散歩写真をBGP(Back ground Photo)に
日々の徒然、主にたべもの。
わたしの居場所~M's Lunch Boxes



想像の中だけだった「秘密の花園」が
かなりリアルな形で再現されたローズガーデン。
子供のころ夢に見たその世界は印象的だったものの
その話の内容がどうも怪しい。

ということで 早速検証をば。
で はりきって借りてきたのが こちらの原書なり。

と言うのも、わたくしが読んでいたのは
少年少女版だったので、かなりシンプルな作品だったの。
その印象が強くて これなら原書で行けちゃう?と…甘かった。

「若草物語」や「赤毛のアン」も小学生~中学生向けのものを読んだ後
文庫版になっている完全版を読むと
なんて細部描写が細かいんだーと驚いたものでしたが、
これもそうだった…

ということで 一緒に借りてきていたこちらで一気に復習(笑)。

表紙はアニメチック(NHKでアニメ化されたときに 再版されたものらしい)ですが
内容は古色蒼然、初版は昭和24年版。

昔はこんな文庫本ばっかりだったなぁと思いだす。
文字は細かいし、印刷は時々かすれてるし
フォントサイズが時々平気で変わっていたり、
文字間、行間も実にフリー…。
さらに直訳された部分が 傍点だらけで意味不明だったり(笑)
(改訳版を借りてくればよかったと ちと後悔)

でも やはり当時のイギリスの風景など
古典的な訳のほうが イメージが膨らんでいきます。
もし これから読まれる方がいらしたら できるだけ古いものをまず読んでみて!

記憶の中で印象的だったシーンがいくつか。

主人公メアリーが 引き取られていく伯父さんの家へ向かう途中
荒野を馬車で走りながら
「ここは海?」といったシーン。
このあたりは 挿絵で理解していた気がしますが
今回文章だけで読んでみて、まさにその風景が目の前に浮かんでくるようでした。

そして くいしんぼpさんらしく
お話のなかで登場する 異国の食べ物(おかゆ(オートミールと思われ)や軽焼きパン(おそらくスコーンかと))を思い浮かべ、
花園の中で 石を組んで窯を作りジャガイモを焼いて食べるシーン!も。
(本当に悲しいかな 昔から食べるシーンばかり読んでいたの)

このお話の主人公メアリーも 当時の作品のご多分にもれず
外見にコンプレックスを持つ少女。
これは当時の定番というか これがあったからこそ
多くの少女が惹きつけられたのでしょうね。

なんだか 花園の鍵をあける瞬間、自分も一緒に封印を解いているような気持に。

子供のころ心ときめかせた小説たち。
今読んだら 新たなる発見があるかも。
しばらく 時代に逆行読書がブームになるかも。

といいつつ 途中で挫折している村上春樹はどうする?って(笑)



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