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『サウスバウンド』 奥田英朗

「空中ブランコ」「インザプール」で、奥田英朗の描くキャラクターの
おもしろさを知った。

この「サウスバウンド」もしかり。
元過激派の父親を持つ小学生の目から見た大人の世界の描き方
もまたおもしろく、ページを持つ手が止まらなかった。

特に一部の東京編は、少年の住む中野の町、少年の祖母の住む
四谷の町がちょっとした舞台となるのだが、中野には数年間暮らし
たこともあり、四谷は生まれ育った町でもあり、ということで、物語
が身近に感じられたりして。
「わかば」の鯛焼きまで出てきたっけ!

奥田英朗の話は、すっとぼけた人間のおかしなすっとぼけた話を
通して、とても深い厳しいメッセージが描かれている。
大爆笑してしまうような人間のおかしさと、やることなすこと。それ
が、そのメッセージをかえってより深いものにしているように思う。
そんなバランス感覚が、いいな、と思う。

うん。おもしろい!
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四谷 『わかば』 鯛焼き

四谷 『わかば』 の鯛焼き

私が子供の頃から(一体何年前だ!) 鯛焼き、と言えば、
四谷『わかば』である。
生まれ育った町にある、ということももちろん大きいのだが、
とにかく、わかばの鯛焼きは、おいしい!
おいしいので、何年、何十年?たっても、いまだに、鯛焼き
と言えば、「わかば」。

小さな頃には、祖父がいつもおみやげに買ってきてくれた。
中学になると、学校帰りに1匹買って食べた。
高校になると、一旦離れてしまった地元に、わざわざ戻り、
わかばの鯛焼き食べにきた。
今でも、何かあると電車に乗り、わかばへと。
いわば、私にとっては、愛と青春の鯛焼きなのだ。

そして、その何十年?も前から、本当にいつでも店の前に
は人が並んでいる。鯛焼きが焼けるのを待っている。

わかばの鯛焼きは、皮がカリカリ、あんこが鯛焼きの頭から
しっぽまで、ぎっしりと入っている。
そのあんこの味がまた、絶品だ。
実は、あまりあんこがたくさん入った鯛焼きが好きではない。
そこそこに入っていて皮の味も楽しみたい派だ。

しかし、やっぱりわかばの鯛焼きは、あんこびっしり!これが
いい!

そして、わかば、と言えば、鯛焼き焼きのお兄さんだ。
わかばは、鯛焼きを焼く過程が外から見えるようになっている。
(普通そうか)
そして、私の小さい頃から、その鯛焼きの型の前に立って、
もくもくと鯛焼きを焼いているお兄さんが居る。
この間、わかばに行ったら、まだそのお兄さんが居る、鯛焼きを
焼いているではないか!一体何歳なのだ!

慣れた、かなり慣れた手つきで鯛焼きの型にタネを流しいれ、
型をひとつひとつひっくり返し、そして焼き上げた鯛焼きを、
ベルトコンベアーのようなもので一箇所に集める。そして、きわめ
つけ!その不ぞろいに焼きあがった鯛焼きのしっぽを、きれいに
ハサミで切りそろえていくのだ!
このハサミの作業を見るのが、昔から大好きだった。

そのお兄さん(もう、おじさんだ)が、きっと今日も鯛焼きを焼いて
くれている。こういう地道な仕事を、ずっとずっと続けているお兄さん。
わかばの鯛焼きのおいしさには、こんなお兄さんの気持ちも、
きっと入っているに違いない、と思う。

ああ、わかばの鯛焼き食べたい!
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やっぱり『シュウマイ弁当』だよね

出張で名古屋へ。

新幹線の中での駅弁。今、おいしそうなものがたくさん
ある。大丸のお弁当広場。

いつも、一応、いろいろなお弁当を見て悩むのだが、
どうしても、最後は「シュウマイ弁当」で落ち着いてしまう。

崎陽軒の「シュウマイ弁当」。
まず、このご飯。もち米が入っているのか、少しだけもっちり
していて、上品に黒ゴマがかかっている。
そして、小梅が真ん中にポツリ。

シュウマイが5個に、小さなカラアゲ。これがまたニクイ。
そして、ショウガの千切りと昆布の付け合せが端っこにそっと。
シュウマイの陰に隠れているのが、竹の子の煮物!
小さく四角く切ってあり、歯ごたえ抜群!彩りを添えるように
卵焼きやかまぼこなども添えてある。
そして、極めつけは、アンズだ!

普通、しょっぱいものの中に、甘いもの、例えば、ハンバーグ
にパイナップルが乗っているなど。は、あまり好きではないの
だけど、これは別だ。
最後のお口直しに最高!

ということで、いい所だらけの「シュウマイ弁当」!
710円では安いのだ!

あー、おいしかった。
でも、帰りは違うお弁当にしよう。
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忠犬パグ公

犬達との散歩の途中、セブンイレブンに立ち寄る。

犬達を店内から見える位置の、店の前に、繋ぐ。
店内をうろつきながら、外の犬達を見ると、
捨てられた子犬のように、ものすごく不安そうに、
二ひきで寄り添いながら、
私の姿を探しているのが見える。

なんてかわいいんだろう!(飼い主バカ?)

買い物をそそくさと済ませ店を出る。
私を見つけ、もう何年ぶりかに会ったかのように
喜び、しっぽを振り振り抱きついてくる。

放っておいてごめんね、ごめんね、と犬達を抱きしめ
撫でて(飼い主バカ?)、一緒に家路につく。

幸せな風景。

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悲しい防犯ブザー

心が寒くなる事件が、たて続けに起こっている。

連日、ニュースを見るたびに、
小さな小さな女の子の可愛らしい写真を見るたびに、
どうしようもない気持になる。

今日も被害に遇った女の子のまだ見つからないランドセルに、
防犯ブザーがついていたと言う報道を見て
悲しくてやりきれない気持になった。

あんな寂しい道で、いきなり怖い目に遇って、
あんなに小さい子が、果たして、ブザーを鳴らす、と言う行動がとれるのだろうか?
仮りに鳴らしたところで、その音は、誰かの耳に
届くのだろうか?
届いたところで、その音を聞いた誰かは、
助けてくれるのだろうか?

彼女を助けることができなかった女の子の防犯ブザー。

犯人はそのブザーをどんな気持で眺めているのだろうか。

とてつもなく、恐ろしく悲しい世の中だ。

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「東京タワー」の大槻さん

久しぶりに、行きつけの美容院に行き、びっくりした。

担当は、かれこれ、15年近くのつきあいのある美容師さんで、
有名な美容室の、とても人気の美容師さんだ。

何にびっくりしたか、というと、
先日、リリー・フランキーの「東京タワー」を読んだばかりなのだ
が、その本の中に、

彼のオカンが最後にガンで亡くなる寸前に、ずっと別居してたオトン
がお見舞いに来る、というので、リリーがオカンのために、病室に、
いつも自分が行っている美容室の担当の「大槻さん」に来てもらった。
で、最後のオカンの髪をやってもらい、キレイになったオカンはオトン
と再会した、っていう場面があった。

それはとてもいい場面だったのだが、その時、美容師の「大槻さん」
という文字を見て、あれ、もしかしてあの「大槻さん」だったりして、
と、自分も担当してもらっているその美容師さんのことを思った。

その話を、髪を切ってもらいながら、大槻さんにしたところ、そうだ、
それは自分のことだ、と言うではないか。
なんだか、こうして身近な人が、好きな本の登場人物だった、という
ことで、嬉しくなってしまった。
それに、とってもいい場面だったから。

少しだけ、その時の話をしてくれた。
リリーのオカンの髪を切ったその日は、とっても天気のいい、気持ち
のよい日だったそうだ。
そして、病室の窓からは、キレイに「東京タワー」が見えたそうだ。

大槻さんは、少し、寂しそうな顔をした。
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喰べてびっくり『旭ポンズ』!

ポン酢好きである。

しゃぶしゃぶ、冷奴、湯豆腐、水炊き、鍋・・・
ゴマだれなどではない、いつも必ず、ポン酢。
いろんなポン酢が出ているが、結構、ミツカン
の味ぽんが一番好きだったりする。

ところが、この『旭ポンズ』!
おいし~!!!!!
スダチやユズが絶妙なバランスできいていて、
とにかく、おいしいのである!

友人に薦められて食べてみて、びっくりした。
なるほど、このポンズのラベルにも、
「喰べてびっくり旭ポンズ」と書いてあるではないか!
ふむふむ。
そう、おいしくて、びっくりした。

「完全味つけ」書いてある。意味がよくわからないのだが、
しかし、スダチ、ユズなどは天然果汁液を使用しており、
合成保存料なども使用しておらず、怪しいものではない。

早速、その友人の知人(そのポンズを友人に紹介した人)
にお願いし、何本か送ってもらった。
旭ポンズは、大阪のものらしい。さすが大阪。おいしい
ものは、きっちりとおいしいのだった。

今夜は鍋に「旭ポンズ」。
本当にめちゃくちゃおいしいよ。
ラベルの手書きっぽいセンスも、とってもいいと思うのだ。

この冬は、この「旭ボンズ」で乗り切ろう!

喰べてびっくり旭ポンズ!

旭ポンズ
株式会社旭食品謹製
製造者 旭食品

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みんなが好きです!

サザンオールスターズの全国ツアー『みんなが好きです!』
東京ドーム、東京公演の3日間が終了した。

かれこれ私も27年の間、サザンのコンサートに
通いつづけているが、本当にいつも思う。
桑田さんの声って、本当にいいなぁ。

この歌声にどれだけ優しい気持にさせられてきただろう、と思う。

そしてサザンのライブと言うのは、やっぱり最高です!

とにかく、メンバーも観客も、みんな楽しそうなのだ。
笑って、騒いで、聴き入って、ほろりする。
アルバム同様、まるで幕の内弁当だ。
約3時間まるまるたっぷり、だ。
と、これは昔から、ぜんぜん変わらないこと。

サザンの魅力は、ライブも曲も桑田さんもメンバーも、
昔から変わらない。そして、変わらないのに、古くない。
いま27年前のサザンのデビュー曲『勝手にシンドバッド』
を聴いたって、ちっとも古い感じがしない。

これって、すごいことだと思いませんか?

変わらないのに、時代とともに居る。

きっと、それはサザンの、桑田さんの、本当に純粋な
音楽に対する姿勢、愛がなせる技なのだろう。
それがその時代時代のその時の新しい音楽を生むのだろう。

そして、やっぱりいい音楽というのは、ずっとずっと
継がれていくのだなぁ、と思う。

そんな桑田さんの声に包まれて、ドームは冬の空に暖かく
ぽかぽかと浮かんでいた。

と思う。

楽しかった~

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イチョウの幼稚園

犬の散歩道の途中に、
大きなイチョウの木のある幼稚園がある。

秋になると、その大きなイチョウの木の下には、
黄金に輝くきれいなイチョウの葉が、
まあるく、絨毯のように敷きつめられる。

その様子も美しいのだが、何よりその美しさを
引き立たせているのは、この幼稚園の校舎だ。

イチョウの木が真ん中にある校庭を囲むように
たたずむ校舎は、平屋の木造で、
木でできた校庭に面した廊下や、アメガラスの窓、
古くて大切に使われている椅子。
て何とも言えない、美しい校舎なのだ。

いつも散歩の時には、この幼稚園を眺める。
そしてその映画のセットのような風景にみとれてしまう。

秋にはとりわけ美しい。

こんな幼稚園で過ごした子供達は、この風景を大人になっても
きっと忘れないのだろうなあ。

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桑田さんに憧れて

サザンオールスターズのライブに、こんな人が居た。

ん?特攻服?

背中には、大きな文字で『桑田佳佑』という刺繍が!
そして、あなたにずっと憧れて、と言うセリフのような
言葉が、やはり刺繍してあった。

むむむ。
桑田さんの、どこにどう憧れると、こうなるのだろうか!
すごい!

たいがい、ライブにはいろんな格好をした人が居て、
それはそれで見ていてとても楽しいのだが、
これはどうよ。

しかし、おもしろいね!

そこんとこ、四露死苦!

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Act Against Aids 『エイズ』について考える日

12月1日。
世界AIDSデーだ。

普段いつもエイズについて考えていたり、何か活動しているわけではない。
そんな私でも毎年、この日だけはエイズについて、少しだけ考える。

きっかけは、大好きな桑田さん。
1993年から毎年、もう13年目になるがこの日に桑田さんは『AAA
コンサート』を開催している。

AAA。
「Act Against Aids(AIDSに対して行動すること」というNGOの団体が
設立され、コンサートなどのエンターテイメントを通じ、AIDSの知識啓蒙活動
をしてる。
その活動に桑田さんもアーティストとして参加している、と言うわけだ。

ライブは桑田さんがサザンオールスターズとかソロだとかにとらわれず、
歌謡曲、ジャズ、ロック、ビートルズ、ソウル、
とにかくその時やりたい音楽を思い切り楽しんでやっている、という私も大好き
なコンサートだ。
毎年、今年は何をしてくれるのかなあ?とわくわくしている。

今年はサザンの全国ツアーに重なり、残念ながらAAAコンサートとしては開催
されないが、”活動を続ける。継続は力なり”と言う気持で、サザンの各会場で
携帯ストラップなどのAAAグッズを販売している。

そのグッズや毎年のAAAコンサートの収益金はエイズに苦しむ子供達のためや、
また日本の高校生などへ向けたエイズに関する小冊子作成などに役立っている
のだ。

桑田さんばかりではない。この日は全国でたくさんのアーティストがいろいろな
形でコンサートなどを開いている。

私もコンサート会場に設置してあるエイズに関するパネル展を観たりほんの少し
ばかりの募金をしたり、非力ではあるけれど、自分にできることで、私なりに
協力している、つもりだ。

普段は考えもしていない、無責任な私かもしれないけど、桑田さんのAAAコンサ
ートを楽しむだけの私かもしれないけれど、
何もしないよりは、何も考えないよりはいいのかな、と、自分にいいきかせ、
年に一度のこの日は、少し、きちんと考えよう、と決めている。

今年もその日がやってきた。
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