NIKONOS レンズ編です。 ↑ 左35mm 右20mm+水中用光学ファインダー
15mm 20mm 28mm 35mm 80mm 新旧取り混ぜて五つの焦点距離のレンズが販売されてました。
15・20・28mmは水中専用レンズでした。35・80mmは陸上でも使用できました。また28mmは水中不可・陸上のみのレンズもありました。
(メーカーでは「陸上」と表記してましたが陸上よりも船上での稼働率の方がはるかに高く、水中以外と解釈されればO.K.でしょう。ちなみに地中も不可です)
80mmを除けば広角レンズです。その理由は水中ではできるだけ被写体に近づくことが絶対条件だからです。
澄んでいるように視えても実際に海の中に潜水すると10m先はかなり霞んで見えます。望遠レンズの出番はありません。
※28mm水中専用を陸上で試し撮りをしたことがあります。歪曲はありましたが記念撮影程度ではO.K.だったような記憶が(30年以上前のことですので記憶が不確かですが)
昭和63年(1988)の価格表を視ると
15mmF2.8N ¥180,000 水中用光学ファインダー ¥32,000
20mmF2.8 ¥84,000 水中用光学ファインダー ¥20,000
28mmF3.5 ¥42,000 水中ファインダー¥2,000
35mmF2.5 ¥20,000 水中ファインダー(80mm兼用)¥1,200
80mmF4 ¥42,000 水中ファインダー(35mm兼用)¥1,200
28mmF2.8 ¥30,000 水中不可 陸上専用・防滴 ノブ式ではなく直進ヘリコイド
水中仕様ですのでどれもかなり高価です。
私は最初の一本は28mmでした。その後それを知人に譲って20mmを導入。撮り残したフィルムの処理と水上での記念写真用に35mmを導入いたしまた。
ピントと絞りの操作はレンズ両端に突き出たノブを回転させて行います。
28・35.80mmレンズ前面に絞り・距離が表示されます。
黒色のノブが絞り操作 左はf16 右 F2.5開放です。
青矢印の部分、指標が動きます。+赤矢印の爪が動きます。被写界深度の範囲を示します。
銀色のノブが距離ようです。左∞・右最短距離。上の窓中が動いているのが確認できるでしょう。
※通常は逆さまにレンズを取り付けるのですが説明用に・・・です。
20mmはレンズ前面に表示する余裕が無かったのでしょう。ノブに数値が刻まれてます。
数値を確認するにはこちらの方が楽でした。
実際の撮影はこれに水中スピードフラッシュを取り付けます。カメラを少々下げるだけで確認できるのはありがたいことでした。
※15mmは鏡筒に窓があり絞りと距離を上から確認できるようになってました。
20mm用の水中光学ファインダーです。アタッチメントを取り付けると28mm用水中光学ファインダーとして使用できます。
右上は 35・80mm用ファインダー 湧くだけのスポーツファインダーですね。 28mm用もほぼ同型です。
いろいろな物が出て来ます。サードパーティ製の 35mm用接写装置です。早い話が接写リングですネ。
リングから伸びたアームの先に立てられた二本の棒の間が撮影範囲です。
ピントは丁度棒までの距離です。
例えば海底にいる逃げない小動物などはこれで囲むようにして撮影すればピント合わせ不要(予め設定しておく必要はある)です。
特殊なカメラですので説明がくどくなりがちですが...もう少し続けさせてください。
と言うことで さらに つ づ く