山本飛鳥の“頑張れコリドラス!”

とりあえず、いろんなことにチャレンジしたいと思います。

門限条例

2006-02-02 10:00:32 | 未分類過去
大阪で門限条例ができたという。いつもながらテレビの「とくダネ」でちょっと見た情報だが、条例の内容は中学生は午後7時、高校生は11時になっていたようだった。
全国的に見ると中学生の7時というのがまれな例で、厳しすぎるという意見が多いようだ。
たしかに、ちょっと厳しいかなとは思うものの、中学で遅くまで遊ぶのを覚えた子供たちは、高校になったら朝まで帰らなくなるのが普通だと思うので、夜遊ぶのは普通ではないという感覚を持たせるためにも厳しいくらいがいいのではないだろうか。このような話題は、望ましい生活習慣の意識化のためにもなるだろう。

私は門限条例には賛成である。
うちの高校生の娘なども放って置くと糸の切れた凧のようになってしまうので、なんとか11時までには帰宅させようと思っている。しかし、戻ってこないので11時すぎにメールをいれる。すると、本人からは帰宅途中だという返信が来るのだが、家に着くのが11時半もすぎるところをみると、まだどこかの店の中にいたということである。
うちの子の場合、自転車通学で部活を終えてそのまま仲間と夕飯を食べて遊んでいるので、学校から自転車で行ける範囲ではあるから、どう考えても30分程度で家に着くはずである。「11時に帰宅するなら10時半には店を出なければいけない。お前はそんな計算もできないのか」と言ってやるのだが、「はいはい、わかりました」などと言っていてまったく改善されないのである。友達と話が盛り上がっている中、自分から切り上げるのはなかなか難しいのであろう。

そんなことが週に3回以上もあると、やはり異常ではないかと思えてくる。
それで、都立高校の保護者会で先生や他の父兄に「一般的な基準」というのはどの程度だろうか?と聞いたことがあるのだが、別に世の中の基準とか学校側で考える規範というのは「無い」との返事だった。
・基準はその家庭家庭で決めるものだから、よその家は関係ないんじゃないか。
・今は高校生はオールもあたりまえですよ。
・この年代は親といるより、やはり友だちといるほうが楽しいからねえ。
・夜遅いと女の子は心配だから、かならず駅まで迎えに行くようにしている。
・夜中に帰ってくるならかえってオールして朝帰ってきたほうが安心じゃない?
等々であった。

これらの返事にはちょっとがっかりした。その家庭家庭の基準とは言っても、他の友達の家庭がオールでいいと思っているならば、どうしてもそれに同化して行ってしまうだろう。
また、安全ならば夜昼の区別無く出歩いていていいと言うわけでもないはずだ。
高校は高校で現実肯定というか、生徒が特に不道徳な事件などを起こさなければ放任でかまわない、すべて自由意志に任せるというような方針のようだった。

今は、ファミリーレストランも24時間営業だし、コンビニ・カラオケなど様々な店が夜昼の区別無く開店していて、夜中に出歩いている人も多く、深夜の恐さというのは全く感じられなくなっている。そういう状況では子供を家に戻らせようと思ってもなかなかできない。

どうやら、東京でも18歳未満は11時までというような条例があるようだが、まったく機能していないと言える。
知人の娘さんなども、高校生で深夜までピザ屋でバイトをし、それから同僚と遊びにいって2時過ぎに帰ってくるので、学校は遅刻ばかりしているとのことだった。
高校生を平気で夜中まで働かせる店があり、12時過ぎにも飲食し時間をつぶせる店がいくらでもあるのである。

ところで、この間いつものように「夕飯いらなぃ!」というメールを送って来ていた娘が、その夜めずらしく10時過ぎに戻ってきた。いつになく早い帰宅じゃないかと驚いたところ、マクドナルドにいたら、高校生は10時までだと言われて追い出されたそうである。
マックは偉い!と思った。
「ほらみなさい、高校生は10時までというのが、世の中の常識なんだよ、これからもこのぐらいに帰ってきなさい」と親も偉そうに言えるわけだ。

一般的に、店や遊技場は利益を追求するために、なかなか自ら客を制限したりはしないものだろう。
だから、自治体が条例を作って、ある程度の基準を定めてくれるのは、ありがたいことである。

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