阿部了/阿部直美「おべんとうの時間」

               

 北海道から沖縄まで、様々な職業につく老若男女のお弁当の写真とお弁当にまつわるエピソードを紹介した本です。ANAの機内誌「翼の王国」に連載されていたとのことです。私は機内でこの記事を見た記憶はないのですが、機内誌に取り上げられたということだけで質の高さが伺えます。

 実際に非常に面白いです。お弁当そのものは卵焼き、ウインナーなどと食卓の余り物、ご飯にはふりかけ、海苔などひと工夫とかなり似通っています。レシピを参考にするものではありません。
 魅力のポイントはお弁当にまつわるその人の人生の断片。長らく生きているといろいろとあるとは思いますが、母親がお弁当を作ってくれていた子供時代の話しは皆共通して幸せな時間の思い出です。そして39人とその家族が必死に生きている姿と家族の団欒が浮かび上がってきます。

 リクルートのフリーマガジン「R25」のブックコーナーで知った本です。R25のブックレビューは新聞や週刊誌などでは紹介されない個性的な良書を勧めてあって参考になります。


 ところで私の最近のお弁当です。肉コーナーはハムステーキ+ベーコン、豚しゃぶ、とんかつのローテーション、メインはキャベツ+野菜の炒め物(今日は少なめ)、卵料理はたまに追加です。シンプルですが飽きないです。娘のお弁当を作るついでに作ってくれるように妻にお願いしたのですが気が重いと断られ、朝6時から自炊しています。ご飯も持っていけばと妻に言われるのですが、熱々の白米が美味すぎてサトウのごはんのチンは止められません。

          


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