満天横丁に住まう妖怪のひとり言

満天横丁に住む満天と申します
最近、猫妖怪化してきており更新は不定期ですが…
ひとり言にお付き合い頂ければ幸いです。

とうふ屋のラッパ

2008-04-09 | 会社のハチャメチャ
昼食を取ったあとの就業時間帯は
仕事から少しハズレたオジサン社員は寝ており
仕事に追われている若者と
事務職が叩くキーボードの音だけが事務室に鳴り響く

1時から3時の10分休憩までは
こんな雰囲気の「マッタリー」っとした時間が我が社に流れておる

が…昨日のこの時間に
何処からかミョ~な音が聞こえて来た

「プ~~~~~パ~~~~~~~」

とうふ屋さんのラッパである…懐かしい~~~~

昔、この音が聞こえてきたら
お母さんがガマ口財布から小銭を子供に渡し
子供はフチに赤か青のラインが入った
ホーローの白く丸いボールを手に持ち
「お豆腐屋さ~~~~ん」っと叫びながら家を飛び出したものである

行きは走って豆腐屋さんを追いかけるが
帰りはボールに水と豆腐が入っているので
けつまずかないようにソロソロと家に帰る

途中転ぶと地面に豆腐は激突してダメになるし
家に帰ると鬼の形相の母親には怒られるし
晩飯時には「今日は○○が転んで豆腐をダメにしちゃって~」なんぞと
父親にまで報告されてしまい
豆腐一丁で楽しい夕食までもが「居たたまれない」状況におちいるので
子供達は、このお手伝いに大層な気を使ったのである
(ガハハハハハ…何度か豆腐をダメにした満天家だけかもしんない~笑)

そんな妄想にふけっておった満天さんだが…
「はて?」っと疑問が頭をもたげた

ココは工業地帯だし…周りは会社だらけ~
ナゼに今ごろ豆腐屋さんが来るかの~~?オカシイの~~?
さっきから何度も何度も途切れては繰り返される「プ~パ~」の音に
事務室内もザワつき始めた

「アレは本当に豆腐屋さんの音だろうか???」

そう思った数名の社員が耳を澄ませて音の発する場所を探すと
こんな所の壁に…「こんな壁掛け電話があったけ?」ってのを発見した

恐る恐る受話器を取ってみると・・・
「助けて~~~~~~」の声が・・・・・
ギョっとして受話器を落としそうになったが
よくよく聞いてみれば…
製造部の塩漬けキュウリ君49歳独身の声だと解った

「何処から電話かけてるだ?」
「エレベーターに閉じ込められたんだよ~助けてくれよ~」
っと泣いておった・・・(ガハハハハハハハハ)

我が社には
人は絶対に乗ってはいけない巨大な荷物専用のエレベーターがある
誰かがエレベータのドアに接するように荷物を置いてしまい
センサーが自動的に働き停止してしまったらしい
人は乗ってはダメなのよ~~っと
何度言っても乗るのを辞めなかった塩漬けキュウリ君が
見事エレベーター内に閉じ込められて居たのだ~(ハハハハハハハ)

そんな出来事は今まで無かったので
エレベーター内からの電話が事務室に通じていることも誰も知らんし
「プ~パ~」ってな呼び出し音を豆腐屋のラッパじゃろうと
脳天気に皆で聞いていたってな訳である~~

正味20分…短くも長い一時であったであろう~(笑)

しかし…エレベーター会社も…ナゼに緊急電話のコール音を
豆腐屋のラッパ調に設定したのかの~~~
この音は緊張感を促すよりも…郷愁を呼びさまし
逆にウットリと聞いてしまうのだが・・・・
(ガハハハハハハハハ)

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