奥永さつき

日々のできごとをそこはかとなくつづります。

「戦後」を終わらせるためには

2015-08-02 21:33:16 | 日記
70年経っても、「戦後」は終わっていません。
何故なのか?

保守派は言うでしょう。
国際法に反した極東裁判の判決を受け入れて主権回復し、これも国際法違反の占領国による「日本国憲法」の押し付けがあったからだ。だから、今の安倍政権が憲法解釈を変えようが本質的には大きく変わらず、自主憲法を制定しなければ、「戦後」は終わらない。

左翼はどうでしょう。
いまだに米軍基地があるのだし、沖縄から米軍は出て行けと叫んでいるのですから、この人たちにとっても「戦後」は終わっていないのでしょう。米国軍隊が撤退すれば、「戦後」は終わるのでしょうか。
ところが不思議なことに、米国から押し付けられた「日本国憲法」の、殊、第九条を後生大事に守ろうとしています。心の底では「米国大好き」なのでしょうか。
さらに不思議なことは、「日本国憲法」の第一章が「国民」ではなく「天皇」であることに対する違和感の声が起こらないことです。心の底では「天皇大好き」なのでしょうか。
自民党の改憲案を見ても、当然、「天皇が国家元首」。

右も左もどうやら、「天皇大好き」のようです。

でも、そのことに「戦後」が終わらない「原点」があるように思えてなりません。

極東裁判の判決を受け入れただけで、日本人自らが先の大戦の「総括」(左翼的な表現か?)をしていない。
「大日本帝国憲法」のもとでは天皇の戦争責任は問えないのかもしれない。だが、戦争に至らしめた大きな要因は「大日本帝国憲法」の不備にあったのではないかという疑問があって、その疑問に対する議論があってもよいはずです。
極東裁判に替わる日本人自身による「判決」が下されない限り、そうして、その「判決」に立って、「日本国憲法」を制定しない限り、日本の「戦後」は終わらないだろうと思います。


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