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巨大で太陽黒点2673群は、9月6日にXクラスのスーパーフレアを2発も引き起こしましたが、その勢いは留まることなく、7日19時11分にM7.3、23時19分には3発目となるX1.3のスーパーフレアが発生しています。

いよいよNHKをはじめ、一般メディアでも昨日に一斉に太陽フレアの危機に関する報道が始まり、11年ぶりのスーパーフレアからの磁気嵐の影響は、本日15時頃から9日にかけて起こると伝えています。

とはいえ、実際の観測データではすでに磁気嵐が始まっており、スーパーフレア発生から1日半で太陽風も到達したようです。

いずれの報道も「人体には影響がない」と伝えていますが、通信機器にトラブルが生じたり、大規模停電が起こるほどの磁気嵐なのに、同じく磁気エネルギーで生命活動を営んでいる人間に影響が出ないはずがなく、ここ数日は心身ともに大きな変化や変容が出ると思います。

磁気嵐は通信機器や人体だけでなく、自然災害を誘発するので、ここ数日は地震や火山活動にも十分にご注意くださいませ。

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さて、前回の「月のリズム」に対して本日は「太陽のリズム」について少しメモしておきます。

太陽もまた生命活動をして、その呼吸・リズムは「太陽黒点の数」によって観測されています。

太陽のホクロのような太陽黒点。

ここから太陽フレアが発生するので、太陽黒点が多いと太陽活動も活性化し、太陽黒点が少ないと沈静化していることになります。

このリズムは「11年周期」となっており、太陽黒点は約11年ごとに1つの山を形成するラインで増加・減少しており、1755年3月から第1太陽周期が始まり、400年近く経過した今は第24太陽周期の後半となっています。

現在の第24太陽周期は2008年12月から始まっており、11年周期の平均だと2019年末頃まで第24太陽周期となり、2020年頃から第25太陽周期が始まります。

そして、1つの周期の後半と次の周期前半の間は、太陽黒点がほとんど出現しない「極小期」というものが存在し、約2年ほどは太陽に黒点がほとんど見えない期間が続きます。

この太陽黒点の「11年周期」「極小期」

このリズムが驚くほど地球や地球人のあらゆるリズムとリンクしており、その代表的なものをいくつか紹介します。

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まず、もっとも有名なのが、過去の人類史を辿っていくと、世界的な戦争や紛争、社会的暴動の数と太陽黒点数はまったく同じリズムで推移しています。

太陽黒点数が多くなり、太陽が活発化すると、地球上も皆が血気盛んとなり、暴動や場合によっては軍事的な戦争にまで発展する事態が多発します。

そういった意味では、現在は太陽黒点数が極小期に差し迫っているので世界的には軍事活動も縮小していく流れですが、第一次世界大戦(1914年-1918年)のような大きな戦争は、この極小期の期間から始まっています。

現在の太陽黒点数の流れは、100年前の時期と酷似しており、太陽周期は11年の短期周期と100年の長期周期の2種類があって、100年ほど前に起こった社会的出来事や事件が今は再燃するタイミングでもあります。

第二次世界大戦も、この太陽黒点数が極小期に差し迫っている中で始まり、極小期中に終戦となっているので、いずれにしても第24周期が終わり、第25周期が始まる2019年から2020年頃は、第三次世界大戦など要注意の期間となります。

奇しくも、この2020年は東京オリンピックもあるので、やはり2020年頃は世界も日本も大きな転機となりそうです。

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続いて有名なのは、ウイルスなどの感染症と太陽黒点数の相関図です。

太陽黒点が増大するとインフルエンザウイルスの猛威も増大して大流行することが、これまでの統計データでわかっています。

人間と同じようにウイルスも血気盛んとなるのでしょうか?

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こちらは人間の白血球の数と太陽黒点の相関図です。

人間のバイオリズム、血液の状態にまで太陽黒点の数、太陽の活動は影響を及ぼしています。

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さらに、人間の婚姻件数と太陽黒点の数も関係性があるようです。

太陽黒点が多くなると婚姻件数も増加するようであり、こういった社会現象の小さなものから大きなものまで、個人のバイオリズムに至るまでも太陽黒点のリズム、太陽のリズムと地球、地球人は深く関係しているのです。

他にも太陽黒点が少なくなると経済活動が落ち込んだり、また太陽黒点の周期と世界の気温の変化も平行しています。

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この太陽黒点のリズムと関係する地球の事象で気になるのは、やはりなんといっても自然災害との関係。

主に大地震の発生との関連性ですが、やはり過去の統計を見ると太陽黒点数の増加による太陽フレアの増加、それに伴って地球上でも地震の数は増加するようですが、M7を超えるような突飛的な巨大地震は、実は太陽黒点の極大期よりも、黒点数が減少する極小期にピンポイントで発生したりします。

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世界大戦も心配される第24太陽周期から第25太陽周期の黒点数の極小期ですが、巨大地震も2020年前後は要注意となります。

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そして、世界大戦や大地震とは別で、これからの太陽黒点の周期で大変重要なポイントがあります。

過去の黒点数の増減ですが、17世紀のある時期にだけ一定期間ずっと黒点数がほとんどない極小期が続いた期間がありました。

これは「マウンダー極小期(1645年 - 1715年)」と呼ばれている70年間です。

マウンダー極小期中のある30年間の観測された黒点数は、たった50を数えるだけであり、通常であれば4万~5万個程度が観測できるので、いかにマウンダー極小期の黒点数が少なかったかがわかると思います。

黒点数と地球の社会現象や気象現象はリンクしており、このマウンダー極小期は人類にとって試練の期間でありました。

まず起こったのは、太陽黒点の減少とともに地球の平均気温が下がり、小氷河期となったことです。

これに伴って世界中の農業にダメージが起こり、北半球では世界規模の飢饉が各地で続きました。

特にヨーロッパでは飢饉の被害が大きく、いくつもの国で大規模な死者が出るほどでした。

食糧危機とともに、社会情勢も不安定になり、各地で騒乱も起こって、この時期は世界的に非常に危険な時期でありました。

もう1つ起こったことは、感染症の蔓延です。

ペストの第二次流行が起こり、これもまたヨーロッパ地方は大被害となり、飢饉にペスト、紛争も絡んで「17世紀の危機」と呼ばれたほどであります。

社会が不安定になり、魔女狩りなどが積極的に行われたのもマウンダー極小期であり、太陽黒点の長い消失は地球においては大きな混乱と試練を招く事態となります。

日本においては、ご存知の方も多いように1707年に宝永の大噴火として富士山が大爆発をし、その直前には宝永の大地震として南海トラフが動き、飢餓も重なって日本そのものの国体が揺らぐほど厳しい時期でありました。

あれから300年以上が経過、最先端のコンピューター技術を使って現在の太陽黒点のリズムを計算すると、なんと近い将来に再びマウンダー極小期と同じような極小期がやってくることが予想されているのです。

それが、次の2020年頃から始まる第25太陽周期の次、2030年頃からの一定期間のようです。

今でこそ温暖化などが騒がれていますが、2030年頃から太陽黒点がほとんど見られなくなり、急速に寒冷化が進み、地球全体は再び小氷河期に入る可能性があるそうです。

そうすると、過去の事例からは間違いなく食糧危機が世界的にやってきてしまい、疫病をはじめ、自然災害や騒乱の時代となるかもしれません。

遅くともあと十数年後、地球環境は今とはまったく異なった世界となっている可能性があり、これから先に地球規模で対策をとっていかないと厳しい時代となります。

室内栽培技術の向上、食糧危機対策、水資源の確保・・・最新テクノロジーを上手に使って様々な気象変動が起こっても、地球人皆が食べていける環境を作らないと、食糧危機から世界各地で人間同士による紛争が起こってしまいます。

太陽のリズム。

今回のスーパーフレアのような単発的、短期的な影響もそうですが、長期的にも太陽のリズムを地球文明はよく知った上で社会を運営していく必要があります。