フォロワーの方から
「ゾルキーの撮影後、インダスターをニコンに装着して撮影。フイルムとデジタルの撮り比べは如何ですか。」と言うmailを頂きました。
考えなかった訳では無いのですが問題がいろいろありまして。
一眼レフはミラーボックスがあるためマウント面からフィルムまでの距離が長いのです。
とりわけNikonは最も長い?フランジバックを持つカメラです。
※フランジバックとはレンズ交換式のカメラにおいて、マウント面から、フィルムあるいは撮像素子までの距離のこと。
つまりフランジバックの短いレンズをNikonに装着するとレンズを繰り出した状態となり近接撮影しかできません。無限遠が出ないのです。
※マウントアダプターが販売されてますがNikkorを他社のカメラに着ける物は数多くありますがその逆はありません。
有ったとしても近接撮影のみと断りが入っているか補助レンズで無理やり無限遠を出してます。
とりあえずどの程度の近接撮影となるか調べてみます。
Nikonのボディキャップです。だいぶ以前に加工した物が先日見つかりましたのでそれに手を加えることにいたしました。
矢印の長さがほぼ40mmでしたので内側をそっくり糸鋸で切りました。
見出しの写真はそれをNikonFに装着、ЗОРКИЙのレンズを置いた物です。(固定はできません)
手で支えてファインダーを覗くと数10cmのところで焦点を結びました。かなりの弩アップです。
レンズが沈胴式なのでミラーに緩衝しない程度に押し込んでみると1mくらいまでは離れられました。
・・・ここまで検証したのでとりあえず装着できるか考えてみました。
マウントアダプターを購入するのが一番手っ取り早いのですが・・・
なかなか見つかりませんでした。そもそもフランジバックの短いカメラ用のレンズをフランジバックの長いカメラに装着することの需要はまずありませんから。
・・・さんざんさがして漸く見つけたのがL39→NikonFマウントアダプター(接写専用)¥3,000ほど。
手持ちのパーツを組み合わせて同等の物を作ろうと考えました。
まずはBR2Aリング(BR2は50年以上前から存在。Aになって取付角度が1~3になった。基本性能は一緒)
NikonFマウントと52mm雄ネジを組み合わせた物。装着したのが右。
レンズが逆向きに取り付けられます。
超近接撮影が可能となります。今回はレンズを逆向きに取り付ける必要はありませんので早々に次へ。
BR2は雄ネジです。レンズを逆向きに取り付けるのでは無いのでこのままですと不都合が。
中の黒い二つのリングは 雄+雄 と 雌+雌 の52mmのセットです。
雌+雌をBR2に装着すると雄ネジが取付可能となります。
ステップアップリングと言うアダプターがあります。
もともと大口径のフィルターを小口径のレンズに装着するための物でした。
例えばNikkor60mm(フィルター径62mm)用に購入したフィルターを50mm(フィルター径52mm)に使用できるという物です。
それから何年かしてステップダウンリングという物が出現。ステップアップリングと逆のことができるようになりました。
左からステップアップリング裏表・ステップダウンリング裏表・Nikkor60mm(フィルター径62mm)・ステップダウンリング装着・52mmフィルター装着
こんな具合です。しかし通常こういう使い方はいたしません。ケラレが生じる場合が多々あります。
52mmをこの手順で39mmまで落とせばL39レンズの装着が可能となります。
52→39のステップダウンリングを捜したら数百円で購入可能です。
・・・・・・
その旨はフォロワーにmailで伝えてました。
返信が来ました。なんとアダプターを所持しているとのこと。+ L39レンズも持ち合わせているとのことです。
それが到着いたしましたらD700(135フォーマット)に装着、撮影してみます。
その後ЗОРКИЙにフィルムを装填。計三本のレンズで実写してみます。
と言うことで つ づ く