一 閑 堂

ぽん太のきまぐれ帳

新作歌舞伎『児雷也』/下

2005年11月29日 | 歌舞伎・芝居
前記事より 職人魂によって創り上げられた『児雷也』。ここでは、役者と演出(道具)への感想をまとめる。

■役者

若手花形の三人(菊之助・亀治郎・松緑)に、職人気質を求めるのは、さすがに時期尚早だろう。
彼らは日々、全身全霊で舞台を勤め、日ごとに輝きを増していった。
東京公演がすでに三演目ということもあり、いわゆる若手によくみられる、初日と楽とではまるで別人といった、異様なまでの伸びしろのようなものはなかったけれど、その分、細部にわたってもっとよくしたいと願い、創意工夫したことはとてもよく伝わってきた。

菊之助は、主役を存分に楽しんでいるようだった。
打ち込みの見得をしたり、六方で引っこむなんてことも初めてだったが、晴れ晴れとして、本人が本当に嬉しそうに勤めていたのが印象的だ。これまた初の宙乗りで、見物の心を自身に集めて離さない、根源的役者オーラのようなものを、なんとなく体得できた舞台だったかもしれない。
あまりに行儀がよすぎて、時に優等生的、ソツのない舞台が多かった印象もあるのだが、はじけることの醍醐味を味わい、その役者ぶりがもっと大きくなるといいと、心から思う。
だが、私としては、児雷也役に文句は何一つないけれど、今暫くは女方を極めてほしいと思う。
菊五郎の艶と侠気は、長い女方修業の果てに、確固たる技術として培われたものだと思うので、菊之助にもその道を歩いてほしいのだ。特に、体が硬い感じがするので、肩の線を柔らかく使えるようになってもらいたい。
さらにいうと、菊之助と菊五郎とは役者の資質が異なる。それだけに、「これが菊之助なのだ!」という根っこをまずは肉体の鍛練できっちりとつくっていくべき段階にあると、私は感じている。声も姿もいいだけに、体の表現にもっと柔らかさがでれば、いい役者になるだろう。
菊之助は、とても好きなため、こちらの要求もついきつくなってしまう。

亀治郎は、本当に賢い役者だ。
主役の菊之助がサラサラと透明すぎるところがあった分、『児雷也』という読本世界が本来的に持つ、際どさとグロテスクさ、卑近さのようなものを、綱手役の亀治郎は【古風】という切り口で、意識し、見事に演じてみせた。
顔の作り方、声の使い方、身ごなしといい、なんという手だれだろう!あまりに巧くて、新鮮さが薄いのが、亀治郎の泣き所かもしれないけれど、ことに「熊手屋離れ座敷の場」での一挙手一投足は見事の一言。
義太夫味が濃い場面ならではのコッテリとした風情を、決して過剰にではなく品よく醸して、素晴らしかった。
菊之助にとっても、亀治郎との共演は大いに勉強になるのではないだろうか?
彼の役者としての自覚、目指す形の高さは、特筆物だと思う。これからがますます楽しみだ。
ただ、理に落ちないでね、とは思う。あまり理詰めでいくと、芝居が傲慢にみえてしまい、実にもったいない。

松緑は実悪が似合う。先月の国立の崇徳院といい、今回の大蛇丸も大いに堪能した。
松緑は、私にとっては、ものすごく下手にみえたり、下手なのに妙に感動させられたり、素晴らしく上手と思えたり、ひどく不機嫌でふてくされているようにみえたり、なんとなくつかみ所のない役者である。
将来とても大きくなる仔犬の足だけがやたら太く、全体のバランスを崩しているような感じ、とでもいおうか。
タダ者じゃない感は、はっきりある。あるのだが、時にトンデモ者っぽい感じもするのだ。
自意識が屈折してそうな雰囲気もあって、それがもしかするとスコーンとしたどこかに到達させずにおくのかもしれないのだが、私には気になってしかたのない役者だ。
その彼が、『児雷也』では素晴らしくかっこよかった!彼の出番、どの場面も好きだが、なんといっても溜息ものだったのが、「地獄谷」のすっぽんからの登場シーンと、菊之助との花道での立廻りである。悪の華を感じ、心からワクワクした。自分が子どもだったら、一番真似したい場面があそこである。
それだけに、悪のまんま、終わってほしい気がした。大蛇の化身のままでいて~という気分である。
次は正月の国立でまたまた劇団と一緒するが、その次の公演が『夏の夜の夢』だそうで、みたいと思っている。

権十郎:烏帽子を落とすだけでガラリと性根が変わる様は、お見事!古風さが序幕にピッタリだった
秀調 :序幕の乳母役一つで、その後出番なし。この贅沢さがたまらない
徳松 :長刀をもった腰元役で名題お披露目。きびきびとした動きに「時代」を感じさせてくれた
菊市郎:武者姿がとても立派!短い出番ながら存在感。時代色もある。後の医者役もよかった
菊史郎:紗幕越しでも伝わる、そのふてぶてしさと憎々しさがよかった
松助 :嬉しくもあり、切なくもあり…。目での芝居の凄さと愛嬌。楽日まで、本当にありがとう!
菊五郎:捌き役とお虎の二役、どちらもまったく違和感がないところが、いかにも音羽屋!最高です
亀蔵 :手に入った悪役ぶり。大きさとちょっとした三の線がとてもよかった
亀三郎:珍しい悪役、かっこよかった。声のよさをあらためて再発見。もっともっと役についてほしい
亀寿 :亀蔵とのコンビ。冷徹な風情を醸し、対比が際立った。動かない役は難しいが大健闘
松也 :御所人形の美しさ、心理が伝わる静かな芝居。また、入れ事でのはじけっぷり。松也再発見!
辰巳・音之助・翔次:ありがとう!!!あなた達の三すくみあっての『児雷也』でした。大感動
團蔵 :笑わせれば笑わせるほど、艶がこぼれる。その中で狂言仕立ての格を保った芝居が流石
橘太郎:ふんわりまったり…。鹿六屋敷の強烈な雰囲気の中、ほっとできたお姿。軽みがよかった
扇緑・佳緑・権一・梅之助・由蔵:湯治場客の風情が、四人の佇まいで浮かび上がる!こういうトコが大事
芝雀 :暖簾から出てくると見物が大いに沸き、髪をさばいての口説きも○。歌舞伎座と二本立て、お疲れ様
萬次郎:久しぶりのご対面、本当に嬉しかった。いい世話の味わい。着付けもとっても素敵だった!
彦三郎:世話なのに時代?そこがなんともはまり役(笑) 吝嗇な宿主の嫌みさが○だった
菊三呂:「はいは~い」という応答がいかにも田舎の湯宿。機敏な身ごなしに本物の働き者を感じた
緑三郎・八重蔵:個人的に大好きだった、二人の幇間役。おっとりかんとした明るい存在感を堪能!
音吉 :丁寧な丁寧な芝居。本当に朴訥な杣人風情に大感動! 役者の層の厚さを実感できた時間
火粉四天(音三郎・音之助・音二郎・音一郎・辰巳・みどり・澤五郎・翔次・咲十郎・松五郎・隆松・新七・
     大和・光紀・紀義・國矢):
怪我も事故もなく、本当にお疲れさま! みんな、最高!!!

■演出(道具)

随所に工夫が凝らされていて、一口にはいいきれないのだが、あたかも立体紙芝居のような感じのみせ方で、そこがとても面白かった。どの場面も、雰囲気が異なり、見物が飽きることはなかったと思う。

鞍馬山山中:紅葉一杯、踊りの舞台のような華やかさで、序幕の気分を一気に盛り上げる
阿蘇山山中:ここの大道具は秀逸!大セリ全体で合戦場を持ち上げ、それを紗幕で隔ててみせる。上手下手だけで
      なく、天地にも木々を配し、額縁仕立てで進むため、遠見効果を使った合戦の様子を覗きカラクリの
      ように楽しめた!上手の岩に大蛇丸が登場するのもよかったし、子どもを谷に投げ入れる工夫も○
      その後、雷丸と綱手が落ちていく様をみせるための、道具幕上下巻き取り効果も最高だった!
谷底術譲り:岩と木々だけのこの場面で、読本的なドキドキ感が…。庵がセリで上がってくるのもいいし、雷丸が
      夢をみていたという設定で中央からセリ上がるのも最高!着付けの色が目に染みた、主役の登場感…
鶴岡八幡社:一気に気分は『忠臣蔵』大序に…。鮮やかな転換。一つ疑問は、松也の衣装。なぜに公家仕様?
藤橋だんまり:大薩摩が実に贅沢にはいり、道具転換。幕が開くと、だんまりで、初めて立役者が揃うという意味
       が、こんなに鮮やかに伝わるとは…!大蛇丸・児雷也・綱手が、そろい踏みする豪華さときたら、
       文字通り、たとえようなし。元からだんまり好きな私も大興奮である!
       そして、三すくみ!変身もあるのがよけいに嬉しい。締めの宙乗りも最高で、すでに完全昇天……
鹿六 屋敷:食後の睡魔なんか寄せつけないゾと、唐突に洋風の屋敷内で繰り広げられる茶番劇。でも、骨格は松
      羽目狂言仕立てでお虎はさしずめ「わわしい女」か?御園座・南座仕様のエルメス襖はなしで残念…
      茶番の幕切れはきちんと『身代座禅』。こういうところがしっかり歌舞伎の定式なのだ!
月影館奥殿:『金閣寺』を彷彿とさせる御殿場面。ハラハラと散る桜が美しい。勅使の件は『石川五右衛門』か?
      剣問答は『勧進帳』。大膳じみた執権照秀の気分はやっぱり『金閣寺』か?それっ、国崩しだ!
      感心は影絵の蛇。先月の国立の影絵もどきとはまるで異なる丁寧な演出。細部のこだわりが好きだ!
箱根熊手屋:時代から、舞台は一気に世話に。見物の気分もすっかり変わる。箱根山中のどこか鄙びた風情もあり
      つつ、大変立派な宿の建てこみがいかにも贅沢。湯治客のやりとりが、暢気でもあり、心地いい
熊手屋離れ:品格ある離れ座敷。熊手屋場面での奇妙に洗練されたツクリは、『児雷也』の現代性かも…
      やつしの主役の登場は『俊徳丸』『照手』の説教節風。亀治郎の衣装にそんな趣がある
      その後の趣向は『玉手』の世界。竹本にベストマッチは亀治郎!見物衆はここらでウトウト…
箱根地獄谷:紗幕越しに透ける鳴り物一同、乱舞する火の粉四天。中央天、宙乗りで登場の児雷也、花道から颯爽
      と現れる綱手、そしてスッポンからは大蛇丸…。レーザーなどは一切ないがとっても新しい立廻り
      でも、きっちり歌舞伎の立廻りの技術と型を使っている。そこが凄い!幕切れ、いきなり巨大な月と
      いかにもSFチックな満天の星。緞帳が降りての終いも、先月国立とよく似ているが、こちらの方が
      ずっとシュール!二段に上って絵面の見得でおしまいも最高。ただ、ア~という音楽は絶対NGだ!

実はこの芝居、構成全体が以前説明した、江戸歌舞伎顔見世狂言のセオリーに、きちんとのっとっている!
一番目狂言は、時代。
まず、序開きは妖怪変化物(大蛇丸が登場)、二立目は動きのある場面で、大蛇丸の見顕しもある(合戦場と妖術譲り)。三立目になると『暫』もどき(鶴岡八幡)、その後だんまりで主役同士の顔合わせがかない(藤橋のだんまり)、四立目では所作事のかわりに間狂言(鹿六屋敷)、五立目がなく六立目が大時代となり、御殿の場で見顕し(月影館)。
次が二番目狂言で、世話。
序幕では雪の風情と男女の諍い(熊手屋)。大切には、世話から時代に戻って、とりあえずの結末(地獄谷)。
と、こういうことになっているのである。嬉しくなるではないか…!
この遊び心がいい。そして、それを何一つ訴えないあたりも、とってもいい。
江戸の遊び方をなんとなく指南してくれつつ、現代感覚にマッチしたスピディーな展開と、場面ごとにガラッと趣の替わる設定と道具とで、花形役者の魅力を最大限引きだし、脇や三階さんの見世場もつくり、音楽部とも一丸となって取り組まれた『児雷也』は、やっぱり最高に上質な新作歌舞伎だったと思う。
ありがとう、菊五郎劇団! この言葉を心から送りたい私である。 来春の正月は国立劇場に行くべし!だ。
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13 コメント

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TBさせていただきました (harumichin)
2005-11-30 02:45:32
こんにちは。
あっ!すいません。 (Unknown)
2005-11-30 02:53:08
ご挨拶だけして投稿してしまいました。

こんな、そそっかしいharumichinです。



ポン太さんの児雷也観劇すばらしいですね。

私などは、足元にも及ばす、お恥ずかしい限りながら、

幾つかTBさせていただきました。

7回も見ながら・・今だ納得行かぬ作品です。

もっと本当は、面白くなるのじゃないだろうか?って変な期待があります。

これじゃ終われない!という気持ちもあったり。

もし、博多があるならきっと私は、出かけます。







感謝です! (ぽん太)
2005-11-30 07:22:51
harumichinさん、ようこそ!

それと、TB本当にありがとうございます。

すごく嬉しいです。



芝居はみた回数じゃないとは思うんですが、多くみたからわかることもありますね。

今回、つくづくそう思いました。



三場完全制覇のharumichinさんには、まだご納得がいかれないのですね?

たとえば、どこを変えたらいいなどと思われますか?もしも、お時間があれば、是非ともお聞かせくださいませ。



これを機会に、どうぞよろしくお願いします!
詳細な感想は大変参考になります (六条亭)
2005-11-30 10:45:43
今回の『児雷也』はぽん太さんも随分入れ込んだようですね(笑)。でも、それだけの内容もった舞台だったこと、また今後の歌舞伎狂言の一つの方向性を示してくれたことは特筆すべきでしょうね。それに何よりも分かり易く、面白い。菊五郎劇団の今後の取り組みもますます要注目です。



ぽん太さんの詳細な感想は参考にさせていただきます。有難うございました。楽日の拙記事をTBさせてもらいました。
すごい… (けろん)
2005-11-30 20:12:41
ぽん太さんこんばんは。

児雷也の記事、すんごいことになっていますね!

遅まきながら参加させてくださいね。



私は結局4回見ました。

結果として週1ペースという感じでした。

3回目は知り合いとそのお子さん(小学5年生男子)と一緒に行ってきました。

最終的に「どうせなら良い席で!!!」と言ってくれたので、なんと最前列花道脇で見てしまいました。

「眠くなったら寝ちゃっても大丈夫だよ」と言ったけれど、頑張って最後まできっちり見てくれました。

「お風呂のところ(湯治場の場面)は眠かった」と後で白状していましたが、時に身を乗り出したり、大笑いしたり、見ている彼の手がオロチマルが呪をかけるときと同じ形になっていたり、火の粉四天の立ち廻りでは「夢に出てきそう…」というナイスなコメントもでて、おばちゃんとしては満足でした。

児雷也マジックはその後の食事までつづき、シーフードドリアを食べ終わった彼は「これさ、すごく美味しかったんだけど、サソリの味がさ…」と言い出したので「ええ?!サソリ??海老のこと?」と聞いたら、「…違う、アサリだ…」だって。

そんなに魔術にかからなくていいから!!

大蛇にガマにナメクジに、さらにサソリですか?!

それじゃ四すくみですから!!!

…などという激しい突っ込みを入れられたかわいそうな10歳。

でも、後で聞くところによると、家に帰ってからもあーだったこーだったと話したり、児雷也の宙乗りの音楽をズンダダズダダダと再現してみせたり、それを聞いてお芝居を見ていない弟君が謎のラテンダンスを始めたり、という作用があったらしいです。よしよし。

知り合いの方はニ幕目の松也くんについて

「ええ!女の子じゃないの?!歌舞伎座じゃないから女の子も出るんだぁって思って見てた!!!」

また、火の粉四天の場面では一人目が飛び出した時

「最初、本当に火が出たと思った!」

というフレッシュなコメントをくれました。さらによし。



4回目はぽん太さんと同じ24日でした。

しかも友人が取ってくれたその後の「おまけ付き」だったのですが、ぽん太さんもおまけ付きでしたか?

ニアミスしていたかもしれませんね!

開演前に待ち合わせの喫茶店でコーヒーを飲んでいたら、目の前を犬を連れた松也くんが通っていきました。ごち。



楽日も見たかったのですが、元々入っていた予定の時間を変更することが出来ず、諦めました。

でも皆さんのコメント等を読んで、行けばよかったかなぁとちょっと後悔してます。

雪辱戦は次の噂がある博多座で!

江戸の仇を博多で討とう。



ではでは、乱文失礼致しました。
私の代わりに (harumichin)
2005-12-01 02:03:44
歌舞伎好きという加納和幸さんのサイトに

なんとなく昨今、歌舞伎が新しいものに挑戦する傾向があるなか、言いたいことをいってくださっているような気がしたので・・TBして紹介させていただきました。
花形歌舞伎の在り方 (ぽん太)
2005-12-01 09:31:02
六条亭さん、コメントとTBありがとうございます。楽日は演舞場で、六条亭さんとあの空気を共有していたのですね!



『児雷也』をこの目でみて感じたことがあります。この演目は、猿之助が手がけた演出系譜を、細部にわたり歌舞伎色をつけるという仕上げ方で完成形にもっていったモノだということです。

賛否両論ある中、私個人は音羽屋の花形歌舞伎の一つの手法として、また、現代の見物にわかりやすく楽しんでもらうための音羽屋流娯楽芝居として、アリだと思いました。

むろん、猿之助ほどの革新性・独自性をもっているか?と問えば、二番煎じ三番煎じという面も事実あると感じます。

が、違いは細部に宿ると考える私にとって、『児雷也』はやっぱり音羽屋の流儀でした。



また同時に、早くから猿之助が取り組んできたことの意義が当の猿之助が病で倒れてから、勘三郎襲名などを通じ、猿之助劇団ではない舞台で幅広く評価されるようになったということの、ある種、歴史の非情性のようなものも感じています。

『児雷也』の座組に奇しくも亀治郎がいるといったこと含め、お祭り感一杯の盛り上がりとは別に、少しだけ複雑で苦い味わいもあった十一月でありました。
大笑い! (ぽん太)
2005-12-01 09:51:08
けろんさん、すごい!同じく四回も行っちゃいましたか~。それだけはまられたのなら、楽もみていただきたかったです。一層盛り上がれたことでしょう。

24日は、もしかして「新日屋」さんの菊之助トークショー付きって奴ですか?!

なら、私と一緒ですよ。この亀鶴もとい(笑)企画はよかったですよね~。

来年正月は、亀治郎+浅草歌舞伎ですって!

私は一月、歌舞伎と海老蔵と三津五郎とで、なんと全7本もクリアしないといけない上、菊五郎劇団は二回行くつもりにしており、浅草は亀鶴の定九郎目当てで昼だけ。

てなことで、残念ながら参加できないのですが、あれだけ意欲的な亀ちゃんのこと、きっとすごく面白い内容になるでしょうね。



こちらをお読みの皆さまも、よければご覧ください。新日屋さんには、ユニークな企画が一杯です。(名前欄からもリンクしてます)

http://www.shinnichiya.com/index.html



NARUTOファンの少年も、うんと楽しんだようで、本当によかったです!すっごく気になってました(笑) 弟にもお裾分けできたんですね~。

楽日も、私の席近くの一階補助席で小学校低学年の男の子がお母さんとみてました。なんとなく嬉しかったです。

それにしても、けろんさん、おかしすぎ!

「サソリ」ですか~!? アサリとサソリね、うん確かに似てるよね。でも、サソリってのも異国情緒あっていいですね~(笑)

即座に被り物にして想像してた私がいます。

それに、海老なら助六の揚巻がいるしねぇ(笑)

ワンコを連れた松也君とも接近遭遇できて、けろんさん、ラッキー!



楽に行けなかった悔しさは、是非とも博多で発散してください。

私はすごいデブもとい、いや、合ってるか…(笑)、出不精なので、めったに遠出をせず、きっと無理だと思います。けろんさんから感想を聞くのを楽しみにしてま~す。

ううう、行間が・・・ (ぽん太)
2005-12-01 10:08:35
harumichinさん、久しぶりに座長日記を読んじゃいました。どうもありがとうございます。

それにしても、加納さん、言葉少なすぎ…

わかるような気もするけど、「こういうことかな?」「ああいうことかな?」って、しばし悶々(笑)



たしかに、本行(きっと古典歌舞伎の意味ですよね?)、ヤバイかも、ですね。

いや、かなりヤバイと私も思ってます。

菊五郎のことを考えた時、そもそも世話って江戸時代の現代劇だったんだよな~、歌舞伎の流れから発展した現代劇なら、それこそ花組とか新感線とか、毛色はちょっと違うけどこまつ座とかあるじゃんね~。じゃあ、現代でも伝わるビビッドな世話狂言なんて、つくる必要あるのかな~ってことを、つくづく感じました。

クドカンってのも、思いっきり現代生世話だと、私は感じちゃったりするもんですから。

現代的時代狂言にしても、やれちゃってるのはやっぱり花組、新感線とかだろうし…。



としたら、古典としての歌舞伎、あるいは古典芸能としての歌舞伎の新作って、今の流れでいいの?と感じます。

その上、この次に役者が世代交代した時、実際の舞台にどれだけの説得力があるのか、「軽くヤバイ」ですよね。

新作じゃなくても、かなりヤバイでしょう。

加納さん的にも、微妙で複雑な心境なんでしょうね。そこはなんとなくわかる気がしました。

あ、勘違いしてるかも (ぽん太)
2005-12-01 10:23:08
harumichinさん、違いますね?

加納さんの「本行」って、自分たちの側ってことでしょうかね?



わからん、わからんぞーーーー!



再読してみて、加納さん的には、自らを戒めてるのかなぁとも思うし、そう見せかけて、やんわりと現況の歌舞伎業界って奴に皮肉きかせてるのかもしれないし。



駄目だ、こりゃ……

読解力、ありませんです。

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