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映画・演劇のレビュー

真夏の太陽ガールズ『キラメキ』

2019-08-30 20:56:27 | 映画

これでなんと3年目である。毎年夏に『キラメキ』がやってくる。新しいキャストで、新しい先生のもと、2組のチームが競演する。今年も見に行った。水原コーチを今回は生田朗子と春野恵子が演じる。僕が今回見たのはチームA(アクア)、生田さんのヴァージョンだ。出来ることなら両方見たかったが、さすがにそこまでは時間がなかったし、さすがに連続で2本は無理。涙を呑んでの選択だ。

昨年と内容や作品を比較することには何の意味もない、からしない。これは学校のクラブ活動と同じだ。毎年メンバーが変わるけど、同じようにその競技に打ち込む。そんな感じ。キャストは変わるけれど、スタッフは同じだ。台本も変えない。変わるのは役者だけ。なのに、毎回こんなにも新鮮なのだ。それは目先の変化に囚われることなく、この脚本の持つ力を信じるからだ。そうでなくては、毎年3年連続で公演を続けるなんていう無謀なことは計画できない。しかも、最初から決めていたことだが、これは3年では終わらない。2020年まで4年間、夏に行う、と決めていた。だから、来年が最後になる。オリンピックに絡めた企画なのだろうが、小劇場界でこんな企画を立てて現実に実現できるなんて普通じゃない。

作り手の覚悟と自信が漲る作品である。作、演出のオカモト國ヒコは少女たちを信じて彼女たちを鍛える。そんな彼の期待に応えて彼女たちは見事な演技を披露する。それは上手なお芝居をすることではない。タイトル通り、今を生きる自分たちの『キラメキ』をその肢体で体現することだ。舞台上を全力で駆け抜ける。9人の少女たちは役の大小はあるけれど、みんながそれぞれ輝いている。それだけでいい。これはそれだけのことを見せるための芝居だからだ。そして、それだけで十分に感動的なのである。

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