固定電話網

　かつての黒電話は電話線を通じて電話局から
電力供給を受けています。したがって、停電に
なっても電話回線は生きています。でも、最近
の多機能の電話機は、機能を働かせるために、
商用電力（屋内用の100V）を使っているので、
停電時は使えません。

　つまり、電話回線会社は独自で電力供給網を
持っていて、停電時でも電話回線さえ繋がって
いれば、通信は確保できるのです。しかし今は
個人ユース（つまり家庭用の利用）は携帯電話
が主流になっているので、各地に散在している
電話局が廃止されつつあります。拙宅の電話局
である中野電話局は、野方警察署蕎麦の早稲田
通りに面した場所にありましたがいつの間にか
にか撤去されてしまいました。

　最近 NTTが電力供給事業に乗り出すようです
が、各地電話局間に張り巡らされた、電力供給
用のネットワークを活用する方向に動いている
ようです。
　電話局が撤去されると、折角の自前の電力網
がなくなってしまうのはもったいないことです
よね。一般の電力網は電力供給会社により供給
されていますが、この隠れた電力網を活かして
役立たせることは大切なことで、災害に対して
強靭な社会に向けての対応となるので、これは
喜ばしいことだと思います。
　きっと、鉄道用の電力網も、商用電力網とは
別ルートになっているので、こちらも連携する
と、より良い形になるでしょうね。すでにそう

なっていると思われますがね。

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