ショルダーバッグにリングメモ のち ビール な雑記帳

空の下が好き。ちまちました生きものが好き。妄想できる時間が好き。それからそれから…

借りぐらしのアリエッティ×種田陽平展 感想

2010-09-25 | アート鑑賞

もし身長が10cmくらいになったら…
そんな擬似体験できる展示会でした。

借りぐらしのアリエッティ×種田陽平展
東京都現代美術館

薄暗い会場の入口は、なんと家の床下にある通気孔。
私は映画「借りぐらしのアリエッティ」を実は観ていないのだが、そのアリエッティ一家は人間の家の床下で、人間の道具を借りて、生活を送っているという設定らしい。
つまり、来場者が巨大セットの中に入って、アリエッティの目線で展示を楽しむという仕掛けなのだ。

迷路のようにやや入り組んだその部屋の中にたくさんのリアルでかわいい美術セットがある。

包装紙の壁紙
ガラス瓶の光取り
灰皿のバスタブ
安全ピンの物掛け
腕時計のベルトを外した掛け時計
チェスの駒の立派なオブジェ  などなど…

ミュージカル「CATS」の猫の目線サイズの大道具の数々を思い出した。
なかなか楽しい。
ただ、床下ということで全体的に照明暗め。ちょっと足元が怖いところも。
あと、トラウマになりそうな巨大なあの虫は許せん。倒れそうになった(半泣きしてた子どもがいたな)

別の通気孔から出ると、そこは太陽の光降り注ぐ明るい庭。
自分の背丈と同じくらいのドクダミやオオバコの中を歩くことになる。
光や水滴やらがこれまたリアルで、でもやっぱりかわいい。
咲いている花の種類から、季節は6月頃か。
つい雑草好きのクセが出て、タンポポをチェックしたらセイヨウタンポポだった。

映画はアニメなのに、こうして舞台美術で表現して展示しちゃうんだからすごいよね。
まさに展示会のテーマ「現実と虚構の融合」を体感できました。


このアリエッティワールドの他は、種田氏の原画やデザイン画や手がけた映画美術の写真などのコーナーがある。
こちらも興味深い展示が結構あって、中でも、映画の美術監督(プロダクションデザイナー)として携わった舞台セットはかなりよかった。
特に三谷作品「ザ・マジックアワー」のSUCAGO CITYの街角のセットと、
タランティーノ監督の「キル・ビル Vol.1」の青葉屋のセット。
2つとも映像で「よくできているなあ」と思っていたけど、図面や、作っていく過程の写真などを見てさらに興奮してしまった。
CGじゃないんだもんね。撮影終わったら壊されちゃうんだよ。
素晴らしい作品だけに、解体されるときってどんな気持ちなんだろう?とか思っちゃった。

さて、アリエッティの映画を観るかどうかはまだ決めかねているが…
このチケットを譲ってくれた友人には大感謝!


源光庵を訪ねて

2010-09-23 | ふらっとお出かけ

先週は、一泊二日の京都ひとり旅へ。
1日めは観劇中心で終わって、2日めは市バス1日フリーパスで好き勝手にまわったのだが、ここではいちばん心に残った源光庵を。

着いたとき、訪ねている人がちょうど誰もいなくて、庭も窓もひとり占め。

有名な「悟りの窓」
丸いのは、大宇宙と禅の心なのだそうだ。
呼吸を整えてじっとみつめていると、不思議と心が鎮まっていく。
いい時間だったなあ。
やがて人が何人か来たので立ち上がったとき、この窓からコガネムシがブーンと飛んできて顔をかすめていった。むむむ、もしかして宇宙からの使いだったか?


隣には四角い「迷いの窓」がある。
こちらは、人間の四苦八苦して生きていく様を表したものらしい。
私はこれからもたくさん悩んで生きていくのでしょうね。はい…

この後、すぐ近くの光悦寺へ。
3つの山と京都市内が見下ろせる眺めがとてもよかった。
どちらの寺もカエデの木がとても多くて、TVや雑誌などでは見るけど、紅葉の季節はさぞかし美しい景色になるんだろうと想像し、浸りたいなーと思った。
そのときの人の多さを思うと、なかなか来ようという気にならないんだけどさ。


「もう一度このショーをやるのに賛成の人!」「はいっ」 CFY京都公演観劇

2010-09-19 | ライブ(芝居など)

京都まで遠征してきたよ。
まずはリハーサル見学に参加。
当日のチケットを持っている客が、開演直前のリハの様子を見られるというイベントです。

会場に入ると、衣装も化粧もまだの俳優さんたち(タップをやるメンバー20人)が、舞台で早いテンポの「summertime」などの曲に合わせてウォーミングアップ中。

この後、用意された席に着いた私たち客が見られたのは3シーンのリハ。
 ・椅子のバリケードでおなじみの「stiff upper lip」でのステップの確認
 ・「I got rhythm」の後半、横一列の「はっはっはっはっ!」からの下がり方の細かいチェック
 ・1幕NYのボビーとガールズ「I can't be…」での、メンタル部分も交えての注意と練習

その後、ランク役の牧野さんから軽いリハの説明と質問コーナーとかがあってイベントは終了。
しかし、すごいよね。1時間半後には衣装着てメイクして舞台で本番だよ。練習をファンに見せてる場合じゃないよね(笑)

そしてその本番♪

劇団四季ミュージカル・コメディ「クレイジー・フォー・ユー」
9/15 夜公演 京都劇場

<メインキャスト>
ボビー・チャイルド : 荒川 務
ポリー・ベーカー  : 木村花代
ランク・ホーキンス : 牧野公昭
アイリーン・ロス  : 光川 愛
ベラ・ザングラー  : 志村 要
エベレット・ベーカー: 石波義人
ボビーの母     : 斉藤昭子
テス        : 高倉恵美


春の東京公演とは結構ちがう顔ぶれでした。

荒川ボビー、とてもとても久しぶり!
ん? 歌い方…少し変わった?
それと、妙に落ち着きみたいなものを感じてしまって「あれれ?ボビーってこんなだったっけ」と…
10年以上前の新鮮さは出し切れないにしても、ちょっと気になりました。
うーん、年齢の問題か?
でも、東京で観た敬二さんはやっぱりやんちゃなボビーだったぞ。

花代ちゃんポリーは、すっかり板についたという印象。
私が個人的に持っているポリーのイメージとは少しちがうんだけど、悪くはない。

初めましてのアイリーンは、設定年齢よりやや幼いかわいい感じ。
ボビーのカツラのキャッチ失敗しちゃった。
ま、あれは難しいんだろうけど、他にもバッグとか投げるシーンが微妙に雑に見えて惜しかったな。

すっかりばっちり馴染んでいた石波さんのエベレット。かわいくて好きだわ。

志村さんのザングラー。ダンス上達していた気がした。実にええ!

アンサンブルの女子たち。今回やたら“今時のコ”って感じに見えた。
意識した演出なのか、そういう俳優さんが集まっちゃったのか?

全体の感じは、まとまりはあるけどちょっと物足りなかったというのが本音の感想。
大好きな演目だけについBESTを求めちゃうんだよねえ。

でも、この演目は観るたびに発見がある。
94年から結構の回数を観ているけど、まだまだ細かいところたくさん見たくて知りたくて、ほんとに困っちゃう。
俳優さんの顔や名前は、なかなか覚えないくせにね。
今も曲がエンドレスで頭の中をぐるぐると… やばいー。

京都公演も残りわずか。
新幹線で2時間ちょいとはいえ、そう簡単に観には行けないのでしばらくおあずけだ。
四季さんは劇場増えたし、公演数多すぎるから、人材とかキビシイだろうけど…CFY公演はいつも公演期間が短いから悲しいよ。
次はいつだ? いつ演ってくれるんだ?

←「I got rhythm」で使うパエリアパン。

出演者がサインしたこれが抽選(座席番号)で当たるイベントもあった。
あはは、見事にはずれましたが。
東京までどうやって持って帰ろうか…というところまで考えていたのに。


ぼちぼち秋かな

2010-09-13 | 自然・生きもの
どうやら“酷”といわれる暑さは徐々におさまる気配。
私はただでさえ暑さに弱いので「もうやめてくれー」と毎日文句ばかり。
そのわりにはよく眠ったし、食欲も落ちず、バテ知らず。
やせちゃった~!なんてことは…、当然なし。

暑さandいろいろあって、あまり自然の中に出かけていなかったこの頃。
先日、久しぶりにゆっくり自然散策してきました。
車で10分の谷戸田のある静かな場所。
まだ残暑たっぷりだったけど、自然界はすでに秋の気配。
撮った写真の中から少しだけ。


ヤマホトドギスの花
「てへっ、飛び出ちゃいました」という独特な形。
それなのに上品に見えるのは、さすがユリ科。


カラスウリの実2つ
これらが橙色になる頃は、かーなり涼しくなっているはず。
色づいても食べられないのが残念なんだけどね。


オニドコロの雌花
これから花の根元の部分がふくらんで実ができる。
でもこの実も食べられない。


コガネグモ
ドドーン!と女王の貫禄。
人間でもこの巣にはちょっとひっかかりたくないですな。

はじめまして

2010-09-02 | ごあいさつ

porosaです。
新しくこちらでブログ始めます。

メインは、
・自然界の生きもの
・ライブの感想
・のんびりアウトドア記
というところで、以前と変わりません。

エッセイのような読み物にするのが理想ですが…
好きなことが横に広がる癖があるのでまた書きなぐりになる可能性大。
ま、とりあえず、肩に力を入れないで続けていきます。
はじめましての方も、すでにお付き合いしていただいている方も、お気楽スタイルでどうぞよろしく。

今までのブログはこちら→ http://ranaporosa.exblog.jp/