昨日は桃の節句に相応しく晴れの暖かい一日だった。
このまま春に突入かと思われたけど、やっぱり夕方の風は冷たくて
会津の春はまだ遠いような気がした。
そんな昨日は所用があって、会津若松市メインストリートである神明通りへと
近くの駐車場に車を停めてから、春を思わせる陽射しをのんびりと歩くのも
悪くはないほど暖かい日だった。
駐車場から真っすぐに信号機を通って会津若松市市役所方面へと
この市役所は１９３７（昭和１２）年７月に完成されたもので
鉄筋コンクリート造３階建ての重厚な建築で半円アーチの玄関や窓が特徴で
かなり老朽化されて不便なところもあるのだが、今も若松市市役所として頑張っている。
市役所正面の角を曲がると若松市市役所の第二庁舎がある。
こぢんまりとした建物には、福祉課だとか農政課だとかがあり
ばあちゃんが生きていた頃に、お世話になった高齢福祉課があって
ずいぶん長い年数通った第二庁舎…今は懐かしい思い出だった。
栄町交番
その入り口には交番があり、今は近代的な建物となったが
昔…電話ボックスに財布を忘れた時に、そこに無事届けられお世話になった事があり
以前は目立たない小さな交番だった。
交番向かいにはNTTがあって、脇の細い道を通って神明通りへの道がある。
入口付近にあった洋服屋などがあったのだが、今は影も形もなく
小奇麗に整備されて昔の面影はない。
またNTTの脇には生涯学習総合センターがあるのだが
昔は市民会館があって、そこで芸能人が来たり、何かの発表会などに使われて
私が昔初めて見た美川憲一さんもその場所であり
芸能人っちゃ、メチャメチャ細い人だとビックリしたのは
はるか昔の事だった。
さよなら昭和の映画館
NTT脇の道路を入って行くと、映画館のビルが取り壊されている最中だった。
だが、その筋向いにある喫茶店は少しのリニューアルはあったものの
今も同じ名前で商売をしているようで、よくデパート仲間と集った場所であった。
今はリオンドール・ツタヤのビルとなってしまった通路のお店は
ずいぶんと様変わりしてしまったけど、美味しいと言われていた鯛焼き屋さんだとかが
今も変わりなく商売されていた。
福満寺
すっかりとドーナツ化されてしまった神明通り。
土曜日にも係わらずシャッターの降りているお店も多い。
よく行っていた昔としたらオシャレっぽいレストランで
150円で大きいシュウマイが5個…すごく美味しくてハマっていた時期があり
いったい何時の時代の話だと思われるだろうが
まだ独身時代だった私には思い出深い場所だったわけで
今は見る影もなく、ほそぼそと生き長らえている様だった。
寂しさと懐かしさと…繁栄と衰退、まさに光と影！
もっと先にあった喫茶店はまだあるのだろうか？
行ってみたい気もしたが、ちょっと用事の時間が気になり
神明通り散策はこの辺りで終りとしたが
またいつか、懐かしい場所散策をしたいと思った。
昨日は年寄り二人、静かな桃の節句を過ごし
今日の４日は結婚記念日だったけど、夫は準夜勤で帰るのが深夜。
なので、一日早いが桃の節句と一緒に３０数回目の結婚記念日を
ささやかなるちらし寿司とお刺身、まだ残っていた“飛露喜”でお祝いとした。
