習慣HIROSE

映画・演劇のレビュー

『おもちゃ映画で見た日中戦争』

2022-03-16 14:21:16 | 映画
大阪アジアン映画祭の1作。これは一応ドキュメンタリー映画という分類でいいのかもしれないけど、それにしても映画としてはあんまりだ。おもちゃ映画という不思議なものが昔あったらしい。そんなフィルムをかき集めて1篇の映画作品を作った。時系列に並べて、そこから垣間見える日中戦争への道。それがどんなふうに浮かび上がってくるのかには興味があった。庶民に提示された個人向けのおもちゃとしての映画。そんな家庭で見るた . . . 本文を読む
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『愛なのに』

2022-03-16 13:51:04 | 映画
城定秀夫が監督し、今泉力哉が脚本(城定との共同とクレジットタイトルにはあるけど、それは城定が手を入れたのだろう)を務める。城定、今泉コンビによる2部作の1篇。(次の『猫が消えた』は城定脚本、今泉監督)タイトルだけ見ると今泉の『愛がなんだ』と姉妹編のような感じ。 こういう小さなお話は嫌いではないけど、あまりに単純で安直すぎた。古本屋の店主(31歳)が女子高生に恋されるというお話に、店主の好きな女性 . . . 本文を読む
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堀川アサコ『定年就活』働きものがゆく』

2022-03-16 12:26:22 | その他
いやぁ、こんな小説があるんですなぁ。僕とほぼ同じ年の女性が主人公で、同じように定年退職して、再就職を探している。いろいろ心当たりのあるようなことも描かれるので、興味津々で読み始めた。僕は彼女と違い今は働く気はないけど、急に社会とのつながりがなくなるのは、怖いと思った。しかも、コロナのせいで自由が利かなかったし。定年の後、再雇用で1年働いて、61歳で辞めたけどなかなか「働かない生活」には慣れなかった . . . 本文を読む
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『林檎とポラロイド』

2022-03-16 10:29:58 | 映画
あまりに単純だ。90分という尺もそのことを裏付ける。お話に奥行きがないから、ペラペラだ。宣伝用のチラシに書かれてある粗筋だけで、すべてが語られる。そんな映画があるとは思わなかった。せはつまらないのか、というとそうではない。なのに、映画自体は悪くはないのだ。もしかしたらこれを傑作だと、言う人もいるだろう。ケイト・ブランシェットが絶賛して彼の次回作をプロデュースするとチラシに書かれてあったし。 こう . . . 本文を読む
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