
貧しい母子の物語
桜子(さくらご)は 母の労苦に心を痛め
みずから身を売った
母は 悲しみに心を乱し 桜子を尋ねる旅に出た
三年が過ぎ 桜子は遠く常陸国(主に今の茨城県)の
磯辺寺の住職に弟子入りしていると聞き
桜の名所 桜川へ長い旅を経た桜子の母の姿があった
春の花盛り 折しも桜川のほとりには
住職は桜子らとともに 来ていた
母は 川面に散る花びらを網で掬い
狂う有様を見せていた 住職がわけを聞くと
母は別れた子 桜子に縁のある花を
粗末に出来ないと語り
落花に誘われるように 桜子への想いを募らせせる
住職が連れてきた子が わが子とわかり
正気に戻った涙を流し 連れ立って帰る

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桜子(さくらご)は 母の労苦に心を痛め
みずから身を売った
母は 悲しみに心を乱し 桜子を尋ねる旅に出た
三年が過ぎ 桜子は遠く常陸国(主に今の茨城県)の
磯辺寺の住職に弟子入りしていると聞き
桜の名所 桜川へ長い旅を経た桜子の母の姿があった
春の花盛り 折しも桜川のほとりには
住職は桜子らとともに 来ていた
母は 川面に散る花びらを網で掬い
狂う有様を見せていた 住職がわけを聞くと
母は別れた子 桜子に縁のある花を
粗末に出来ないと語り
落花に誘われるように 桜子への想いを募らせせる
住職が連れてきた子が わが子とわかり
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