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映画・演劇のレビュー

『地球が静止する日』

2008-12-30 22:27:37 | 映画
 年末最後の1本はこういう大作映画がいいだろうと思い、劇場に! 大スクリーンで手に汗握る迫力映像満載の超大作を、お菓子を食べながらのんびり見るというのはいかにもな楽しみ方ではないか。

 まぁ、そんな感じでお気楽に見た。何も期待なんかしていない。ただ、2時間ほど楽しませてもらえたらいい、と思いスクリーンと向き合った。全編音楽鳴り捲りで、威勢がいい。大音響も、迫力のあるSFXも悪くはない。お金をたくさんつぎ込んだ景気のいい映画だ。
 
 前半は、けっこうワクワクさせられて、なかなかおもしろかったのだが、そのうち退屈してきて、だんだんつまらなくなってきた。別に怒らないよ。最初から何も期待はしてないのだから。だけれども、鳴り物入りの超大作の癖にこんなにも肩透かしの終わり方はないんじゃないか?50年以上前の映画のリメイクなので古臭い話なのはご愛嬌だが、それを最新映像と現代風の中途半端なアレンジだけで見せるから、ますますしょぼくなる。もう少し話に仕掛けが必要だ。

 せめてスピルバーグの『宇宙戦争』くらいのレベルは提示してもらえないと納得がいかない。ラストのすべての機械類が静止してしまう場面もこれでは感動しない。まんまやん、で終わり。あのオチが、せめて、「とりあえず感動」に至るように見せれないものか?芸がない映画だ。あまりにあっけない。話なさ過ぎ。『ウォーリー』を見習ってください。

 キアヌ・リーブスの無表情は、芝居とはいえやる気のなさにしか見えない。ジェニファ・コネリーはいつもながら美しいけど、それだけ。この映画がなんとお正月映画でナンバー1の大ヒットらしい。とほほ。

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