ぽちごや

FC東京のディケイドSOCIOです。今シーズンは丹羽ちゃんとともに闘います。

『味スタ大集合♪』FC東京vs横河武蔵野シティFC@味スタ20161203

2016-12-09 19:30:30 | FC東京

2016年11月28日。コロンビアで起きたラミア・ポリビア航空の事故の犠牲になった皆様のご冥福を心寄りお祈りします。

サッカーの虜の入り口に立った者がその歴史に興味を持つとき、かならずと言っていいほど知ることになる航空機事故による歴史上の悲劇。ACトリノを襲った1949年のスペルガの悲劇と、マンチェスター・ユナイテッドを襲った1958年のミュンヘンの悲劇は、文字としての知識にこそなれ、どこか現実感のない寓話のような捉え方をしていました。でも、テクノロジーとオペレーションの進歩により数は少なくなりこそすれ、航空機事故は依然無くなっていません。1993年にはザンビア代表が犠牲になった事故が起こってます。可能性は、皆無というわけではなかったことに、取り返しのつかない事態になってはじめて気づきました。

犠牲になったシャペコエンセの選手、スタッフ、関係者の皆様、帯同したメディアの皆様に深く哀悼を表します。ご遺族の皆様と生存したかたの心身のご負担を想うと、痛ましさがつのります。なにしろ遠国ですし、事故直後は入ってくる情報が錯綜していて、何を信頼していいのかわかりませんでした。日が経つにつれ事実がわかってきて、希望がついえたこともわかりました。

遠い国の出来事だと思っていたけども、ぼくらの国には、多くのジョガドールがフチボウの楽しさを伝道してくれています。とても悲しいことに、そのようにJリーグに関わったかたも亡くなられてしまいました。
ヴィッセル神戸で2009年に監督をされたカイオ・ジュニオールさん。
柏レイソルで2005年にプレーされたクレベール・サンタナさん。
2012年にセレッソ大阪、2013年から2014年にジェフ千葉でプレーされたケンペスさん。
京都サンガで2007年にプレーされたチアゴさん。
川崎フロンターレで2015年にプレーされたアルトゥール・マイアさん。

チアゴさんは拝見したことがありません。カイオ・ジュニオールさんは、味スタでお姿を拝見していると思います。クレベールさんは当時バリバリのレギュラーでしたから、日立台でも柏の葉でも味スタでもプレーを拝見しました。ケンペスさんは5名のかたのなかでは一番Jリーグで長くプレーされました。プレーを拝見したのは2014年のJ1昇格プレーオフでした。マイアさんはレナトさんの後釜で後半からのJリーグ参戦でした。出場機会が限られていたので、プレーを拝見したのはテレビで一回だけだと思います。皆さん東京に関わりがないのですけど、長くJリーグを観ていますので、こうして振り返ると接点がありました。ジェフ千葉、柏レイソル、セレッソ大阪、京都サンガ、川崎フロンターレ、ヴィッセル神戸のサポーターのかたにとっては、とくに亡くなったかたのファンだった皆さんの気持ちを想うと、Jリーグファミリーの一員として、とても悲痛な想いです。

天国でも、先立たれた偉大な選手たちと一緒にサッカーを思う存分楽しんでほしいと願います。そして、サッカーを通じて、この世が平穏であるように見守ってほしいと思います。どうか安らかにお休みください。

本日は、11時だよ味スタ全員集合ということで、ババンガバンバンバンとトレーニングマッチを一般公開です。

スパーリングパートナーは、お隣様の横河武蔵野シティFC。先にサッカーチームができ、後付けで地域密着型への発展を目指しているクラブはあります。でも、横河武蔵野のように、一体体制ではなくても三鷹と武蔵野にサッカーとラグビーを中心にスイミングクラブやテニスクラブを持ち、すでにドイツのような総合スポーツクラブに発展する下地が整ったクラブは、全国的にも稀有だと思います。これまではあえてトップカテゴリーを目指さない姿勢でしたけど、2016年は横河武蔵野にとってエポックメイキングな年になったようです。サッカーは元旦にシティFCと改名しJリーグ加盟を目指していて、ラグビーも後に続けとアトラスターズとしてリニューアルしました。ともに横河武蔵野の名を冠し地域を最重視する理念は変わらずとも、クラブとしてより高いクオリティを目指すビジョンを、地域民のひとりとして応援したいと思います。

レギュラーセットは一本目でしたので、一本目だけ簡単に確認します。天皇杯準々決勝に臨むにあたって、川崎と比較してのビハインドは日程です。川崎はCSの鹿島戦を闘っていますので、試合間隔は約一か月。東京は天皇杯4回戦以来ですから、一か月半。と言っても、ともに間隔が開き過ぎることには変わらないので、条件はイーブンでしょう。東京は一度たたいておけることは、試合感覚を取り戻す意味で良いと思います。できれば一週間前くらいが良かったけども。

川崎はCSで怪我による離脱が目立ちました。この期間に戻ってくる選手もいるでしょう。東京は、長期リハビリ中の選手に加えて、広貴と拳人が離脱しました。試合感覚よりもこの影響のほうがより心配です。

というわけで、確認のポイントの重点は右サイドになります。広貴のバックアップは流れ通り宏太。拳人のバックアップは、右SBに室屋が回り、諒也が左SBに入ります。布陣についてはオーソドックスな選択だと思います。当日まで時間があるので、まだ変わる可能性はあると思います。

基本的な闘いかたは変わりません。内容は、ある程度予想していましたけど、低調でした。一度コンディションをリセットしたようで、とくにコンビネーションは攻守ともにリーグ戦終盤のクオリティが戻っていないように見えました。いずれにしろコンディションの問題だと思うので、課題というほどではないでしょう。

攻撃で気になったのは、東京の特長である右サイドのダイアゴナルな動きがほとんど見られなかったことです。中盤の基点からクイックに裏を狙うパターンを見せていなかったので、意図的なものなのかもしれなせん。どちらかというと宏太は、ビルドアップに絡むことが多かった印象です。

それから、翔哉のポジションが少し中央寄りになっている印象を受けました。翔哉を基点にするパターンが多くなっているようです。翔哉が中に入ると宏太が左に来て室屋を上げるパターンもありました。一方で遼一のポストの頻度が少なくなっています。これがコンディションの問題なのか連携なのかはたまた意図なのかはわかりません。ちょっと気になるのは、攻撃の軸が翔哉に偏るにつれ、翔哉のポジションが下がってきていることです。必然的にシュートアテンプトが減っています。今日もその傾向が見えました。試合運びが安定するでしょうけど、今のセットでの翔哉の役割はシューターに徹すべきだと思います。

好印象だったのは諒也のポジショニングです。攻撃に入ったとき、良いタイミングで高い位置を取れるようになっています。あとはフィニッシュに絡む仕事が安定的にできれば、十分拳人の穴は埋められると思います。

守備で気になったのは、守備を意識したセットの割に、横河武蔵野に良いかたちを作られていたことです。バイタルエリア中央で基点を作られたのが2回、モリゲとまるが裏を取られたのがともに1回ずつ。事なきを得ましたけど、ゾーンの再確認が必要でしょう。いすれにしろ、攻守とも多くは試合感覚とコンディションの問題だと思います。守備の生命線である中盤のプレッシングも甘めでしたので、スパーリングの強度は落としていたと見ていいと思います。

ノックアウトは、なにしろノリが結果を左右する重要な鍵になります。チームとしての闘いかたの確認だけでなく、良い流れを作る工夫もしてほしいと思います。もっとも、ノリは試合のなかでしか生まれないかもしれないですけどね。クリスマスイブの良いノリが生まれることを期待しましょう。