
日米同時公開のスパイアクション大作。公開初日の朝イチで見てきた。劇場が開く時間に行き、近所のイオンの1番大きなスクリーンで目撃する。
監督のジェームズ・ホーズという人も知らないし、まるで情報なしで見たからちょっとしたギャンブルだったけど、これは当たりだった。宣伝では「新たなるスパイアクション・サスペンス」なんて書かれてあったけど、主人公のラミ・マリックはCIAの職員だけど、スパイではありません! 情報分析官だからデスクワークが本業。だけどテロリストに妻を殺されて復讐のためにプロの殺し屋たち4人を殺すことに。
あり得ない設定を荒唐無稽にすることなく、このミッション・インポッシブルに挑む。ジェームズ・ホーズはこの映画を地味で静かな映画として仕立てた。これだけの大作なのに派手な見せ場は極力抑えて見せる。ロンドン、パリ、マルセイユ、イスタンブール、マドリードと舞台を変え、最後はバルト海に。だけどそれらの都市では敢えて名所旧跡には立ち入らず、CIAの追手をかわしながら犯人たちをひとりずつ追い詰めていく。
大作エンタメ映画だけど、納得のいくリアリティある展開をする。素人が自分のスキル(情報分析官としての)を活かして、短時間で受けた(教官はローレンス・フィッシュバーンだ!)特殊スパイになるトレーニング(なんと数日で!)をしっかり身に付け、アマチュアがプロフェッショナルに勝つ。ラミ・マリックはIQの高さで勝負するけど、さすがにこれは無理がある。やはりこれは娯楽映画だ。ただ彼はリーアム・ニーソンじゃないし、もちろんジェイソン・ステイサムであるはずもない。さらにはダニエル・クレイグではないし、ましてやトム・クルーズじゃない!
お話には無理があるけど映画自身は、安直なアクション映画ではなく、まさかのスリリングでクールな作品に仕上がっている。ダークトーンで統一した画作りもいい。これは大スクリーンだからこそ映える映画である。ぜひ劇場で見るべき作品だ。






