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四谷 『わかば』 鯛焼き

四谷 『わかば』 の鯛焼き

私が子供の頃から(一体何年前だ!) 鯛焼き、と言えば、
四谷『わかば』である。
生まれ育った町にある、ということももちろん大きいのだが、
とにかく、わかばの鯛焼きは、おいしい!
おいしいので、何年、何十年?たっても、いまだに、鯛焼き
と言えば、「わかば」。

小さな頃には、祖父がいつもおみやげに買ってきてくれた。
中学になると、学校帰りに1匹買って食べた。
高校になると、一旦離れてしまった地元に、わざわざ戻り、
わかばの鯛焼き食べにきた。
今でも、何かあると電車に乗り、わかばへと。
いわば、私にとっては、愛と青春の鯛焼きなのだ。

そして、その何十年?も前から、本当にいつでも店の前に
は人が並んでいる。鯛焼きが焼けるのを待っている。

わかばの鯛焼きは、皮がカリカリ、あんこが鯛焼きの頭から
しっぽまで、ぎっしりと入っている。
そのあんこの味がまた、絶品だ。
実は、あまりあんこがたくさん入った鯛焼きが好きではない。
そこそこに入っていて皮の味も楽しみたい派だ。

しかし、やっぱりわかばの鯛焼きは、あんこびっしり!これが
いい!

そして、わかば、と言えば、鯛焼き焼きのお兄さんだ。
わかばは、鯛焼きを焼く過程が外から見えるようになっている。
(普通そうか)
そして、私の小さい頃から、その鯛焼きの型の前に立って、
もくもくと鯛焼きを焼いているお兄さんが居る。
この間、わかばに行ったら、まだそのお兄さんが居る、鯛焼きを
焼いているではないか!一体何歳なのだ!

慣れた、かなり慣れた手つきで鯛焼きの型にタネを流しいれ、
型をひとつひとつひっくり返し、そして焼き上げた鯛焼きを、
ベルトコンベアーのようなもので一箇所に集める。そして、きわめ
つけ!その不ぞろいに焼きあがった鯛焼きのしっぽを、きれいに
ハサミで切りそろえていくのだ!
このハサミの作業を見るのが、昔から大好きだった。

そのお兄さん(もう、おじさんだ)が、きっと今日も鯛焼きを焼いて
くれている。こういう地道な仕事を、ずっとずっと続けているお兄さん。
わかばの鯛焼きのおいしさには、こんなお兄さんの気持ちも、
きっと入っているに違いない、と思う。

ああ、わかばの鯛焼き食べたい!
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