山本飛鳥の“頑張れコリドラス!”

とりあえず、いろんなことにチャレンジしたいと思います。

ナタリー・シュトゥッツマンリサイタルの放送

2016-01-16 10:33:27 | 音楽
数日前、今度、ナタリー・シュトゥッツマンさんが日本に来るのはいつなんだろう?と思って、パソコンで調べていたら、残念ながら来日の予定はまだ無いが、BSで過去のリサイタルの放送があることを知った。

1月15日、NHKBSプレミアム「クラシック倶楽部」で、2013年2月に横浜のフィリアホールで行われたリサイタルである。午前5時という早い時間の番組なので、録画しておいて夜見た。

いつも若いころの映像をユーチューブで見ているので、顔がかなり老化している姿には、驚いた。あんなにきれいな人でも、このようになってしまうものなのか。
しかも、現在50歳くらいだから、このときはまだ40代後半のはず。それにしては、シワが多すぎると思う。欧米の人って皮膚の老化が激しいのかな?(ケネディーさんなんかもすごいシワだし。)
体型も結構太っている。まあ、声楽家は太ってないと、良い声が出ない。

でも、この番組、歌の合間に本人の話が入っていて、その話し方がすごく魅力的なのだ。
声楽家の家に生まれ、小さいころから音楽に触れて育ってきた。子供のころから、変わった声だといわれていたが、大きくなって指導を受けはじめた。原石はどう変わるかわからない。磨くことによって、宝石になる。

シューベルトの歌を歌うと、男性の歌を歌っていると言われるが、もともと男性のために書かれた歌ではないそうだ。単に「声のため」と書かれているとのことだ。

同じ歌を何年も歌っているが、年をとるたびに人生経験を重ねてその歌に対する解釈や思いも成長していく。だから、歌は、完成して終了ということはない。年を経て、さらに歌い直して良いものとしていく。

やはり、パワフルで素敵な人だなと思う。

クラシックの歌自体は、他の声楽家を知っているわけでもなく、よくわからないのだけど、やっぱりこの人は年をとっても好きだ。

それから、ピアノ伴奏はインゲル・ゼーデルグレンという人で、この人もかなりの年配だった。老眼鏡をかけて楽譜を見ているところが、年齢的にすごく共感してしまう。

ベテランおばさん2人によるリサイタルであった。

演奏曲

1「若き日の歌」から「もう会えまい」 (マーラー作曲)

2「こどもの不思議な角笛」から「ラインの伝説」

3 歌曲集「詩人の恋」(シューマン)

4「メリケの詩による歌曲」から「古い絵に」「世をのがれて」(ウォルフ)

5「ゲーテの詩による歌曲」から「ねずみをとる男」(ウォルフ)


最後の「ねずみを捕る男」
勢いがあって面白かった。これは「ハーメルンの笛吹き男」が元になっているそうだ。

男性が歌っているのがユーチューブにあったので載せておく。

Hugo Wolf - "Der Rattenf�・nger" (Goethe) - Fischer-Dieskau


ナタリーシュトゥッツマンさんの歌、すごく良かった。

今度来日するときは、歌でも指揮でも、絶対に聴きに行きたいと思う。













コメントを投稿