満天横丁に住まう妖怪のひとり言

満天横丁に住む満天と申します
最近、猫妖怪化してきており更新は不定期ですが…
ひとり言にお付き合い頂ければ幸いです。

そんな諏訪恵が大好きじゃ~

2008-11-11 | 作り物のハチャメチャ
小学生の頃、陶芸をやっていた先生が担任だったので焼き物に興味を持った
今じゃ無理なのかもしれないが…その先生は校庭の片隅に焼き物用の窯を作り
3年生~6年生までの子供に陶芸を教え、それぞれの作品を焼いてくれていた
3年生以上と言っても今と違って人数がベラボウに多い
今考えると大変な数の作品を焼いていたと思われる

下校の時、校庭を横切ると口から真っ赤な炎を吐き出す窯の前に
チョコンと座る先生をよく見かけた
そんな先生の側に座り、話をするのが好きであった

家に帰っても継母と弟の楽しい世界が広がっている
私の入る隙間なんぞ何処にもないっと思い込んでいた時期である
そんな私の気持ちを察してか、先生も「早く帰れ」とは言わずに
くだらない私の話に耳を傾けてくれていた

ある日、同じクラスの仲の良い少女と先生の側に座っていた時
その子が「家でも何か作りたい」っと言った
そこで先生は、土の塊を二ブロック手渡してくれ
「好きなモノを作れ」っと言ってくれた

喜んで二人で土の塊を持って帰った
帰りの道々、「何を作ろうか~?」っと楽しげに会話が弾んでいたが
つと、「家でも何か作りたい」っと言った子は立ち止まり悲しそうに土を見つめた
「この土。高いんだろうか?」少女は値段のことを言ったのである
「先生ってお給料が少ないって聞いた。先生迷惑じゃないだろうか?」
それを聞いて私も胸がキュっとなった
先生は笑顔で土をくれたが、先生。優しいから…本当は困るんじゃないかな?

二人は先生のもとへ取って帰り、先生に土をかえした。

「お給料のことを言ったら先生に失礼だから」っと、二人で考えて考えて
「なにも作りたくなくなった」っと言った
先生は悲しそうな顔をした。でも…二人は見ないようにして走って帰った

小学生の3年生の頃の話である。

その友達も両親が離婚して、母と二人でつましく暮らしていた子である
もっと他の言い方があったよな~っと今でも思う(笑)
でも…あの先生は、決して幸せな生活を送っていない二人の子供の気持ちを
十二分に解ってくれていたと思う
なぜって…次の日も、その次の日も先生は私達に何にも言わず
何時ものように優しい笑顔を向けてくれていたから(笑)

ブログで知り合いになった陶人形作家の「諏訪恵」の人形を
あの頃と違って大きくなった私の手で包み込むと
心の奥にジ~ンと暖かいものが生まれてくる

温暖な気候の広島県は呉市から届いた陶人形達は
私に何時も語りかけてきてくれる
「元気かい?」「好きだよん」「笑ってるかい?」



来年の干支「丑」が届いた
来年も夫婦で仲良く、健康に生きていけたら何もいらない。



この言葉を皆さんにもお届けしたい

諏訪恵どん。ありがとう~~~

諏訪恵さんの「楽チン★焼き物人生」の新しいブログが誕生しました
こちらは諏訪恵作品中心にUPしているようです
ぜひ、訪れて癒されてください~(可愛いよん!)

ブログランキング・にほんブログ村へ