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映画・演劇のレビュー

ブルーシャトルプロデュース『壬生狼』

2014-01-18 23:12:22 | 演劇
 昨年の『ゼロファイター』に続き、今回も象徴的なダンスで全編を彩るスタイルに固執した。派手なアクションをふんだんに取り込んだダンスシーンでゼロ戦によるドッグファイトを表現し、ドラマ部分を最小限に抑えながら、死に赴く若者たちの生きざまを描いた。今回はまた、いつものように木刀を使った剣劇アクションだ。派手な殺陣をダンスと融合させ、さらに洗練度を高めた。しかも上演時間の目標を90分に設定して、新撰組の志 . . . 本文を読む
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『少女は自転車にのって』

2014-01-18 23:11:41 | 映画
 たぶん、初めて見るサウジアラビアの映画だ。日本では公開されることがなかった。そして、そこに初めてイラン映画を見たときのような感動を受けた。アッバス・キアロスタミの『友だちのうちはどこ?』である。あの感動に匹敵するのだ。それだけで、このすごさは理解してもらえるはずだ。サウジアラビア初の女性監督ハイファ・アル=マンスール。彼女の名前をちゃんと覚えておこう。これから世界を席巻するはずだ。  主人公の . . . 本文を読む
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『ハンガーゲーム2』

2014-01-18 22:49:52 | 映画
前作を見たのは、たまたまだ。台風でクラブがなくなり、暇なので映画館に行くと、ちょうどこの映画が始まる時間だったので、都合がいいから。ただそれだけで見た。もちろんハリウッド映画の大作だし、深作欣二監督の『バトル・ロワイアル』とまるで同じ話をアメリカ映画がサルまねして作るということに、興味を抱いたこともある。お手並み拝見、って感じで見た。結果はまずまず、て感じ。つまらなくはないけど、どうってこともな . . . 本文を読む
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『魔法遣いに大切なこと』

2014-01-18 22:48:23 | 映画
中原俊の久々の新作なのだが、この作品の後、彼の新作はまだ出てない(たぶん)。だから、少し軽そうだけど、これを見ることにした。90年代に活躍した作家が今、なかなか新作を撮れない状況にあるような気がする。池田敏春の死や、根岸吉太郎の沈黙。今、作家主義の監督の時代ではないことは重々分かっているけど、それにしても「いやな時代」になったものだ。商業主義の映画しか、作られない。しかも、安易な作品ばかりが量産 . . . 本文を読む
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