俵万智 著 25年前だ。
構成はタイトルごとに短歌が納められている。
・八月の朝 50首
・野球ゲーム 50首
・朝のネクタイ 10首
・風になる 44首
・夏の船 37首
・モーニングコール 28首
・橋本高校 27首
・待ち人ごっこ 35首
・サラダ記念日 30首
・たそがれよ横丁 5首
・左右対称の我 42首
・元気でね 26首
・ジャズコンサートIMA 11首
・路地裏の猫 30首
・いつもアメリカン 9首
八月の朝
学生時代恋のトキメキから別れて清々感、開放感までの50首。
🍀初めて読む短歌集『サラダ記念日』(「八月の朝」)は25年前に刊行されている。今読んでも恋の歌が多く古さは微塵もない。それに触発されてタイトル「八月の犬」でめいぷる、アッシュ、エニィを短歌に。
「八月のワン」
🐶熱帯夜 老犬の足 頼りなく 見上げる月と
ゆっくり歩む
🐶老犬の お尻支えて 登る階段 上で待つアッシュとエニィ
🐶ご飯まだ？ 近づく君を 撫でる手は 元気でいろと 体全部を
🐶寝息聞く そこ見れば 目を閉じる老犬 テーブルの下
🐶見つめる目 幼き頃の 記憶を辿り 野山を巡る
兄弟達と
🐶お散歩と 声聞こえると 君吠える 大きな声に 嬉し我顔
🐶夕飯時 目が追いかける 愛犬の 今かまだかと
伝わる気持ち
🐶静寂の 我目が覚めて 勘づく君は 吠えて催促
早く散歩に
🐶来年の この日もきっと それなりに 一緒に歩こう 16の夏
🐶ポイポイと オモチャを放り 輝く目
相手しろよと 1歳の夏
🐶抱っこする される君は 嫌がらず 目や耳も遠く 降りる階段
🐶お互いの 表情見れば 察知する いつしか君は シニア犬かな
🐶日曜日 「行くよ」の声聞き モード変え やった！と吠えて 階下に走る
🐶みんな乗せ 走る高速 眠る君 ユーミンの歌
「真夏の夜の夢」
🐶帰宅する 我を迎えり めいぷるは 今我歩みより ただいまと言う
🐶高原の 蕎麦屋に並び 御山みる 車は日陰 待たせる君ら
🐶へろへろと 早く帰ろう よう済ませ 汗かく早朝 暑い1日
