1953年、(この年に南北朝鮮戦争はひとまず休戦となったが、まだあちらこちらでは小競り合いが続いていた)
韓国、プサン、ある裕福な家のようだが、夫は北側に実妹を探しに行って留守だった。ある日番頭が人目を忍んで家族のもとに金塊の入ったカバンを届けにやってくる。それは主人からのもので、家族全員でソウルに行くようにと住所の書いてある手紙が入っていた。残された妻は必要なものだけを持って子供4人と夫の母、姑を連れておんぼろ車でソウルへと向かう。途中残留の兵士などの攻撃などに会いながら逃げるが、車が故障して、仕方なく徒歩でソウルへと向かう。道には避難民が大勢列をなして歩いていた。姑は金塊の入ったトランクをしっかり抱えていた。しかしそのトランクに目を付けた泥棒がそのトランクをどさくさに紛れて盗んで行ってしまったのだ。姑は気が狂ったように探し回るが、失神してしまう。嫁はその泥棒の手に黒い黒子のようなものがあるのを見た。その晩は途中知り合った旅芸人の夫婦とその一人息子の知り合いの家の、隣の空き家に泊めてもらうが、夜中にあそこに泥棒がいると叫んで目を覚まして追いかけようとする姑、必死に止める嫁。この家族には長男、次男、三男の息子とただ一人の娘がいた。
この家族のこれからの生活を描いた作品。この女の子が後に歌手になる女性らしい。レインボウのユネがこの女主人公を演じる。