山本飛鳥の“頑張れコリドラス!”

とりあえず、いろんなことにチャレンジしたいと思います。

認められたい・役立ちたい・褒められたい

2013-05-25 12:52:02 | 読書


今日、5月25日は、伊坂幸太郎さんの誕生日のようだ。だからって何てこともないだろうけど、人間ってのはなぜか誕生日を特別なものと意識する。自分の誕生日はあんまり意識したくない気分だけど、なぜか、人の誕生日に注目してしまうのは不思議だ。
(伊坂さん、誕生日おめでとうございます。)

そこで、やっぱり今読んでいる「ガソリン生活」の話題にしようと思った。

グーグル検索で「伊坂幸太郎」と入力すると予測語句の中に「伊坂幸太郎 名言」というのがある。この人の作品には、どうやら「名言」というものがいろいろあるらしい。

私は、最近読み始めた「ガソリン生活」しか知らないので、他の作品のそれらについては知る由もないが、名言が多い人のようだという印象を受けた。

それで、「ガソリン生活」の途中において、繰り返し記述されている言葉で印象にあるのは、
「人間の労働についての3大欲求」の話だが、「認められたい。役立ちたい。褒められたい。」
ということだそうだ。そして「それはもしかすると僕たち車にもあるかもしれない。」と緑デミオによって語られている。そして、それを裏付けるものとして「常に街中を走る宅配の黒ニコには誇らしさが滲んでいる」と書かれている。

そうだよな、と思う。やっぱり、しがないパートタイマーの私でも「認められたい。役立ちたい。褒められたい。」と思っているよ。

この作品は、車が擬人化されているわけだけど、自家用車というのは、やはり持ち主との信頼関係を築いており、車を運転してもらえる(自分が役立つ)と嬉しいようだ。
宅配便の車は、自家用車に比べると毎日働いているので、労働に対する誇りが強そうだ。

持ち主が病気になってしまって車を運転することがなくなってしまった自家用車は寂しい思いをしている。
(そういえば、30年も前、うちのトヨタカリーナも私の父が不治の病にかかり、結局そのことで処分してしまったっけ・・・と悲しい運命を思いだした。)

事故に遭えば車は重傷を負うし、廃車になれば車の死を意味する。
(買ってすぐに横っ面を電柱にぶつけて傷跡をつけてしまってゴメンよ。とんだ家に買われたものだと思っただろうけど、それ以後は大切にしているよね。でも、あんまりでかけないから、駐車場に止まっていることが多い生活だね。)

レンタカーには持ち主がいないから、ドライバーとの信頼関係が自家用車ほどない。
車は車の意志でスピードをコントロールしたりは出来ず、運転する人間の操作に従わなければならない。
車は、持ち主の思想や趣味に似てくることが多いけど、そうでないこともある。

ふ~むなるほど。

うちの車も、最近はゴーヤの苗やプランターや土を運んで大いに役立ってくれてます。
明日は映画館に連れてってくれるかな。

人間も車も、認められて、役立って、褒められたいものですね。

伊坂幸太郎さんの作品は、健全だな~と思いました。
だから、人気があるんでしょうね。(他の作品は知りませんど。)