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ロッテと旅をこよなく愛する日記

中5日は是か非か?

2012-09-23 18:23:26 | 千葉ロッテ
先日来から,一部で問題提起されつつある「中5日登板は是か非か」という問題。これに関しては,確かに以前からあのしんどいとされるメジャーでは中4日なのに,なんで高校野球とリンクしているエース・先発信仰のある我が国ではあえて中6日なのか?と疑問を持っていたので,ググってみると,ほとんどすでに結論が。

これが一番まとまっているような気が。Wikiはこれこんなのとかこんなのも面白い。しかし,人のこと言えんけど,たかが娯楽に熱心にものを考えている人の多いこと,多いこと(笑)


元々日本のしんどい気候風土を考えて中6日に定着したと聞いてはいたんですが,それ以上に,分業制による効率の最大化と先発完投信仰との落とし所を探っていくと,ローテ導入当時の中3日,4日では先発の年間通してのパフォーマンスが必ずしも良くない,しかもちょうど月曜休みが定着してる日本プロ野球では中6日の据わりがいいということで,現状に落ち着いたような雰囲気ですね。

これに関しては,個人的には,「特別な機会で中5日をさせることは本来全く問題がない。しかし,調整方法の狂いの及ぼす影響を考えると,球数制限とかを課さないといい結果が出ない場合が往々にしてある。力のある投手の中5日と力の劣る投手の谷間起用は一概にどっちとも言いづらい。谷間で新しい子が投げられるのであればメリットが大きいようにも思う。」という何とも分かったような分からないような考えでいます(苦笑)

単純な疲れとかでいえば,年に数回,中5日で投げさせることはおそらく問題が少ないと思うんですが,一方,ローテ投手というのはよく知られているように,本来これにあるように,中6日を前提として,自分なりの調整方法を確立しているはずなんですよね。スポーツなら大なり小なりそうでしょうが,特に野球・ゴルフのように,瞬発力とか以上に,ルーティンが大事な(言い換えれば何も考えずに毎度同じ動きができることが重視される)スポーツの場合において,日常とは違う要素が持ち込まれるというのは,おそらく肉体的,それ以上に精神的な負荷を選手にかけるものだろうなと思っています。疲れのたまりやすいベテランこそ,その調整には念入りなものがあるでしょうしね。そういうわけで,「お前,元々6日も休んでんだから,たまには5日休みで行け,この贅沢者!」という考えは,多分本人からしたら敷居が高いというか,かなり受け入れがたいんではないかと思います。せめて調整が違うので,球数が考慮されていればいいんですが,現状を見ると毎回きちんとケアできているとは言いがたい気がしますし。


ただ一方で,昨今のリリーフ酷使体制と先発完投信仰は,そろそろ調整をつけていかないといけないなあと思っています。何が言いたいかというと,どのチームも(少なくとも「勝てる」チームは),単に勝ちパターン3枚だけでなく,ビハインドも勝ちパターンもこなせる「酷使要員」(ある意味,全試合勝利への使者)1,2枚がいてこそ初めてシーズン通しての優勝が狙える状況にあるんですよね,今の球界は。ハムなんて露骨で,ほとんど先発信仰を諦めて,増井・宮西・タケQの3枚柱だけでなく森内くんとか谷元くんとかモルケンとかの屍の上に成り立っているんですよね。うちで言えば大谷くん,ナカゴーくんがこの役割なんだけど,ハムさんちの場合は勝ってるから不思議とあんまり言われない(まあ,ホントは,いきなり先発とか無茶な使い方をするから,批判が強まるんだけどね,うちも・・・。本来,リリーフとしての連投だけであれば,騒ぐほどの数字ではない)。ついでに,西武も5人が登板50試合超がほぼ確実な状況に(苦笑)


何が言いたいかというと,これだけリリーフを基本とする勝ち方が定着している以上,先発信仰はもはやほぼ「神話」の領域にあり,いっそのこと先発完投は諦めて,先発中4日+100球制限,そしてリリーフ増強というのが,チームとしては一番バランスが取れるような気がしているんですよね。確かに現状のやや甘やかされた先発の体制と酷使といっても大きく差し支えはないリリーフの使われ方,それでいて年俸の格差とかを見ると,単純に「ヒドイ」と思うんですよね。どうしても好きになれない石川さんではありましたが(苦笑),確か2010年当初から「先発は5回,6回投げてくれればヨシ」と公言していましたし,その考え方自体は,首肯できるものがありました。あれだけ雑草魂,先発の鬼のような西本さんですが,実は,先発・リリーフの使い方については,その石川さんの流れを汲んでいるというか,かなり新しい考え方を(ある面で)取り入れているようにも思うんですよね(その一方で,球数への無頓着さは昔風過ぎて,いただけんけど)。それは,おそらくリリーフを使い倒して勝っている,多くの上位チームの首脳陣も。

で,この考えを導入するにあたって一番の障害は,実は評論家,ファンを含めた「先発,特にエースの作るドラマ」への執着だと思っているんですよね。先発がまさしく「最初に投げるマシーン」と化することを受け入れられるか,これによって,そのチームはかなりの部分,勝利への確率を高めることができるように思っています。もちろんすごいリリーフを複数揃えて使い倒すということが前提になってはきますが,特に統一球ということを考えると,いわゆる試合を拾いやすくなるんですよね,きっと。


まあ,そうは言っても,野球の楽しみ方は人それぞれで,どちらを受け入れるかというのは,ある意味思想の問題。ロマンがない野球など面白く無いという考え方は十分すぎるほどうなずけるところがありますしねえ。

ただ,おそらくローテ導入当初も大きな反対というか,異論はあったんでしょうが,よくも悪くも,ここはメジャーのやり方を取り入れるべきことは取り入れてやってきたところ。これ以上(評価が上がらないまま)リリーフの屍が積み上がらないためにも,正面から議論するチームが出てきても面白いかも?と思う今日この頃です。


さてさて,予想以上に長く書いてしまいましたが,そんなこととはかかわりなく明日以降も試合は続きます。スライドグライ君は,自ら来季残留は未定と公言するなど,何とも秋というか,評価にはシビアなところも見せているようですが,やっぱりここはツイッターで囁かれているように,サトとの愛人確定契約で乗り切るしかないんかねえ(苦笑) とりあえず本人にとって残り2試合も評価のためには大事と考えているところでしょうから,せめていいピッチングを見せてほしいところですね。

それでは

PS:全くどうでも良いネタですが,ツイッターで拾った,メジャー打者のホットゾーンネタが面白かった。いいときのイチローの打てるゾーンの凄まじさの一方で,もはや単なるネタ要員と化したツヨシの痛々しさが心に染みた秋の夜でした,ハイ。

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コメント (13)
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