ポン助の迷走日記

30歳目前・無職から、まあ何とかなるでしょうという日々を綴ったブログ。実際、何とかなりかけている。

3月15・16日、進捗状況

2007年03月18日 | 学習記録(公認会計士)
15・16日の学習 なし

・勉強時間トータル
 簿記  336.0h 管理会計  257.5h
 企業法  79.5h 財務諸表論  14.5h
 監査論   3.0h

  計 690.5h

結局、今週は何も勉強せず。
あっという間に過ぎてしまった1週間でした。

今でこそ、車の運転はある程度慣れましたが、
免許を取った当時は東京に住んでいたため、
運転する機会と必要がほとんどなく、
正真正銘のペーパードライバーでした。

そんな頃、アウトドア好きの友人に誘われて
レンタカーで遊びに行くことになったのですが、
遊んだ翌日は友人が仕事なので、
レンタカーを返すことができません。
そのために私がレンタカーを返すことになってしまいました。

友人の家までは運転してもらい、そこから自宅まで約40km。
さらに自宅からレンタカーの返却場所まで約30kmを
1人で運転しなければいけません。

免許を取ってから1年近くが経っていましたが、
その間、運転したのは2回程度です。

不安を抱えたまま当日を迎え、予定通りに1日遊び、
いよいよ、自分ひとりで運転する時がやってきました。
棺桶になるかもしれないマーチのハンドルを握り、

「さあ、行こうか」

と、仙道の真似をして、地獄のドライブをスタートさせました。

基本的に道なりに進んでいけば、
自宅近くまで辿り着けるはずだったのですが、
出発して5分後、私は見知らぬ工場の前にいました。
何をどう見ても行き止まりです。

地図を見て、たぶんこの辺にいるのだろうと当たりをつけ、
20回ぐらい切りかえしをしてUターンしました。
ここから再スタートです。すでにハンドルは汗でベトベト。

来た道をそのまま戻っているつもりなのですが、
一向に覚えのある道に出ません。

その内に全然知らない大きな道に出ました。
大きな道なのだから、どこかに通じているだろうとの思いのもと、
勘で方向を決めました。

もう駄目かもしれないと思いながら、
ひたすら前の車についていきます。

「大丈夫だ、俺はやれる。これは試練なんだ。
 この試練を乗り越えて、俺は大切な何かを手に入れる」

そう思いながら、かなりの前傾姿勢で運転していると、
駅を示す標識が目に入りました。

駅に行けば、今どこにいるのかがはっきりする。

私は標識に従い、最寄りの駅に辿り着きました。
駅前に車を停め、地図を睨みつけるように調べました。
今いる場所、家までの道のりを確認し、
心を落ち着けようと意識して呼吸をしました。
おそらく10分ほどはそこに停まっていたでしょう。

その間、私の車の周りでおかしな事が起こっていました。
私の車の中を覗きこむ人が定期的に現れるのです。

酔っ払いが馬鹿にでもしているんだと思って、
何人かは睨みつけてやりました。

多少、冷静さを取り戻し、いざ出発しようとした時に
私はひとつの真実に気づきました。

私の停まっていたのはタクシー乗り場だったのです。
私の後ろには10台ほどのタクシーが列をなしていました。
よく、誰もクラクションを鳴らさなかったものだと思います。

これで吹っ切れたのか、その後は比較的スムーズに事が進みました。
室内灯が点けっぱなしだったとか、
旗振りのおじさんを轢きそうになった事などは些細なことです。

どんなに安全運転をしても、
1時間あれば余裕で着くと言われていましたが、
結局、3時間半かかりました。

着いたら連絡を入れると友人に言っておいたので、
電話をしてみたら寝ていやがったのはよく覚えています。

翌日、少しは慣れたのか比較的スムーズに
目的地近くまで辿り着くことができました。
しかし、ゴール直前でもうひとつの伝説を作ってしまいます。

信号のある交差点で、目の前に3つの分かれ道が現れました。
ほんのり右にカーブしている道、
ほぼ真っ直ぐでやや左にカーブする道、
左にカーブしている道の3つです。

右に行くと目的地から離れてしまいそうだし、
左に曲がるのも方向が違う気がする。

そこで、ほぼ真っ直ぐの真ん中の道を選びました。
しかし、ここで私は間違いに気付きます。

この交差点は3つの分かれ道ではなく、
右にそれていく道とやや左にカーブしている
中央分離帯のある道だったのです。

つまり、道なりに進んでいて、
突然、対向車線に入ったのと同じ状態です。
対向車がいなかったために気づきませんでした。

それでも、遥か向こうには対向車が見えています。
中央分離帯があるので、このまま進んでしまっては
元の車線に戻るのは不可能です。

幸いにも、自分の間違いに気づいたのは
その車線に入ってすぐの事でした。
さらにラッキーなことに、
この道には私の進行方向に対して垂直に横断歩道があります。

信号は変わったばかりで、歩行者は横断歩道を渡り始めたところ。
中央分離帯があるような道なので、道幅は十分。

・・・・・・行ける。

次の瞬間、私はルパン三世なみのステアリングを切り、
横断歩道を渡って、元の車線に復帰しました。
キュキュキュキュキュキュ、というタイヤの音と、
一瞬見えた、歩行者のぎょっとした顔は忘れられません。

レンタカー屋の目前にあるガソリンスタンドで
トランクとボンネットを開けるというお約束をかました後、
本当にようやく、レンタカー屋に辿り着き、
走る凶器を返却しました。

今から思い返してみても、よく無事に返せたなと思います。

運転する前日はとても不安で、

「省みて、後悔それほどなかったな」
「とりあえず、彼女ぐらいは欲しかった」

みたいな感じの辞世の句をノートに書き記しておきました。
いろんな意味で、いま生きている事に感謝。