山本飛鳥の“頑張れコリドラス!”

とりあえず、いろんなことにチャレンジしたいと思います。

異文化理解2 ~断わり方~

2007-08-07 00:25:41 | 未分類過去
約束が守れなくなった場合の対応は、日本人の場合理由を言ってできるだけ早く連絡するというのが普通だと思う。
日本人の場合、仕事が優先というのは常識で、突然仕事が入ってしまったということならば、約束を断わって仕事に行くわけだし、前以て仕事があるということがわかっていれば、その日程に友人と会って遊ぶ約束などはしないのが普通である。

ところが、ある韓国人の話によると、「日本人は仕事を第一にするが、韓国人は人間関係を第一にする」とのことだった。だから、たとえば日本人の場合、仕事がある日に外国から知人が訪ねて来ると言っても、仕事があるから会えないと冷たく断わるが、韓国人の場合は、仕事は休んで外国人の友人を案内したりいっしょに食事をしたりするのだとのことだった。
それだけ韓国人は人情が厚く義理堅く、日本人のように仕事優先の冷血人間ではないのだとのことだった。

ところで、知人があるとき韓国に旅行に行くことになったので、以前日本に住んでいた韓国人に連絡をしておいた。韓国人は以前から、韓国に来たときは何を置いても市内を案内するからと言っていたそうだ。しかし、行ってみると運悪く韓国人の会社の上司の家族が亡くなり葬式の手伝いに行くことになったので、会えなかったのだという。
その話を聞いて、うわあ~っと思ったのだが、以前韓国人に聞いた話では、約束を断わるときには、遠い親戚か遠い知人を死んだことにするのだ、とのことだった。その話は全く本当だったようだ。
それで、韓国人は仕事より友人を大切にするとは言うが、実際には最近の韓国のビジネスマンも日本と同様に仕事は重要であり休むことはできないようだということだ。しかし、仕事があるからという理由ではなく、誰かが死んでお葬式に行かなければならなくなったということで断わってくるらしい。

それで、日本人として困ることは、約束の直前までそれがわからないということである。何を置いても会うなどと言っていたにもかかわらず、直前になってダメだということになるので、キャンセルしたあとの日程をどう過ごしたらいいのだろうか?ということになる。

これは、国際交流協会なんかでもよく経験した。だいたい、韓国人というのは目上を敬うからなのか、何かに誘うとその場ではあまり断らない。何か催し物があって、来週大丈夫ですか?と聞くと、大丈夫だと答える。それでてっきり当日来ると思っていると、とにかくドタキャンが多い。つまり、韓国人の場合は、お誘いを断わることはせず、相手をたてるが、結局最終的には行かないのである。日本人としては「それは興味がないのでいきません」とか「他に用事があるので」などと、はっきり言ってもらったほうがいい。日本人は本音と建前を使い分けるというが、韓国人の言動も理解しにくい部分が多いと思う。

中国人の場合は、そういう意味でのドタキャンはしないが、すっぽかしは平気だ。そして、物理的状況を正当な理由にしてしまう。
バイト先で午前からでるはずの人が午後になってもこないので、どうしたのかと電話を入れてみると、「今、大阪の友達と会ってます。だから今日はバイトできないね」などと言う。「ええっ?今日はもともとバイトの日だったでしょ。来ないと困るから、友達と別れてすぐ仕事に来なさい」「いま、大阪ですから、ちょっとー無理だね。」「ええっ?、今大阪にいるんですか?」「そうです、だから今日は無理。明日東京に帰るから」
という具合だ。“今大阪にいるから今日東京の仕事場に行けるわけがない。だから休みですよ”というような言い分だ。
たしかに、そりゃあ物理的に無理だから、今さらなんとしても来いとは言えないわけだが、バイトがあるのに、そんなところに行く神経は何なんだ!!連絡もしないで何考えてるんだ!バカ!
としかいいようがない。

その場しのぎの口実とその場しのぎの論理は得意である。その場さえ収まればあとはどうにかなると思っている。

「○○人は~」という書き方をすると問題視する人が少なからずいます。
ここで書いたことは、ずべてがそういう国民性だということではなく、そういう人がいたということです。日本人でこういう人に会ったことはないという程度のことです。

2 コメント

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国ごとの職業観 (はたやん)
2007-08-07 02:40:15
ある職場にいた頃、期間限定で雇われていたアメリカ人の対応。
(職種を明かさない意味で、ぼやけた表現にします)

「遠方にデートに出かけ、その足でお泊りしたので、今日は出勤に間に合わず仕事に行けない。」

それまでは「今風のアメリカ英語が使える人材が来た!」と有頂天だった彼ですが、この「お泊りで出勤不可能」事件が、ケチの付き始めだったようです。

結局、両者の対立はさらに悪化し、残った契約期間「オール欠勤」だったらしい。契約主義のアメリカ人ですから、自らその重さを痛感したと思います。

想像ですが彼にとって、「理由のいかんによらず、私生活の都合で仕事に出られないことは非常識ではない」のかもしれません。

また、職業観の異なる外国人に「日本の中でも古いレベルの職業意識」をデフォルトで要求していた管理職もまた、外国人を雇うリスクを全く計算に入れていなかったようです。
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Unknown (飛鳥)
2007-08-10 00:10:27
外国人と日本人の物事の優先順位というのはだいぶ違うようですね。

仕事や約束事という優先順位の高い部分で関わっていると信じているのに、実はそれは相手にとっては優先順位の低い部分であって、すっぽかしやキャンセルに合うことも多いので、日本人にとってはかなりのストレスです。

何度も携帯から電話をしたりして消息つかむ努力をしたりするのには疲れました。

最近は外国人と関わることがないので、そういう面では平安です。
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