『あざみの歌』は まだ歌えますか

泣いて、笑って、歌って介護!!そんな日常の過去の記録と
新たに今一度自らを見つめてぼちぼちと戯言なりを綴ります。

みんな、がんばってるんだもんね。

2005年10月04日 02時18分39秒 | 日々の出来事
今日は、かぁちゃん、ぺこちゃんが二人ともデイサービス。
少し時間ができたので、昨日(もう一昨日だけど)緊急入院した
友人の見舞いに大急ぎで行ってきた。

20年以上お姉さんみたいに付き合って来た友人から昨夕携帯にメールが入った。
「救急車で運ばれて入院しちゃったけど大丈夫。こなくて良いよ~。」
だって・・・。

自由に身動き出来なくなってから、ほとんど毎日のメールは欠かさないけど
上半身は半分くらいに痩せちゃって、足は三倍くらいに腫れてる。
知ってはいたけど、病院のベッドで会うと尚痛々しい。
彼女はもう長い間、自分の命の限りを見つめて闘っている。

夕方、元気いっぱいのメールが来た。
私にはいつも「から元気ばっかり出してたら自分が壊れちゃうよ。」
なんて言うくせに、自分の方こそ、そうじゃん・・・。


偶然、共通の友人が別病棟に入院してる事を知り、会いに行った。
こちらは随分久しぶり。素晴らしいバリトンの歌声の持ち主だ。
50代前半に脳梗塞で倒れ何度目かの入院。体の麻痺もだけれど、
声と言葉を失ってしまった。

全身で会えた事を喜んでくれたけど
帰り際、「またね」と握った手をなかなか離してくれなくて・・・。
頼むから泣かないでよ。
病室を出るまで我慢してた涙が、廊下に出た途端一気に零れ落ちる。


辛い思いをしていない人なんて、きっといない。
悲しい思いをしていない人なんて、きっといない。
みんなそれぞれに一生懸命頑張ってるんだもんね。必死で闘っているんだもんね。
何を弱気になってるんだ、私は。
私は私の居る場所で、私のするべき事をがんばらなきゃね。


♪ファイトだ~っ!ファイトだ~っ!!♪と少し口にしてみる。
けど、こんな夜はさすがに歌えない。

今日は、かぁちゃんはほとんど何も喋らない。私があまり喋らないから。
私が歌わないから、私が笑わないから、かぁちゃんも笑わない。
明日はきっと笑わせてあげれると思うから、ちょいと待ってておくれ。

コメント (1)
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