群衆シーンの迫力や豪華な屋内セットに、お色気映画とはいえ時代劇となると手を抜けない東映魂をみる。セックス礼賛にあたって鈴木則文がこだわったのは、嘘くさい性行為の小芝居ではなく女体そのものの美しさの提示。女優陣の裸体が、みな神々しく輝いている。
なかでも、大胆かつ可憐、そして上品にスクリーンを制するサンドラ・ジュリアン嬢の美形は、定型にはまり単調になりがちなお色気コメディに華をそえる。
この映画の公開年は日活ロマンポルノが摘発されて裁判沙汰になった、まさに1972年。東映の援護射撃は、大真面目にバカなふりして官憲の大バカぶりを嘲笑い、刑法175条の矛盾を狙い撃つ。
(9月7日/シネマヴェーラ渋谷)
★★★
なかでも、大胆かつ可憐、そして上品にスクリーンを制するサンドラ・ジュリアン嬢の美形は、定型にはまり単調になりがちなお色気コメディに華をそえる。
この映画の公開年は日活ロマンポルノが摘発されて裁判沙汰になった、まさに1972年。東映の援護射撃は、大真面目にバカなふりして官憲の大バカぶりを嘲笑い、刑法175条の矛盾を狙い撃つ。
(9月7日/シネマヴェーラ渋谷)
★★★