木工挽物という仕事

基本的には時代遅れの仕事
正反対の位置にいるブログから発信してみます
でもブログも先端じゃなくなりましたね

下バブル

2010-10-31 22:45:48 | Weblog
日曜の朝
仏具屋の後輩がちょっとした仕事を持ってやってきた
喫茶店で時を過ごした
さてその仕事状況ですが ・・悪い  すごく悪い
いつもなら来年の春の納品仕事が決まってるかその直前というのだが
今現在の受注は無きに等しいそうで
前にもちょっと書いたとも思うのだが 彼は昨年の暮れミスを犯した
今年に入って入金される仕事を昨年の収入に挙げてしまったこと
昨年は仕事場の隣への移動の補償金などで帳面上の利益がかなり出たのだそうだ
そこへ暮れの収入300万弱だっけ入れてしまったので
思いがけない利益を計上することとなり税金の大雨
その分今年に入って仕事量は減るし税金はすごいしおまけに隣りへ移ったローンの発生
仕方なく月曜から木曜21時から0時過ぎまでバスターミナルの警備をすることになった
そこは比較的恵まれてる仕事のようでローン金額の月7万を稼げるので助かってるという言葉
しかし本業のほうが・・

また手仕事崩壊の現場に付き合うことになるのか
先週いろいろ手伝ってもらってたおじいさんの廃業連絡があった
このブログでも何回か書いてるけど80歳の先輩職人だ
「もう仕事場の土地、売ったら?」 と言ってしまった相手
「まだ仕事が来るかもしれん」とがんばってたのだが もう来そうもないようだ

世の中が悪い 政治が悪い と叫んでみてもどうなるものでもないのだろうか
たぶん僕たちだけが悪いんじゃないと思う
多くの人たちが厳しい坂道で息絶え絶えに頑張ってる
いま日本は完全に歯車の逆回転に翻弄されている
この動きを止めさせて また順回転に方向チェンジをする
並大抵の力では及ばないはず
みんなで力を合わせて対処しなければどうにもならない

あれほどダメだダメだといわれて躍起になって無理やりつぶしたバブル景気
どこがダメだったのだろう
確かに実体のない物にまで大きな金額がついてたこともある
でも今よりはみんな幸せだったんじゃないかな?
今は下バブル、価値のあるはずのものまで追いやられようとしてるのではないだろうか

また冬が始まるね
 隣には誰かいるかい?


徳永英明 / 雪の華






コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする