山形県上山市、蔵王温泉へと向かう途中で、素晴らしい桜の古木と出会いました。
それは「権現堂しだれ桜」。
上山市の指定文化財(天然記念物)に認定されています。
まるで、振袖を着た女性的な妖艶な桜。
どんな角度から見ても、こんなに美しい。
権現堂公民館の敷地にあり、地元の方々に守られ愛されている、歴史のある桜の木です。
かrつて、この場所(権現堂字地蔵堂)は蔵王権現に修行参拝する行者が休息した場所であると伝えれています。
その地に地区民と蔵王権現を信仰する人々が、釈迦仏を祀り併せ、地区民の安住と繁栄を願い植えられたといわれているそうです。
蔵王連邦は、古くからの山岳信仰の対象として、平安時代中頃には空海の両部神道を唱える修験者が修行するようになったとか。
この美しい桜の木は、山岳信仰の時代と現世を繋ぐシンボルとして、いつまでも愛されることでしょう。
(撮影 23年5月1日)