我が闘…いや迷走 ~生き地獄巡り一巡目~

一瞬は永遠であり、永遠は一瞬である -其ノ伍-

~続き~




落ち着け、自分。
気を取り直して一番奥にある体育館でも目指すか。
順番的にメインイベントに据え置く事になってしまった。



…が、此処が物凄く気になる。
体育館の手前に完全に使用されてない玄関がある。
今は物置と化している此の場所。


リィーン、リィーン、リィーン…


鈴虫が鳴いているのは別におかしくないのだが
締め切った戸の外から聞こえてない。
音の質感からどうやら屋内の此の物陰から聞こえる。

不思議に思ってガサガサ動かしてみる。
普通なら鳴き止んで逃げるだろうと。
…全く動じる事なく場所も変える事なく。


リィーン、リィーン、リィーン…


????
本当に鈴虫なのか!?
予期せぬ結果に混乱する自分。
だだだだ、誰か銃を持って来い!!
(ゾンビが出た訳ではない)



体育館は今は集会所として利用されてます。
後日、此の写真をよく見たら左上に2~4個のオーブが。
距離的に埃がフラッシュに反射してないと思われる。
虫もいなかったと思う、確か。


それはそうとまたもやノスタルジックに陥る。
なんか懐かしいよなぁ、心が優しくなるよなぁ。
でも頭の中は『ガガガsp』の『卒業』の
PVがひたすら再生されているんだが(笑)。



…えっ!? Σ(゚д゚;)


…レレレ、マジですか!?
往年の漫画家さんが此処に遊びに来ているんですか!?
物凄くテンションが上がる…が直ぐに鎮火。


ある男性の模写展だった模様。


なんだよ、ビックリした。
『赤胴鈴之助』や『まぼろし探偵』に始まり
昭和40~50年代の『あしたのジョー』、『釣りキチ三平』etc.…。




急に世代がおかしくなってんですけど?


こんな遠野の山の中で秋葉原の面影を見るとは。
そして此の作品だけ作者のコメントが無い。
孫か息子にでも頼まれて描いたのだろうか?
だとしたら、ご子息は此方サイドの人間だ(笑)。



窓際にソファとテーブルが並んでいて自分の座った所には
座敷わらしに関する書物が置いてあったので真剣に読み耽る。
そんな時だった、また何かが起きた。


ガタガタガタガタ!!


自分の位置から向かって左側の校庭に接している窓が
かなりの音を立てて揺れ始めた!!
其の時はやっぱり風かなぁと思って相手せず。

気を取り直して本を読み直す。
そして数分後…


ガタガタガタガタガタ!!!!


また揺れ始める。
辺りをキョロキョロと見回す自分。
そして例の窓をジーッと見つめる。

随分と風が強いなと思いながらも風が強いなら
風が切る音が聞こえると思うんだな。
窓が音を立てて揺れるぐらいなら。

背にした窓から外を見ても
其処には穏やかな空が広がってる。
そんなに荒れてないよなぁ。


全て気のせいにして再度、本を読み始める。
面白いんだ、此の本が。
遠野の座敷わらしにまつわる色々な話が
事細かく記載されてて欲しかったぐらい。


ガタガタガタガタガタガタ!!!!!!


じじじじじじじ、地震か!?!?!? (((゜Д゜;)))
咄嗟に立ち上がり身構える自分。
先程の音より大きいので完全にビックリ。

だがしかし地震と思ったが揺れてない。
何よりも背にした窓は全く音を立ててないし。
………(汗)。

やっぱり、其処の窓だけなんだよ。
三度目の正直というか流石に気味悪くなる自分。
「何、何、何よぉ~!?」

相変わらず座敷わらしの教室の時と同じ反応。
目に見えない何かの思う壺だ、此の人。

ま、其れとは関係なくなかなか戻らない自分を確認しに
何度も管理人さんが様子を見に来るので
やっとこさ体育館からサヨウナラ。





入口に向かいながら体育館に来るまで入らなかった
理科室や図書室を覗いてみたものの其処では特に異常無し。
別に特徴もない何処にでもある教室だった。


入口まで戻り待機していた管理人さんにご挨拶。
「此処って、座敷わらしが出るんですよね?」
と、人見知りの自分が珍しく管理人さんに質問。

そして今まで起きた事を話すと管理人さんが
此処で起きた座敷わらしにまつわる話をいっぱいしてくれた!
嗚呼、こういうのを待ち望んでいたんだ!! (((o(*゚▽゚*)o)))



~次回に続く~
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「想い出回想録」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
2024年
2021年
人気記事