満天横丁に住まう妖怪のひとり言

満天横丁に住む満天と申します
最近、猫妖怪化してきており更新は不定期ですが…
ひとり言にお付き合い頂ければ幸いです。

買いたい…解体。

2011-02-02 | 会社のハチャメチャ
「勉強会を開くので、掃除機を買って欲しいんですが…」
昼飯が終わり、ボーっとしておる私に、遠慮がちに声をかけて来た若者が居た。

「掃除機? 掃除機で勉強するのかい?」
効率的な掃除の仕方についての考察…なんてもんでも書く気か?

「いえ、掃除機の消音と吸引について…調べて勉強したいと思いまして」
どうやら最新の掃除機を一台購入し、分解して色々と勉強したいらしい。

彼が上長から許可を貰ったという掃除機のカタログの値段を見て
私しゃボーっとした昼飯後の頭が、シャキ~ンっとなった。
その額…「十数万円也」


我が家にある2万5千円の掃除機を思い浮かべながら、
何度も値段と若者を見比べてしもうた。

「コ・こいつ等に分解させたら、元には戻せまい」
私の頭の回りを上記の文字がグルグル回る。

「上長の印があるのだから、買うのはいとわない。が…一つ約束して欲しいのだが」

急にテンションを下げ、地獄の底から這い上がるような声を出す総務に
若者は一歩退きながらも果敢に返事をした。

「は・はい。なんでしょうか?」

「よいか!解体したら、完璧に元に戻せ!」

怒涛のような大声に、若者は腰砕けのようになっておったが…その返事は
「無理です・・・」であった。(アハハハハハ)

そこで総務満天は、彼らの一歩上の少し大人し目な先輩を捕まえて
「彼らが勉強会で分解する掃除機を、完璧に元に戻せ!」と脅しをかけ送り出した(笑)

実は、事務室にある掃除機が半崩壊状態なもんで、
なんとしてでも「一台、十数万円」もする掃除機を手に入れたかったのである(ハハハ)





昨日、その掃除機が私の手元に戻ってきた。 見た限り、元に戻っておる。

ただ…電源コードが、だらしなく脇から出て床を這っておった。
コード巻取りボタンを押しても、だらしないままである。

「なんで、元に戻らんのだ?」っと聞くと
やおら若者の手から10数個のバネやネジなどが、バラバラと私の机の上に落ちた。

「余ったのか?」と聞きながら若者を見やれば、申し訳なさそうに縮こまっておる
余ってしまったのなら仕方が無い。今から戻せと言っても無理そうだ(笑)
なに、コードが元に戻らないくらい、どってことないだ
そう勇気付けたつもりだったのだが、若者は益々恐縮する一方である。

①電源コードの巻き取り機能が壊れた
②車輪部分の動きが悪く、以前よりも稼動に重みがある
③吸引力が落ちた
④消音機能が壊れ、むちゃくちゃ五月蝿い

以上4点の部分が…元に戻らなかったどころか、以前より悪くなって戻ってきた。


誰にでも子供のころに時計やら何やらを分解し、元に戻らなくなり焦った経験があるだろう
子供だから…ってな理由では、まったく無かったってことがハッキリと解った。
大人の、しかも工学系の大学を出た人だって、分解した物を元に戻すのは難しいらしい。

なによりも、十数万円もする掃除機が可哀想だ。
本来なら皆に「凄いわ~。さすが十数万円もする掃除機ね」っと言われる所を
こんな会社の勉強会に使われ、能力を発揮する前に壊されるとは・・・・。(ハハハハ)

結局「元通りにすれ!」っと言った手前…10数個の部品が余ったとしても、
使えそうなので使うしかない。
重いし吸引力は悪いはで辟易しておるがの(ブワハハハハハ)

無理強いは禁物である。結局は自分にお鉢が回ってくるのな(笑)


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