ぽせいどんの今日の一枚

写真とかCGとかを気ままに + DIY

グアム 1994 APRIL その11

2021-11-11 12:31:46 | 写真 海

             夕食

  昨夜のこともあったので最終日の夕食は慎重に選びたい。
 バディはこりずにガイドブックを真剣に眺めている。
 「このカプリチョーザって言う店に行きたい」
 「どんな店だ?」
 「イタリア系レストラン。ピザとボリュームたっぷりのスパゲティがお奨めと書いてある」
 「そこでもいいよ」慎重に選ぶ心算だったが結構適当。
 「ただ・・・遠いよ」
 ガイドブックの地図を視ると2kmほどあった。
 「いいだろう、行ってみよう」ホテルロードを歩き始めた。
 歩き出して気づいたが実弾射撃の店はほぼ50mおきに一軒有った。
 客引きが横行するわけである。
 相鉄トロピカーナ。娘たちが泊っているホテルだ。
 「俺たちのホテルよりも高級そうだな」
 「でも部屋は狭いって」
 「だがオーシャンフロントだぜ」でも我が家の方が海には近い。付加価値は感じない。
 隣はグアム第一。かって従兄弟が勤務していたところだ。
 「まだ先か?」
 「もうちょっとみたい」
 めざす店が見つかった。
 「混んでいるようだ」空席待ち。
 とりあえず入店。待ち時間は十五分ほどらしい。
 通りの向かいに免税店があった。
 「この時間を利用して買い物を済ませば」
 道路を横断。入店。私には欲しいものは無いので適当に時間をつぶす。
 ・・・・・・
 まだ空席はできなかった。
 「上のブティックに行って来ていい?」
 「どうぞ」
 道路脇に椅子とテーブルがあった。腰をおろして煙草に火を点けた。
 ・・・・・・
 足音。足早に誰かが近づいて来る。
 「こんばんは」美樹であった。愛娘は・・・いない。
 「夕飯かい?」
 「はい」
 「そこのスパゲティ屋?」
 「混んでいたので二階のトニーローマ(スペアリブの店)にした」
 「こんばんは」と愛娘の直美。
 「やあ」
 「突然走り出したからどうしたのかと思った。暗いのによくわかったね」
 バディもブティックから帰って来た。
 ・・・・・・
 「立ち話もなんだからとりあえずみんな座れ」
 「駄目なんです。店が閉まっちゃうからそろそろ行かなきゃ」
 「分かった、では空港で会おう」
 ・・・・・・
 見覚えのある親子連れがまだ並んでいた。
 「どれくらい待ってます?」
 「三十五分になりますね」子供はぐったりとして父親に凭れ掛かっている。
 「まだ、だいぶかかりそうだな。やめてほかに行こう」
 「何処へ行くの?」
 「さっきの免税店。和風レストランがあった。寿司とラーメンがメインらしい。サンプルを視た限りでは良さそう?だった」
 ラーメンは味噌仕立て、容器は丼より一回り大きい擂鉢。麺のトッピングは蟹・海老・ホタテ・ムール貝他。味も遜色は無い。及第。
 その一番豪華な海鮮ラーメン二杯と鉄火捲きビールと合わせて三十五ドル。値段は日本のそれとほとんど変わらない。むしろ安いような気も。
 
 USA・Tシャツ。お土産の補充。
 「新しいものが入荷いたしました。サーフィンブランドですが」と四品川小百合似の店員男。
 サーフィンブランドは不要。リーズナブルなものを二枚。
 「それは前の値段で結構です」
 「サンキュー。次に来た時も必ずここに来るよ」

 道の向こう側に昨日の客引き男。
 その男が道路を渡り始めた。またしつこく付き纏われそうなので擦れ違うように道路を渡った。

 ロッテマート。烏龍茶を求めて入店。バディはどうでもいいようなものまで購入。
 支払い。バディがドル札と財布の中のコインをざっと空けた。
 レジの男。ドル札と根をかき集めて「1セント オマケ」
 「いくらだったのだ?」
 「七ドル四十九セント」
 「コインの中にクォーターが二枚あったじゃないか・・・・・・やられたな」
 「エッー!。・・・・・・?」
 「まあいい。ごまかされたのはせいぜい三~四十円だ。これからはあんな払い方はやめろよ」

 部屋に帰りパッキング。
 
  深夜。バッグを転がしてロビーへ。すでに大部分の者が降りて来ていた。
 ロビーは禁煙なのでバディに清算を委ねて戸外へ。やがてバスが来た。
 運転手兼ガイドが点呼を取りボーディングチケットを配り始めた。
 「どうした?」
 「百ドル請求された」
 「少々高いな}
 「でしょう。だから清算伝票を見せて欲しいと言った」
 「えっ?。それを出さないの?。なら払わなきゃいいんだ」
 「もう払っちゃった」
 「コンピューター シマッテル モウスコシ マッテ」カウンターの若い男が私の方を視ながら言った。
 「じゃあ荷物をバスに積んで来るからお前はここにいろ」
 二人分のバッグをバスに積んで再びフロントへ。

 昼食(ニ十七ドル強)が二重についていた。それを指摘した。
 レジから金を持ってきた。二十四ドル。
 「どういうことだ?」
 「27ドル カラ サービスチャージ ヒイタ」
 「ナニ!!」
 「デスカラ ランチ 27ドル カラ サービスチャージ ノ ブン ヒイタ」
 相手がサングラスの髭面の大男(178cm)?に代わったのでたじたじとしている。
 しかしどういう計算だ。サービスされていないチャージの分も支払っている。それも返却するのが当たり前。それを引くのは・・・?。分かって言うのは詐欺ですね。
 ペーパームーン(映画)を思い出した。
 待ちかねたバスの運転手がカウンターにやって来た。バディが説明している。
 清算伝票をひったくった。ボールペンを取り上げ私がサインしたレストランの伝票と突き合わせながら
 「いいか、これとこれ。これとこれだ。細かいのはお前にやる。三十ドルをさっさと返せ。
 こんな時不如意な外国語で話すとうまく行かない。日本語で押し通す。
 もう少し偉そうななのがまだカウンターにいたが寄ってこない。
 「早くしろ、バスが待ってるだろう」カウンターを強く叩いた。

      空 港

  サイパンと同様にパスポートのチェックは行われない。したがって出国スタンプは無い。
 手荷物検査。「オープンチェックプリーズ」
 検査は結構執拗。一眼レフはレンズまで外された。
 「フィルム イン」と言ったら連れを撮れと言われた。
 手荷物検査場で撮っても仕方がないのだが。


 ・・・その検査官とバディを並ばせカメラを向けた。

 カメラバッグの中にグアムでは売っていないロングピースがあったので
 「ザ ベスト オブオール ジャパニーズ シガー・・・・・・プレゼント」と一個進呈。
 免税店。最後のお買い物。日本人で溢れている。チョコレートをワンバッグ購入。
 バディを残して早々に退散。
 ロビーに戻ると関西オネーサン。立ち話で盛り上がる。
 「イカリさんはスタッフじゃないんだ?」
 「スキューバーマスターを取ろうとして修業に来たの。ウェットスーツを忘れて帰ったのでおかげで大荷物になっちゃった」
 「普段は何をしているの?」
 「あれで教師なのよ。始業式もさぼって・・・不良教師だね」と笑う。
 「はーん・・・!」
 「そちらは書道家なんですって?」
 「書道家?・・・誰だそんなことを言ったのは?」
 「身体より大きな筆を持って大広間で文字を書くともっぱらの噂だったよ」
 「そんなことはしたことは無い。恥はしょっちゅうかいているが」

 暫くして美樹と直美。椅子を占領するとバディが帰還。
 Nikon F4 をミニ三脚にセットしていると三人の後ろを先ほどの検査官。ニコっと笑って通り過ぎて行った。
 四人で記念写真。


 京大登場。
 「仲間は?」
 「向こうにいます」
 「一緒にいなくていいのか?」
 「構いませんよ」やはり直美に御執心か。
 『電話番号とかも教えてもらえようなら次の機会は無いぞ』
 
 大阪行きが出航してロビーが広くなった。
 女同士で名刺交換会が始まった。
 私は空腹なので珈琲とサンドイッチを求めてスタンドへ。


 間もなくノースウェスト〇六一便の出航である。

 ※ 旅先での「またいつか」は殆どありえない。
   が、この娘たちはその年の秋だったか御宿まで脚を運んできた。 

   直美はタヒチで黒真珠の養殖に関わりたいとバディに話したらしい。
   その夢は叶わなかったがタヒチでファンダイビングはしたようだ。
   翌年だったか?「お父さんおげんきですか」の書き出しで絵葉書が届いた。 

 

 

 



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