木工挽物という仕事

基本的には時代遅れの仕事
正反対の位置にいるブログから発信してみます
でもブログも先端じゃなくなりましたね

一枚の絵

2013-01-19 22:32:01 | 
街を歩くと赤地に白抜きの「日展」という文字が浮かんでるポスターが目に入る
毎年楽しみにしてるわけじゃない
時々思い出して訪れることも有るってくらいの位置にあるだけだ
先週もそのポスターが右目の端に写りこんだ
「あれ? いつあるんだっけ?」
検索したら25日の金曜日から愛知県美術館で開催とあった

思い出すのは、これ
曾剣雄さんの絵に出会ったことだ
「窓辺」って作品に魅せられた
この人の絵、実に写実的でそれに魂が乗ってる
それにも増してこの作品の少女に魅力を感じてしまったに違いない
普段リンク記事を見ない人も是非見てください
一番最後、その作品を見れますから
実物を見た時にはその作品には黒山の人だかりでした


さて今年の「日展」ではどうか?
ここに洋画の出品者とその作品が見れるウィンドゥが出ます
で、曾剣雄さんのは・・・
彼は中国の人で、今年は日本、中国、韓国、三国の少女の絵でした
   う~~~ん。。。
僕の精神的状況がかなり変化してるということも有るけど・・

一応、洋画の作品は全部見てみました
もう一回見てみたいと思ったのは
「糸」「風の通るところ」「フラジャイル」「千里浜」「白い函館」 あたりかな?
これらは実物のタッチも見てみたいものです

でも、僕が絵を見て いいな って感じるのはもしかしたらその中に描かれている
風景やモデルそのものの素材だけなのかもしれない
芸術を理解しきれない人間の哀しさ とでも言おうか


そんな僕の中には、実際には描かれてない一枚の絵がある
おそらくもう父親になり、息子の父親だけだった時のこと

小雨の降る運河脇の道路
仕事中、軽トラでそこを通りかかった
右折した前の角にマンションがあって
その前の歩道に一人の女の子がいた
まだ幼稚園に通ってるくらいか、長靴を履いて、ピンクの傘をさして
一人だけで立っていた
お母さんを待ってるのかな?
その視線が少しだけ下向きで・・
もう立派なオヤジに達していた僕の胸がキュンって鳴った

一瞬にして通り過ぎた風景だったけど
20年以上前の景色に僕は今でも色を塗り続けているような気がする



 女の子が欲しい
初めてそんな希望を持った





 
コメント (6)
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