お話しようよ/goo

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オトナの戦隊③

2014年06月15日 18時25分35秒 | ばかだよ~

「みんな、聞いてくれ。裸では戦いにくいのがわかったので、上の方とかけあった結果、新しい普段着をもらえることになった。それぞれの色で選んでくれ。」

「まあ、レッド、真っ赤な全身タイツが、ダサい…」

「ピンクは、チアの衣装だけど、パンツ丸見えだな」

「いえ、これはアンスコなので見えてもいいパンツですのよ」

「イエローは、ショートパンツか。俺はそれも好きだな。」

「グリーン、いくら私が美脚だからって、そんなに見ないで。あなたのはまた、キャベツと間違えそうなくらいヒダヒダがいっぱいなのねえ。」

「うん、これは敵の攻撃を吸収する働きがあるらしい。ブラックは、どこかの執事みたいだ。」

「こんな背広みたいなもので戦えるのかよ。股間は、狭いし…」

「いざというときは、チャックを開けてね。ウフフ」

「ところで、今、また怪人が現れたという報告が入った。早速出動だ。」

「了解!!」

 

触手怪人は、大暴れで、若い女ばかり襲っていた。

男は、白くてねばねばの液を掛けられると、たちまち、服だけ残して溶けてしまっていた。

女は、溶けはしなかったが、急に妊娠状態になった。

1時間もすると、女の股間から、醜い触手怪人の赤ちゃんがわらわらと生まれ、その数は、たちまち道路を覆い尽くすほどになった。

戦隊が到着したころは、手が付けられないほどになっていた。

「怪人とはいえ、赤ちゃんを殺すのはいやな気分だな…。」

「でも、何とかしないと、このままじゃ、怪人であふれかえっちゃう…」

イエローは、バトルスーツを装着すると、巨大なスコップで、、その赤ちゃんをすくい始めた。

ブラックとグリーンがそれを袋に詰める。

レッドが戦隊のキャリアカーにそれを次々と放り込んでいく。

怪人は、猛烈な勢いで、戦隊の清掃作業中に突っ込んできた。

ピンクが銃で怪人を撃つが、触手で簡単に跳ね返されてしまう。

そしてあっという間に触手で、怪人に捕まってしまった。

「しまった!ピンク!大丈夫か!」レッドが叫んだが、ピンクはもがけばもがくほど怪人に取り込まれてしまう。

まだ変身していなかったピンクは、得意のめろめろパンチを出すこともできず、ただ暴れるしかなかった。

「ブラック!!わたしのことはいいから、早くチャック開けて!!」

見守る市民からは、失笑が漏れた。

「よ…ようし!、ブラックバズーカ!!」

ブラックの股間が、巨大な丸太のように膨らんだかと思うと、怪人を直撃したかに見えた。

その瞬間、怪人は、ピンクを取りこんだまま、跳躍した。

「わははは、2度も同じ手でやられるか!返してほしければ、その赤ん坊たちと交換だ!!」

怪人は消えてしまった。

4人は、夜遅くまで、赤ん坊たちを回収しなければならなかった。

「やつらのアジトを突き止めなければ…。」

「それは大丈夫。」イエローがハァハァいいながら、言った。

「こんなこともあろうかと、ピンクには、GPS発信器を渡してあるの」

「おお!よくやった!しかしタマブクロのことだ、今頃ピンクは裸にされて、発信器などすぐ見つかってしまうかもしれない。」

「ふふふ、とにかく、装甲車で向かいましょう。レッド、あなたはキャリアカーを運転してきてね。」

グリーンは、被害を受けた女性たちに話を聞くために病院に向かう。

「こうなるともう一人欲しいなあ」ブラックが、ぽつりと言った。

「うん、上には話してある。近々、補充が来るはずだ」

「そうこなくっちゃ!さあ、ピンクを助けに行こう」

夜の街を、ひたすら走り続ける戦隊たち。がんばれ!!

 

(つづく)



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