今、ベランダに咲いている花は、黄色のハイビスカスです。
これは数日前に、たまたまたくさん咲いた日があり、撮影したものです。
近年の夏は、朝顔は育てず、毎年ハイビスカスを咲かせています。
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ハイビスカスは、草花ではなく木なので、毎年同じ木に花を咲かせるのです。
南国のものなので、冬は家の中に入れないと凍え死んでしまいます。
だから、南側の日当たりの良いところで、エアコンの暖房の下で冬越しをさせます。
これが狭い我が家では大変です。
ハイビスカスの鉢のスペースを作るために、私の居場所がなくなってしまいます。
でも、外で死なせるのはかわいそうなので、頑張って置き場所を作ります。
あとは、水を枯らさないかぎり元気にしていてくれます。
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いくつか前の記事に、実家の母がガス代がもったいないと言って料理を否定する記事を書きましたが、この母が、植物に関しても、枯らしたらもったいないという独特の主張を持っています。
それは、その季節限りで終わる花を買わないということです。
何年か前、ハイビスカスの鉢植えを買ってきたところ、一度寒さに合わせてしまって、一夜にして枯れてしまったとのことで、もう2度と買わないのだそうです。
それ以来「ハイビスカスなんてものは、買うべき花じゃない」と主張しています。
近所の家では、毎年ハイビスカスの鉢植えを買ってきて、ひと夏で終わり、秋になるたびに枯らしてしまうそうです。その人は、次から次に咲いている色々な鉢植えの花を買ってきては、枯らして捨てることを繰り返しているため、母はその人が大嫌いなのだそうです。
私が「ハイビスカスが咲いた」などというと、すぐに同じ話を初め、「ハイビスカスなんてものは・・・」と否定し始めます。
私は別によその人が買っては枯らして捨てようと、それはその人の勝手だと思うのです。
夏の花は夏だけ楽しんで、秋になって寒くて死んじゃったとして、また次の夏にきれいな花の咲いているハイビスカスを買ってきて楽しもうと、そういうやり方だっていいんじゃないでしょうか。
他人の花の楽しみ方を、別の人がとやかくいうこともないでしょう。
私はたまたま狭い家で暖房が効いているので、ハイビスカスが冬越しできる環境なのです。
しかし、母に言わせると「あんたの家は狭くて置き場所もないんだから、ハイビスカスだの幸福の木だの、そんなもの育てるのやめな」などというのです。
そして「どうしてそんなに大きくなる観葉植物やハイビスカスなんてものを買ってきたんだね」と文句を言います。
私としては、自分が大切にしている植物を、何で買ってきたんだとか、育てるのをやめろとか言われるのは気に入りません。
自分の方針を押し付けるのはやめてもらいたいのです。
このハイビスカスが、夏になってこのようにきれいな花を咲かせてくれるのを見ると、冬に部屋がせまくなることくらい全然かまいません。
私は半分は、母の考えと同じで、生き延びるはずの植物を毎年枯らしては捨て、次々に新しい花を買って楽しむようなことはできません。
母がハイビスカスを否定するのは、余計な苦労をするなと言いたいのでしょう。
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母は、昨年、立派な胡蝶蘭のプレゼントをもらい困っていました。
「そういうものは、花が咲いているときだけ楽しめばいいんだよ」と私は言いましたが、母はそれよりもこの胡蝶蘭の花が終わり、いつか枯らしてしまうことを思うと、心が痛んでしまうのです。
しかし、母はシンビジウムやデンドロビウムを育てるのが得意(実家が蘭に適した環境)なので、翌年も胡蝶蘭が花を咲かせました。
もらった胡蝶蘭の鉢植えを翌年も咲かせる人なんて聞いたこともありません。
母も花咲かババアです。