのように
深くえぐりとられ電信柱も倒れた。
えぐられたくぼみには雨水が残り腐敗。


歩行可能な個所もこのように表面は削られていた。
また山側は杉林で過去に伐採されたまま放置されていたとみられる材木も流れてきていた。

川下に位置する製材所付近も小さな池がいくつも残っていること、
また近所の方の話や実際の状況から素人ながら推察するに
この小川の川下でがれき等により
せき止められた大量の雨水の逃げ場がなくし
「山津波」と言っても過言ではないほどの
大量の土砂流入を許してしまったのではないかとみうけられた。



この写真は親戚宅から県道に出るまでの旧道の写真。
台風から2週間たったにもかかわらず
別の場所からも行き場のなくした山からの水が道を渡って流れていた。
おそらく、半島内でこういった個所はかなりあるのではないかと思う。
弱った土地に再度今回のような大雨がきた場合が怖い。


10/9 石巻・牡鹿半島(小積浜)

2011年10月12日 | 日記
10/8~10と奥さんと1歳の娘を連れて
小積浜に向かった。
午前中は保育園の運動会。
途中で抜け出して仙台までは新幹線で、そこから親戚の車を借りて
小積につくころはあたりは真っ暗になっていた。


翌朝の小積浜。すでに被災地は秋模様。


同日の大原浜

同じく給分浜

同じく十八成浜

私にとっては4か月ぶりであり、
石巻に入ってから瓦礫の撤去が進んでいることを確認し
ずいぶんと景色が変わった印象をうけたが
初めて被災地を目にした妻にとっては
まだまだ衝撃的な光景なようであった。
見ると聞くとでは大きな違いである。

9月の下旬に大きな台風がきた。
石巻駅の北側に位置する中里というところに
親戚がいるが、床上まで浸水したとのこと。
そこのおばちゃんの話では
「震災の津波を除いて床上まで水がきたのは
この家に36年住んで初めて」
とのことだった。

つまるところ
千年に一度の津波がきて間もない丸裸状態の被災地に
数十年に一度の台風が襲ってきた

ということだ。

数十年に一度の台風は小積浜にも大きな爪痕を残していった。
(つづく)