
ロバート・ゼメギス監督の久々の新作は盟友トム・ハンクスとのコンビ作。トムはなんと10代から80代までを演じる。(妻役のロビン・ライトも)最新技術は凄いことを可能にする。これは『バック・トゥ・ザ・フューチャー』『フォレスト・ガンプ』を引き継ぐゼメギスの新機軸で、とても実験的な映画。こんな映画をメジャー映画として作ることが出来るのが、ゼメギスなのだ。それにしてもこれはあまりに大胆すぎる映画である。
定点観測でひとりの人生を描く。カメラは一切動かない。そこでは彼の生涯である80年だけでなくなんと人類の歴史までをも描く。ある家族のヒストリーの背景にはアメリカの歴史、地球の創生からこれまでの時間さえ描き込まれていくのである。壮大なスケールというよりも、呆れるくらいに壮大すぎるドラマが紡がれていく。
もう何がなんだか、の世界である。設定したお約束のもと、主人公ふたりだけでなく、さまざまなドラマを盛り込んでいく。あらゆる時代を背景にしたさまざまな人たちがこの家で過ごしたドラマが時間軸もバラバラに提示されていく。どこがどこにつながっていくのかも曖昧だけど気にもしない。こんな無謀な映画があっていいのか。びっくり仰天。しかも上映時間はたった104分である。






