山本飛鳥の“頑張れコリドラス!”

とりあえず、いろんなことにチャレンジしたいと思います。

新潟水俣病

2008-11-22 01:52:36 | 環境
新潟県に起こったメチル水銀による公害病。熊本県の水俣病と原因が同じなので、新潟水俣病、あるいは第二水俣病とも言われている。
1965(昭和40年)、日本海に注ぐ阿賀野川流域で発生したので、阿賀野川水銀中毒とも呼ばれる。
原因は、阿賀野川上流の昭和電工鹿瀬工場が廃棄したメチル水銀による。熊本のチッソと同様、アセトアルデヒドを生産する過程で副生されたメチル水銀を未処理のまま、排出していた。
昭和電工は、原因について、別の農薬説(1964年に起こった新潟地震で、倉庫に貯蔵していた農薬が流れ出た)を主張していたが、農薬は流出しておらず、農薬に使われているのはフェニル水銀だったので成分も違っていた。
新潟水俣病は、熊本よりも後に起こったので、政府が最初の水俣病に対して早期に適切な対応をしていれば、昭和電工の操業停止も早くできたはずであり、政府の責任が問われるものだった。

感想
公害病というと、原因が推測されるものの、加害者はなかなか認めようとせず、政府の対応も遅れ、被害が増大するという経緯をたどることが多い。
4大公害病に同じものを原因とする水俣病が2つはいっているということは、工場によるメチル水銀の垂れ流しがいかに危険なものだったかということを物語っている。

新潟といえば、昨年も中越沖地震があり、刈羽原発が火災を起こしたなどというひやりとすることも起きている。
水俣病の場合、地震は関係なかったわけだが、地震などの天災に加えて、工場などの有害物質や原発の放射能漏れなどが起きることも考えられ、今後、新たな被害が起きないよう十分に注意しなければいけないと思えた。

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