あんな話こんな話

会津生まれの会津育ち…三匹の猫と柴ワンコや家族に囲まれ、家庭菜園に勤しみ都会には住めそうにないローカルな私の日常。

水芭蕉の花に寄せて

2009-04-24 22:21:50 | 植物
肌寒い、花冷えとでも言うのだろうか…思いがけなくも風は冷たく
庭に咲いたチューリップの花びらも、飛ばされてしまったようで
雌しべの部分だけが、いっそうの肌寒さを覚えるこの頃。

先日まとまった時間が取れない中を縫うように…ちょっとお出掛けしてきた。

去年の春先から、新築の為にばぁちゃんを約半年施設にお願いし
毎週のように自宅から山間の施設まで出向いていた副産物か
いろんなコースを通って、そこで見つけた野草たち。

日勤の夫が出掛けた後に、急いでヒメさまの散歩と家事を終えて
孫太郎もお休みの日に、市内に隣接する美里町にある白鳳山公園へと。
急な上り坂を…新緑に染め始めた景色を眺めながら
目的の源平沼がある駐車場まで一気に車を走らせる。

白鳳山公園とは  こちら!

その駐車場には車が一台ポツンと停まっているだけで
どうも地区の管理センターの車のようで、私が目的の場所へと行く途中
出会った二人連れは手に清掃用品を持っていて
すれ違いざまに挨拶を交わしたが、こうしてあの沼の管理をしているのか
いつもその沼はきれいに整備されていると思っていた。



急な石段を息を切らしながら降りて行くと…見えて来た!
沼とは名ばかりの池と呼んだ方が正しいかもしれない。
木立を仰げばウグイスと名も知らぬ鳥の鳴き声と
木漏れ日の中抑揚を含んだように聞こえる。

心が解放されていくようだ!

そして目的の水芭蕉は…あった! しかも見頃だった。
沼の端々にいくつかずつの株が、新緑色の葉に包まれるような
白い花を覗かせて…去年よりも増えた様な気がする。
何年か後にはこの沼が水芭蕉に覆い尽くされてしまったら
人づての見学客も増えて…そうしたら、この小さな沼も俗化してしまうのだろうか。






出来ればこのままでいて欲しいなぁ…ひっそりと咲いた水芭蕉を前に。

すでにショウジョウバカマの季節は終わってしまったようで
辺りには山吹の黄色い花と、爽やかさを感じさせるスミレの群生と
しかし こういう自然は良いなぁ~追いかけられるような生活を潤してくれるようだ。
 


ひとしきり水芭蕉を眺めて帰途へと来た道を戻る。

途中山の日陰部分に咲き遅れのショウジョウバカマを見つけ
傍に寄ってみると…疲れ切ったようなショウジョウバカマのすぐ脇に
自生の春蘭の花がひっそりと咲いていた。





鑑賞用の蘭に比べれば地味な感じだが、それ以上に可憐さを醸し出している。
作られた美しさに勝るとも劣らない蘭だと思った。

時間にして、ホンの一時間居たか居ないかだったが
一人っきりになれて、野の花を愛でる事はとても精神衛生に貢献!かな、私の場合♪


という事で、水芭蕉の花言葉は「美しい思い出」「変わらぬ美しさ」





コメント (34)
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