散歩写真をBGP(Back ground Photo)に
日々の徒然、主にたべもの。
わたしの居場所~M's Lunch Boxes



滝に行って苦行なんて、pさんきっと滝に打たれて悟りを開いたのかしら?

赤目の滝、らくらくコースを終えて入口に戻ってきたわたくしたち、
この日は大阪へ移動なのですが、
途中 女人高野と呼ばれる室生寺へ立ち寄ることにしていました。

高校の修学旅行で訪れたこの場所、
京都はかなりあちこちの神社仏閣を回りましたが
なぜかこの室生寺は印象に残っております。

階段がつらかった…という記憶。

連休中は気温もぐんぐん上がり
滝のそばでさえ涼を感じることがほとんどなかったというのに
「夏の」「奈良」と言ったら 「暑い」の代名詞。
しかしながら ここまで来て室生寺に寄らないで帰るのも
なんとなくもったいないし…

とりあえず ガソリンを入れていかないと歩けないね ということで

山門まえの「橋本屋」さんで とろろそば。
野趣のある とっても美味しいとろろでした。

…と 決心して行ったものの
国宝の釈迦如来坐像さまをはじめ宝珠文磬 孔雀文磬 華鬘…
三井記念美術館の特別展に 出張中(正しくは出陳中)で お会いできませんでした。


こちらは五重塔。
平成10年の台風で損傷を受け、現在のものは修復されたもの。
深い緑の中にそびえる姿は 実に絵になります。

ここ見ればいいか と思っていたのですが
やはりここまで来るとなんとやらで
蝉時雨のなか 奥の院までの道を歩き始めてしまったわたくしたち。

石段石段 ちょっと下ってまた石段。
途中 すれ違った人たちが
「あの階段に比べれば こんなのなんでもないわ」とのたもうていたのが耳に入りました。
そう、最後に延々と続く 奥の院への石段。


(いつも背中だけ登場するあの方も)大汗をかきながら 無言で上る。
それも 昔の石段だから 一段一段がアトランダム。
一息つくための 踊り場もないから 一気に上らねばならないし。

普段あまり汗をかかないわたくしなのですが。
(最近はちょっとお年のせいか 汗かきになってきたけど)

ここは 女人高野といって
真言密教の根本道場である高野山が、厳しく女人を禁制したのに対し、
ここでは女人にも開かれた修行の地ということで知られています。
着物を着て草履を履いた女性が 日々ここを上り下りしていたのかと思うと
つらいなどと言ってはいけない気がしてまいります。

そして この室生寺、
山全体の空気感が、全身にしっくりくるのです。
これは不思議な現象でございます。
時間の流れを全く感じない、信仰心のないわたくしたちをも拒絶しないおおらかさというか。





奥の院では 重文の御影堂を拝観するというよりは
もうとにかく 座らせて…と。

山を降りるとすでに4時を回っていて
え こんな長い時間ここにいたの?と思うほどでした。
滝を見ながら 気持ちを躍らせていたのが 1時間ほどだったのに
このお寺で もくもくと過ごしたのがそれよりも長い時間だったというのが
ふたりとも不思議に感じておりました。

それくらい 魅力のある場所なのでしょうね。
季節を変えて もう一度言ってみたい気持にさえなります。

でも 今日はもういい…かも(笑)

とにかく 水分がほしいと
拝観前からわたくし、気になっていた 「喫茶 むろう」へ。


「井戸水で入れたコーヒー」とか「昔懐かしいかき氷あります」なんて
さりげなく書かれたガラス扉の喫茶店。
なんとなく 昔の理髪店を改造したんじゃないかと思えるような雰囲気。
最近萌えポイントにて カメラを出すのをためらってしまうこと しばしば

その場の空気を壊したくなくなってしまうというのかな?
なので ここのかき氷がとっても美味しかったということだけで あとは内緒にしておこう。

室生寺に行かれる機会がありましたら ぜひ立ち寄りくださいね。

……と山を下りるころには 実は足はがくがく
ちょっと歩行に困難を感じながら 大阪へ(運転は夫です)

今回のぴぃさんぽはちょっと遠出をしてみました。



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