
3000mm相当だったら土星の輪が写るか?
陽が沈むと間もなく南西の空へ木星J・土星S・金星Vが視えます。
(興味のある方は、土星はちょっと暗いので金星と木星から位置判断をして見つけてください)
40年ほど前『FUJICA ZC1000』と言う8mmカメラで土星を視ようとしたことがありました。
ZCはCマウントの8mmカメラでレンズ交換可能です。標準レンズが7.5~75mmでした。
マウントアダプターを介すれば35mmフィルム用のレンズが装着できました。
200mmでも装着すれば超望遠でした。
そこで土星を視ようと思い立った訳でした。ZC1000を大型三脚へ。
まずはアダプターを介してNikkor35mmで土星を視野の真中へ。
次は105mm。カメラ位置を調整して土星を視野中央へ
この辺まで来ると水平画角が3°を割ります。
赤道儀なんてのは持ってませんでしたので調整はけっこう大変でした。
レンズ交換をしている間に中央から外れます。
200mm・・・500mmを装着すると水平画角は1°未満です。
視野の中央に捉えた土星がフレームアウトするまでの時間は1分半です。
1000mmだと更にその半分。カメラ位置をほんの僅か調整するのが至難の業でした。
※ZC-1000 次の機会にオールドカメラシリーズに掲載いたします。
P1000の24mm~3000mm相当のズームはこの調整が非常に楽でした。
しかし、電子ファインダーでは輪は視認できませんでした。
当時ZC1000+R-Nikkor500mm+リアコンバーター×2 で視た土星のイメージ
今回のP1000 三脚は40年前と同型のBILORA これ以上のブレ対策は私のシステムでは出来ません。
P1000での撮影結果です。ノートリミングです。〇の中の点が土星です。
拡大いたしましたが輪は視えませんでした。僅かに横長となっているのが他の星と異なるところです。
P1000は4608×3456ピクセルです。
3000mm相当で写した土星の画像は長辺で20ピクセルまでありませんでした。
三脚の画に添付したイメージ画像を加工して確認。何とか輪が視えるように写すのは100ピクセルがギリギリ必要でしょう。
9000mm相当のレンズと4億画素の撮像素子を持ったデジカメがあれば撮れそうです。
残念な結果でしたが楽しめましたのでよしといたします。