たった1カ月お休みした(先月分を見ていないこと)だけなのに、まるで思いもしない展開がなされていた。もう驚きだ。何に驚いたかと言うと、そのタイトルである。各月のカラーをタイトルにしていたはずなのに、なんで今月は「アニマルプリント」なんですかぁ? わけわからないです。確か、先月僕がお休みした時までは、ちゃんと「色」でしたよね。なのに、なんで!
まぁ、そんなこと些細な話だし、どうでもいいやん、と流しても構わないのだけど、僕は絶対に気になるのだ。もちろん、4回目の「ショッキング・イエロー」というネイミングから、確かに、新しい何かが、始まる予感がしていた。そして、お休みした前回は「パッション・オレンジ」である。このいささか弾けた感じ。で、今回である。
アニマルプリント、って何ですか? もう、これは色じゃない。柄です。というか、これは最初から柄だったのか? そんな気がする今日この頃。ちなみに、来月は「カムフラージュ・カラー」なんですけど。どないや。
ということで、ようやく、今回の内容に至る。でも、もう少し蒸し返すと、このネイミングに関して、その一貫性の無さに呆れているのではない。実はそこにこそ、たかせさんのたかせさである所以を感ずるのである。いいかげんさ、だらしない自由奔放さ。それが彼の身上だ。そういう面がこの第6回では炸裂している。
だいたい、最初の「猿の惑星(クラブナンパ篇)」ってなんだぁ。呆れてものも言えない。みんなサル顔して、うほ、うほ、言ってるだけなのだ。それだけで、最後までいく。オチがない。セリフもない。バカにも程がある。でも、この大バカを冒頭に持ってくる大胆さこそが、たかせさんだ。(というか、このエピソードは最初にしか持って来ようがない)
今回、やけくそスレスレで弾けている。やばい。思いつきでしかないようなアイデア満載なのに、それがとても面白い。ノリに乗っている。「CG役者」での役者いじり。から始まって、「銅像クリエーターズ」まで、一気である。4話ともお話はない。「夫婦温泉卓球」だって夫婦を描くのではなく、卓球をすることがメインだ。激しい動きを前面に押し出す。今回はタイトル通り出てくる人物がみんな「アニマル」なのだ。本能で動く。それを派手なアクションで見せるから、これはコントではない。でも、最初からこれはショートショートだとは言ってるけど、コント集だなんて、言ってない。(9回で50本のコントを書きます、と毎回たかせさんは言ってるような気もするが)
これが何なのか、なんてまぁ、どうでもいいのだ。はちゃめちゃで、笑える。それだけで充分ではないか。でも、さすがに、ちょっと、と思ったようで、最後の中編「八木沼アキラ被害者の会(於:カラオケボックス)」はちゃんとしたお芝居をしていた。でも、これだって、マイク持ってみんなが歌うし、ドタバタだし、とんでもなくテンション高い。
ということで、今回は2時間大暴れのメニューだった。残すところ3作品。さらに加速する(はずの)終盤戦が期待大。