木工挽物という仕事

基本的には時代遅れの仕事
正反対の位置にいるブログから発信してみます
でもブログも先端じゃなくなりましたね

六つの瞳の交差点

2011-12-13 22:53:57 | こころ
エレベーターの前には20代の青年と60がらみの爺さん
そこへラケットを持った僕が到着した
えっ僕も60がらみになるの?
じゃ 20代の青年と65がらみの爺さん
絶対僕より爺さんだったもん
爺さんの前には両手で抱えなければ持てない段ボールの箱が2個あった
ちょっと覗いちゃったと言うより見えちゃった
中には鏡餅 今流行のパック詰めの鏡餅だ
結構大きなのが幾つか入ってた
5階が屋上でありテニス場とフットサルのグランドになってる
僕はそこへ向かってるが青年と爺さんはどこまで行くのかわからない
3階と4階がボーリング場だ
エレベーターが下りてきた
ドアが開く
爺さんがまず一個の段ボールを持って乗り込んだ
その時20代の青年はもう一個の段ボールを持ち上げた
一番あとから来た僕はまだただその様子を見ていただけだ
爺さんが青年に言った
「あっ、すみません」
だから二人は関係のない人だとわかった
爺さんが乗り込んだエレベーターにもう一つの荷物を持った青年が続いた
最後に乗り込んだ僕が⑤のボタンを押す
僕の肩越しから爺さんは④のボタンを押した

鏡餅はボーリングの景品なんだな と思った
4階に止まった 爺さんがまた一つの荷物を持って降りると
青年はもう一つの荷物を持とうとした
持つ前に外に出た爺さんはそこで待ち構えていたもう一人の同い年くらいの爺さんにそれを手渡し
青年にありがとうと言って残った荷物を持って出た
僕はその間 開のボタンを押し続けた

青年は僕と同じ5階で降りた
ラケットを持ってなかったし同じ時間帯にコートにいなかったからフットサル講座の受講生なんだろう

そんな青年がいることがちょっとうれしかった
いい育て方をされたんだろうな
彼のおとうさんやおかあさんが見えたような気がした


コメント (4)
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