昭和35年(1960) ¥14,500(ケース付き)
45mm F2.8~16 (F1.9も追加販売された) シャッター速度はB・1/1 ~1/500
セレン露光計搭載の(当時は)高級カメラ。
露光計の表示数字を読み取りレンズ鏡胴部の露出ダイヤルを手動で操作するライトバリュー式、露出ダイヤルとシャッター速度ダイヤルの連動機構を持つ。
A セレン式露光計受光部
B シャッター釦
C セルフタイマーレバー シンクロ接点をXにしないと動かない
D シャッター速度環
E 絞り環
F 距離環 レバー付き
G ライトバリュー環
A 絞り環 固い
B フィルムが装填してあると巻き上げ時に回転する。巻き戻し時には逆回転。(NikonFのシャッター釦と同様)
C カウンター 手動設定
D フィルム感度表示窓 小さすぎて老眼には辛い。要ルーペ
E LV環 かなり固い 経年変化? 注油が必要か。
F フィルム捲き上げレバー ラチェット無し
G 露光計 感度を合わせると内側の数字(LV)を記した円盤が回転する、(指針は16を指している。これを読み取り先端のLV環を合わせる。)
LV16だと f11・1/500 絞りとシャッター速度環の間のギザギザ環を廻すと
f11・1/500 → f16・1/250 のようにLVを保ったまま絞りとシャッター速度が連動して変化する。
H シャッター速度環 これも固い
背部 特に目立った物は無い。ファインダーを覗くとブライトフレームのみ。
二重像合致の黄色四角は無い。正面から視ると目測式とは思えないので内部のハーフミラーが劣化したのでしょう。
A 捲き戻しノブ ギザギザの中の黒点が指標
B 捲き戻しレバー 三脚に取り付ける為の配慮。底部に埋め込まれている。
C Rにセットした状態
D 5mmほど飛び出して来る
E クランクを起こして巻き戻しをする。 フィルムを装填するときはもとに戻す。
裏蓋を開けると内部はいたって普通のカメラ。
LVシステムを採用したカメラとは何かよくわからない。
初めて聞いたと言う方がおられたのでLINKページを視せたら「数式沢山でNG!」でした。
以下、おまけ 読み飛ばしてけっこうです。
まず「AV」 アダルトビデオではありません。アパチュア(絞り)バリューです。
f 1 1.4 2 2.8 4 5.6 8 11 16 22 32
AV 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
次はTV タイムバリュー シャッター速度です。
1 2 4 8 15 30 60 125 250 500 1000 2000
TV 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11
LV=AV+TV F8で1/500の露光は 6+9 =15 です。15になる組み合わせは露光量が同じになります。
絞りをf16の場合は 15-8=7 ですからシャッター速度は125となります。
他にもEV(エクスポジャーバリュー) というものもあります。LVにフィルム感度SV(スピードバリュー)を加味したものです。
ISO100がSV=0です。感度が倍になるにつれてSVが+1づつ増えます。
と言うことで「YASHICA ministar」でした。フィルム入れて目測で撮影してみるかもしれません。
つ づ く