facciamo la musica! & Studium in Deutschland

足繁く通う演奏会の感想等でクラシック音楽を追求/面白すぎる台湾/イタリアやドイツの旅日記/「ドイツ留学相談室」併設

台北街歩き2017 ~迪化街、象山、永康街、中正區 他~

2019年07月03日 | おもしろすぎる台湾
2017年3月17日(金)時々

台北到着後、昨年に続いて台北在住の友人夫婦、ゲリットさん、ユーチャンさんと夕食を楽しんだ。お店は去年も連れて行ってもらった「杭州小籠湯包」。いつも行列している人気の店で、待ち合わせのMRT東門駅にゲリットさんが迎えに来てくれているあいだ、ユーチャンさんはお店で並んでくれていた。

一年ぶりの再会を喜びつつ、おいしい小籠包や数々の小吃を食べながらおしゃべりを楽しんだ。




その後、マンゴーかき氷で有名な「思慕昔(スムージー)」へ移動して、やっぱりマンゴーかき氷を食べた。この時期のマンゴーはまだ冷凍品だが、冷たくてプリプリのマンゴーたっぷりでとても美味!


ゲリットさんたちは台湾が暑い時期はドイツで暮らし、ドイツが寒い時期は台湾で暮らす理想的なライフスタイル。いろいろとおしゃべりしながら夜は更けていった。今回もまたみんなご馳走になってしまった…

台北の常宿、天成大飯店の部屋からは、台北駅の夜景がキレイに見えた。


2017年3月18日(土)時々

朝食はお決まりのホテル近くの永和豆漿へ。お店の人達が笑顔で迎えてくれた。あったかい豆漿はお腹に沁みるぅ!

迪化街散策
そして、台北では必ず訪れる迪化街へ。ここは食料品のお買い物がメインでいつも来ていたが、最近は歴史的建造物を利用したリノベスポットがどんどん誕生していて、散歩や見学も楽しい場所になった。

お店やギャラリーや路地をのぞきながらゆっくり散策したい僕と、お目当ての買い物があって他の場所はとっとと通り過ぎたい奥さんとはここでは別行動。僕はギャラリー好きの娘と一緒にのんびりぶらぶら歩き…

この門をくぐると、もう一列家が並んでいる。


インテリア雑貨を売るお店。ここで水を吸いこむコースターを買った。


曲線がアーティスティック…


落ち着いたギャラリーには台湾のアーティストの作品が飾られていた


裏通り側も凝った造り


お米屋っぽい看板を掲げた古そうなお店に入ってみた


2階はカフェだと思ったらレストラン、料理にはこだわりのライスが付いてくるそうだ


毎年行くお菓子屋さん「李香亭」で奥さんたちと合流。今回もたくさん買った!


煉瓦のアーケードが続く


去年まではなかった、こぎれいなお菓子屋を発見
お店の前のベンチでお茶を飲みながらお菓子を食べている人たちがいる
「このお菓子、なんだろう…」とお店を覗いてたら
「かるかんみたいなお菓子ですよ。食べてみますかぁ?」と
日本人のカップルが教えてくれた
頂いてしまってはわるいし、美味しそうだったので、僕らも買ってみた
ナツメが入っていたりして、確かにかるかんのような上品な味
あとからこれは伝統的な中華菓子だと知った
とても気さくなカップルとお菓子を食べながら
この辺りの情報交換をした





ワンちゃんが3匹、飼い主のおじさんの合図でゴロンと揃って仰向けになった!


霞海城隍廟の近くは乾物屋が多くて生活臭が漂っている…


霞海城隍廟のちょっと先にあった「永樂擔仔麵」という庶民的なお店でお昼
擔仔麵、魚丸湯、魯肉飯など、定番の台湾小吃がうまい
相席の日本人女子たちは、茶玉子が乗った盛り合わせを食べていた
うまそうなので訊ねると、セットメニューとのこと
あとから、ここは「孤独のグルメ」で井之頭五郎が行ったお店と知った
そしてそのセットの名前はズバリ「五郎特餐」
次に来たときはこれをいってみたい



お昼の後は、タクシーで林森北路にあるスーパー頂好へ行ってお買い物。近くで見つけた胡椒餅を食べ、行きつけのお茶屋さん「新純香」でまったりとお茶を頂きながら1年分のお茶を買い、一旦ホテルに戻って荷物を置いて、去年も行った松山文創園區へ。

松山文創園區
ここは日本統治時代に作られたタバコ工場をリノベした大規模なイベント&ショッピングエリア。このエリアにオープンした誠品生活松菸店というデパートに阿里山コーヒー豆を売っているというので、去年初めて訪れた。今回もまた阿里山コーヒーを買いたくて来たのだが、それだけでなく、このリノベスポットをゆっくり散策したり、見学したりしたかった。

けれどこの後の予定も押していて、あまりゆっくりすることはできなかった。
コーヒーを買ったあと、しばしの散策…

機械の修理を行っていたという修理工場はガラスアートギャラリーに

古い建物とモダンなアートが調和する


託児所はカフェに生まれ変わった


整然と並ぶのは倉庫群。今はイベント会場や展示館として使われている


倉庫群にあるアーケードは人気の撮影スポット


急ぎ気味に園内を散策したあとは、時間節約のためタクシーで象山へ。

象山
象山は台北の市街地にある山で、台北101の展望台としても人気だそうだが、毎年台湾に来ているのに、今回の旅行の準備をするまで、ここの存在に気づいていなかった。夕暮れどきから夜にかけての夜景がキレイだというので、夕暮れどきを狙っていたのだが、時間が押してしまったのでタクシーを使った。けれど夕暮れどきには間に合わないかな~

タクシーの運転手さんは象山の登山口への行き方がよくわかっていなくて、引き返したり途中で人に訊ねたり… 時間も気になるし、メーターの料金も気になる。ようやく登山口に到着。運転手さん、申し訳なさそうに「不好意思(ごめんなさい)」と言って、メーターの料金より1割以上安い料金にしてくれた。何だかこっちが恐縮してしまった。台湾のタクシーの運転手さんはみんな親切で素晴らしい!

降ろしてもらった登山口は、予定していたのとは違う登山口。近くには病院がある。案内板によると1時間のコースらしい。もう日は暮れてしまっているし、イヤだなぁ。。でも行くしかない!

石段が続く。街灯はあるが人は殆どいない。いくつかあった分岐でたまに歩いている人を探しては訊きながら、ひたすら石段を上って行ったら、町を見渡せる場所に出た。更に進むと捷運站方面からの道と合流し、急に人が増えた。巨石があって、そこに登っている人もいる。その先が象山の最高地点。その手前のテラス風の場所からの夜景がキレイで、人がたくさんいた。下の写真は、巨石まで戻って更に少し下ったところからのもの。ここからの視界が、障害物がなくて一番良かった。


クリックで拡大

すぐ近くでドイツ語が聞こえた。家族写真を撮りたかったので、ドイツ語でお願いしたら、ちょっと驚いた様子で応じてくれ、その後もドイツ語で言葉を交わしていたら、突然「どうしてドイツ語ができるんですか?」と、流暢な日本語に切り替えてきてビックリ!この青年、日本に住んでいたことがあって、この後日本にも来るとのこと。台湾で話しかけた外国人(西洋人)が流暢な日本語をしゃべる体験はこれで2度目!しばらく楽しくおしゃべりした。


帰りは捷運站方面へ下った。こちらは石段が急で人通りが多い。こんな人気のスポットがあったなんて、今まで知らなかったのが不思議なぐらい。時おり雨が落ち、台北101の中間地点が霧にかすんだりもしたが、キレイな夜景が見られてよかった。



ビルの間から台北101が覗く

「下山」後、捷運には乗らずに再びタクシーに乗り、明月湯包へ。いつもの超美味しい小籠包を食べ、お決まりのコースで臨江街夜市へ繰り出した。土曜日とあってかすごい賑わい。やっぱ夜市はこうでなきゃ!

酸梅湯、割包、花生捲冰淇淋(アイスのクレープ包み)、糖葫蘆(トマト飴)、豆花などを食べ(飲み)歩いた。夜市歩きは楽しく美味しい!

花生捲冰淇淋は、クレープにアイス、削ったピーナツ、香菜を包んだスイーツ
アイスと香菜(パクチー)は意外なベストマッチでやみつきになる味


ここに来たら必ず食べる糖葫蘆
パリッとした飴を噛むと、プチトマトの甘酸っぱい汁がジュワッと口の中に広がる



2017年3月19日(日)のち

帰国の日。今朝も永和豆漿で台湾式の朝食。お店のお兄さんと立ち話をして一緒に写真。後ろにいるお父さんもニコニコ顔。ここで朝ごはんを食べると心もお腹も満たされて元気が出る。台湾最終日、目いっぱい楽しむぞー!


今回はいつもの羽田⇔松山便ではなく、成田⇔桃園便で、飛行機が早い。空港も遠いので、台北でのフリータイムがいつもより2時間以上短い。けれどつい先月、台北・桃園間を結ぶ桃園機場捷運(MRT)が開通して、桃園空港までのアクセスがぐんと良くなった。おまけに台北駅で事前に荷物を預けてチェックインも出来るので、荷物の心配をせずに台北で行動できる。新しいMRTに乗るのも楽しそうだし…

ホテルでチェックアウトを済ませ、荷物を持って早速MRTのチェックインカウンターへ向かった。真新しく広い地下通路を歩いていたら、遺構らしきものが床にガラス張りになっていくつも見ることができた。地下通路を掘る工事で見つかったもののようだ。


更に地下通路をひたすら歩き、ようやくチェックインカウンターに到着。桃園線の台北駅は、台北車站の駅舎からは1駅分ぐらい歩く感じ。ここで預けられる荷物は大きさに制限があるので、あらかじめそのサイズで準備しておいてスムーズにチェックイン完了。身軽になって行動開始!

永康街
まず向かったのは、おしゃれなグルメとショッピングの永康街。娘が、去年行ってお気に入りになったショウガコスメのお店「薑心比心」に行きたいというので、その間ぼくは独り周辺を散策。公園やその中にある茶芸館(回留)など、前から変わらない風景もあれば、新しいお店も増えている。ギャラリーものぞいてみた。

珍珠奶茶(タピオカミルクティー)を飲みたくなって、前にみつけたドリンクスタンドを探したが見つからない。でも、交差点の角に新しくてオシャレなドリンクスタンドがあった。そこで美味しそうな黒タピオカのミルクティーの写真を見て注文した。ここのお姐ちゃん、かわいい。さて肝心のタピオカミルクティーは…

「うまい…! ん…?
 でも、あんまり紅茶の味がしないなぁ…」


家族と合流したので味見してもらったら、「これ、ただの牛乳だよ」。道理で紅茶の味がしなかったわけだ。

日本家屋が多く残る青田街のほうへ。道の入り口にあった案内板の地図に「台湾油杉」と記されたスポットがあった。「あぶらすぎ?」興味がわいて行ってみた。

ここは油杉日式宿舎と云って、日本統治時代に日本人の役人の住居だったところ。キレイに修復され、後から知ったのだが今は予約制で公開しているらしい。その前庭に枝ぶりのいい大きな杉の木が生えていた。これが台湾油杉という台湾固有の杉で樹齢80年、ということは日本統治時代後期に植えられたことになる。


台湾師範大学が面する和平東路をMRT古亭駅へ向かって歩く。ここにも日本風の建築物が。



大きなガジュマルの木はいい気を発していると思う…


小南門
古亭駅からMRTに乗って小南門駅へ。ここには駅名になっている「小南門」が交通量の多い大きな交差点のど真ん中に建っている。小南門は、清朝時代にあった台北城を囲む城壁に造られた門のひとつ。ホテル近くにある北門はよく見ているが、こちらを見るのは初めてかも。

堅牢で飾り気のない北門に比べ、こちらは随分凝った意匠で宮殿風の佇まい… 


実はこれ、本来は北門同様の堅牢な門だったものを、戦後国民党政府がこんな風に建て直したものだそうだ。下部の石積みの部分だけが当時の姿を残している。


中正區エリア
小南門から総統府がある台北の中枢部、中正区エリアへと歩いていった。

この辺りには日本統治時代に建てられた重要な建築物がたくさん残っている。この台湾銀行(旧 台湾銀行本店)もそんな建物のひとつ。重厚ななかにも落ち着いた品の良さがある。これは1938年に建てられたもの。西村好時という建築家による設計で、国の有形文化財に指定されている愛知県庁本庁舎など、国内にも数々の重要建築物が残っている。


風格がある正面玄関の佇まい。日曜日なので閉まっているが、平日は一般の銀行として営業している。


居並ぶ列柱はギリシャ神殿を思わせるが、趣味の悪さを感じることはなく、周囲の街並みにもマッチしている。後ろには総統府の塔が見える。


総統府の近くまでやって来た。1919年に完成した東京駅に似たレンガ造りの建築は、台湾各地に残る名建築を手掛けた森山松之助の設計で、この建物はそのなかでも名建築としての誉れ高く、現在は台湾の国定古蹟に指定されている。以前、日本語世代のガイドさんの案内で内部の見学をしたことがある。

レンガの赤茶と花崗岩の白とのバランスがオシャレで、全体の姿も品がある。台湾でこうして日本人による名建築をいつまでも見ることが出来るのは本当に有難い。


周囲の商店街の建物も見る価値が高い。中央の建物は金祥茶荘というお茶屋さんで、100年以上の歴史があるそうだ。


台北市内にあるスタバは古い建物をリノベしたレトロなものが多いが、これもその一つのようで、雰囲気良さそう。


お昼は総統府近く、二二八公園向かいの「種福園」というお店に通りがかりで入った。台北ナビに紹介されたようで、その記事をファイルした「メニュー」を出してくれた。僕が食べたのは三鮮炒飯。「三鮮」とはエビ、ナマコ、肉の3種類。最初は味が薄いように思ったが、食べているうちにやさしいうま味が広がって、本当においしいと感じた。


その並びには、僕が好きな酸梅湯という梅ジュースが有名な公園號というお店がある。前から気になっていて、ここで初めて酸梅湯を買った。漢方の風味が効いていて本格的な味。


酸梅湯を飲みながら二二八和平公園を散歩。緑と水に恵まれた公園には野鳥もたくさん憩う。



お兄ちゃんが公園のリスに餌をあげているのを見てたら、娘に「やってみる?」と餌を渡してやらせてくれた。リスはとても人懐こい。


そろそろ空港へ向かってもいい時間では?と言う奥さんの言葉をしり目に、その前に行こうと思っていた2ヵ所へ向かう。どちらもここから近いし、空港行きのMRT駅へ行く途中だし。最後まで気を緩めずに台北を歩き回るぞ!

1か所目は台湾省城隍廟。歴史のある廟で、町を守る神様が祀られているそうだ。


境内の入口で、参拝客におじやが無料で配られていたので頂いた。ブロッコリーがまるごと入っていたり、野菜たっぷりで栄養がありそう。超美味い!というものではないが、台湾の優しさを感じた。これでひもじい思いをしている人もちゃんと栄養を摂ることができる。台湾ではこうした無料のサービスが本当に多い。


お堂ではたくさんの人達がお参りしていた。僕も今回の台湾旅行のお礼と、また台湾に来られますようにとお願いした。


城隍廟からすぐの脇道を入ったところが2ヵ所目の目的地、城中市場だ。
衣料、石、雑貨、果物、靴や鞄などいろんなお店が狭い道の両側に並び、昼下がり時だが人出が多く活気に溢れていた。子供の頃はこんな市場が家の近くにもあったっけ、と思い出した。

時間が少し気になりだしたので、少し急ぎ足で一通り歩いて、ストラップと果物(スターフルーツ)を買った。いつも泊るホテルのすぐ近くに、こんなホットなスポットがあったなんて知らなかった。台北はディープな街だ。

今日予定していた街歩きはすべて終了し、あとは空港へ向かうだけとなった。MRT桃園線の駅がある地下へ下りる前に、台北の町にお別れ。ホテルの窓から見えた新光三越の隣りに建設中の同じぐらいの高さのビルが目の前に見えた。新線、新駅ができて、この辺りも益々ビルが林立して行くんだろうな。


MRT桃園空港線
街歩きが終わった後、もう一つ残っているお楽しみが、つい半月前に正式開業したばかりの桃園機場捷運(MRT桃園空港線)に乗ること。空港までの通常運賃は160元だが、開通キャンペーン中の今なら半額の80元で乗れてしまうのは嬉しい。

駅も通路もホームも、そして車両も真新しくてピッカピカ!この車両は日本の川崎重工業製造だそう。最高時速は100キロ。滑らかな走りで乗り心地は快適。混雑していて座れたのは最後の一駅だけだったが、座り心地も楽ちんだった。


車内はWi-Fi完備。デジタルサイネージや駅案内の電光表示も最新という感じ。


直達車(急行)に乗り、台北駅から約36キロある桃園国際空港第2ターミナル駅に37分で到着した。チェックインは朝に済ませていたものの、空港で買い物とかしていたら結構ギリギリになってしまい、搭乗したのは出発予定時刻の10分前。最終日まで目いっぱい台湾を楽しんだ。いつものことながら、離陸時には涙が。。ありがとう台湾、また来るよ!

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