氷室(ひむろ)とは、古代の冷凍庫のこと。
暑い夏の盛りに朝廷や将軍家へ氷を献上するため、冬にできた天然氷を、山裾に設けた穴などに保管しておいたという、その貯蔵所を氷室と呼んでいたそうです。
ここ奈良 春日野の地でも氷を貯蔵保管していたという、その氷室にちなむこの神社で、毎年5月1日に行われるのが「献氷祭(けんぴょうさい)」。
全国の製氷業者が参列してとり行われるこの祭りでは、境内各所に造花を氷に閉じ込めた“花氷”。そして本殿前には、鯛と鯉の氷柱が供えられます。
縦並びで三匹づつ、まるでお見合いをするように立てられた二本の氷柱は、海と川を代表するハレの魚。
神に捧げるのに相応しく、まるでアートのように美しいこの氷柱は、現代の冷凍技術をもってしても、大変困難な手法を駆使して作られたもの。
製造したのは聞いて納得、Made by ニチレイです。